島尻内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年3月15日

(平成28年3月15日(火) 9:22~9:35  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 私からは、冒頭、2件お話させていただきます。地球温暖化と、それから、今日のクールジャパンに関してでございます。
 まず、地球温暖化でございますが、本日、閣議後に第34回地球温暖化対策推進本部が開催されました。本日の地球温暖化対策推進本部では、地球温暖化対策計画案が示されました。この計画において、2℃目標の達成は、従来の取組の延長では実現が困難であり、イノベーションによる解決が求められております。私からは、2050年という長期を見据えた気候変動対策と経済成長を両立するための戦略として、我が国が強みを有する革新的技術の研究開発を更に強化するための「エネルギー・環境イノベーション戦略案」を取りまとめ、研究開発を強化していくことを報告いたしました。なお、この件については、総理からも、速やかな取りまとめを指示されたところでございます。
 それから、もう一つ、本日16時より、「クールジャパン官民連携プラットフォーム」のアドバイザリーボードを開催いたします。この会議は、昨年12月に設立したプラットフォームの運営に当たって、民間の有識者からアイデアを頂くものであります。プラットフォームの今後の活動といたしまして、今月25日の「アニメジャパン」でのセミナーを皮切りに、企業間の連携を促進するイベントを開催していきます。このようなイベントを効果的なものとする方策について、御意見をいただきます。また、訪日外国人旅行者も対象とした、「これぞクールジャパン」というものを見聞き・体験できるような拠点があると良いという意見もございまして、民間で様々なプロジェクトが計画されております。そうした動きをどう後押しできるのかと、プラットフォームの下に分科会を立ち上げて検討していきたいと思っています。これについても、有識者の皆様の御意見を伺いながら、今後、具体化していこうと思っています。なお、本日の会議は冒頭のカメラ撮りが可能でございますので、どうぞお越しいただければと思います。 詳細は、内閣官房知財事務局の方にお問合せください。
 まず、私からは以上です。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 地球温暖化対策なんですけれども、環境エネルギー戦略案は、今のところ、いつ頃までに取りまとめる予定なのでしょうか。
(答)3月24日に、第4回エネルギー・環境イノベーション戦略策定ワーキンググループを開催し、戦略案をまとめ、その後、総合科学技術・イノベーション会議において戦略をまとめるということでございます。
 日程等の詳しいところは、現時点では申し上げにくいところでありますけれども、一つ一つ重ねて、まとめていきたいと考えています。
(問)フジテレビ、和田です。おはようございます。
 御担務と全く関係ない話で恐縮ですが、野党第一党の新しい名前が民進党ということのようですが、夏場に選挙を戦われるお立場としては、戦いやすい名前だなというような御印象でしょうか。いかがでしょうか。
(答)私は自民党公認候補として、命の限り戦うということですので、相手がどうこうということはあまり視野に入れておりません。
(問)名前そのものの印象はいかがですか。
(答)民進党になったことは、報道では見聞きしておりますけれども、その件に関しても私は一つ一つ、コメントする立場にはないと思っております。
(問)読売新聞の深谷と申します。
 先日、人工知能が囲碁の対局で世界トップのプロ棋士を負かすという件がありましたけれども、その分野でなかなか日本の人工知能の開発については世界に比べて遅れているというような指摘もありますけれども、今回のこのニュースへの受止めと、その人工知能の開発という点についても、大臣のお考えをお聞かせいただきたいんですが。
(答)人工知能に人間が敗れるのかという、率直に、そういう時代が来たのかなということは思いましたけれども、そもそも、対立するということではなくて、科学技術の中で、いろいろな、我々が持っている課題の、ソリューションとしての人工知能だということを考えると、勝ち負けというところは、ちょっと違う議論なのかなということも、実は思います。
 もちろん、この人工知能の研究については、第5期の科学技術基本計画の中でも重点分野として位置付けておりまして、内閣府の総合調整の下で、各省による研究開発を推進しているところであります。
 私としては、この人工知能研究への取組ということは、積極的に続けていきたいと考えています。
(問)朝日新聞の上地です。
 先週末に米兵が沖縄で、また暴行事件というのを起こしたんですけれども、今回、被害者が観光客ということで、振興を担当する大臣として、沖縄県の基盤とする、この経済や観光への影響というのを、どのように御覧になっていらっしゃいますでしょうか。
(答)この事件については、報道で認識しておりますし、また、現在、沖縄県警が捜査中であると承知しております。既に各省庁、外務省、防衛省において、直ちに米側に対して、本事件の発生は極めて遺憾であるということで、綱紀粛正と再発防止を強く申し入れたと承知しております。
 私としては、大臣としての立場では、コメントするところではございませんけれども、その上で、こういった事件が繰り返されるということは大変遺憾に感じています。
(問)関連して、来週にもまた、負担軽減だったり、振興策であったり、今、裁判している和解であったりという、国と県の協議が始まると思うんですが、今のこの米軍基地の負担軽減だったり、辺野古への移設について、この事件がどのように影響するというふうにお考えでしょうか。
(答)協議の話ですか。これからの協議で、話し合われることということですね。
(問)移設と負担軽減全体についてです。
(答)この事件は、痛ましいといいますか、もう本当に、こういった事件が起こるたびごとに、もう二度とこういったニュースは聞きたくないと思っているのが正直なところでございまして、今後、米軍の綱紀粛正、再発防止ということを、強くお願いしたいと思っております。
 他方、私としては、基地負担軽減、それとともに、跡地利用のことはしっかりと進めていきたいということに変わりはございません。
(問)琉球新報の仲村です。
 今の関連でお伺いしたいんですけれども、先日のこの暴行事件で、被害者が観光客ということと、現場がホテルだったということで、観光への影響が懸念されると思うんですけれども、振興担当としての立場としては、そのことについてはどうお考えでしょうか。
(答)繰り返しになりますけれども、こういった事件、事故が起こらないように、各方面でしっかりと監視していくということは必要だと思っています。
 私も、一議員としても、これまでも、どのような策があるのかということは真剣に取り組んできたところでありますけれども、例えば防犯カメラの設置だとか、そういったところは取り組ませていただきましたけれども、いずれにしても、各方面しっかりと、今後、再発防止ということは考えていかなければならないと思います。
(問)関連でお伺いしたいんですけれども、振興担当ということで、沖縄振興の面から、こういった事件を防ぐために、何か独自に策を練られるとか、そういった考えとかはないでしょうか。
(答)沖縄振興としてというわけではなくて、今、観光客というふうにおっしゃっておりましたけれども、一女性としては、こういった事件、事故は二度とないようにしていただきたいと思いますし、そういうことに尽きると思います。
(問)(フジテレビ・和田記者)
 先ほどの話に戻ります。人工知能なんですが、これはどんな分野に生かせると期待をされていらっしゃいますでしょうか。
(答)人工知能ですか。もうありとあらゆるところへの、今後の、使われ方というのでしょうか、というのが考えられると思っております。
 繰り返しになりますけれども、そういうこともあって、第5期の(科学技術)基本計画の中でも、我々としても、重要分野として位置付けをさせていただいております。
(問)不勉強で恐縮なんですが、例えばどんな分野に生かせるんでしょうか。
(答)例えば自動走行とかですね。今、我々が2020年のオリンピックに向けて、これを実用化しようとしております。また、お台場と虎ノ門の間を自動走行のバスも走らせて、人の移動というか、人を輸送していこうと、動かしていこうと。こういうことからして、かなり人工知能に対する皆様の御期待というのは高いものだと認知しております。

(以上)