島尻内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年3月11日

(平成28年3月11日(金) 9:22~9:31  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 本日、東日本大震災から5年目の3月11日です。私、個人的なことではありますが、被災地・宮城県で生まれ育ちましたので、特別な思いで今日を迎えました。
 沖縄におきましても、多くの被災者の方々がまだ避難をされて、避難を続けておられる方々が多くいらっしゃると聞いております。
 5年前の大震災では、多くの尊い命が失われました。今朝の閣議前に開催されました関係閣僚会議では、大震災で犠牲になられた方々に黙禱をささげる場面もございました。
 この会見の席でも、改めまして、亡くなられた方々への哀悼の意をささげるとともに、被災された全ての方々に、心からお見舞いを申し上げます。
 大震災の教訓をしっかりと踏まえながら、明日を生きる世代のために、日々の国政に全力で取り組む必要があると、思いを新たにしております。
 科学技術担当大臣といたしましては、この震災を踏まえ、「自然災害に対する強靭な社会の実現」や、復興に資する「福島における再生可能エネルギー技術の開発・実証のための機能強化」に向けた施策を推進しているところであり、引き続きしっかりと取り組んでまいります。
 また、原子力委員会を担当する大臣といたしましては、安全を大前提とした上で、原子力について、国民の皆様が抱く様々な疑問や疑念に対して謙虚に耳を傾け、信頼回復に務めてまいりたいと思います。
 私からは、まず以上です。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 ロイターが9日に、世界のイノベーティブな国立研究機関ランキングTop25を発表しまして、そのうち4機関が日本の研究機関、科学技術振興機構、産総研(産業技術総合研究所)、理化学研究所、物質・材料研究機構、4機関がランクインされたわけですけれども、そのうち三つが特定研発に当たるということで、今後、研究開発法人を活性化していくために、今回の受止めと、今後どのように取り組んでいかれるのか、教えてください。
(答)今お話になったロイターのランキングというのは、私も手元にございませんでしたけれども、大変うれしいニュースとして受け止めさせていただきました。そして、特定研発の法案を国会に提出させていただいておりますけれども、そういった中でも自信を持って、我が国のこの科学技術のプレゼンスをどんどん高めていきたいと思います。
(問)共同通信の佐伯です。おはようございます。
 昨日、菅長官と沖縄県の安慶田副知事が面会しまして、月内に、政府・沖縄県協議会の2回目を開催すること、この間の訴訟の和解事項にのっとった協議もその中で行うということが決まりました。政府・沖縄県協議会は大臣もメンバーだと思うんですけれども、いつ頃、日程を把握されているのかということと、今後、どのように沖縄担当大臣として、この協議に関わっていかれるのか、お聞かせください。
(答)昨日、安慶田副知事が上京されて、官房長官とお会いになったということは、承知しておりますけれども、その中身については、まだこれからお聞きするということなので、これからの協議の進め方や、議題とか日時とか、そういうところは今後調整されるものと認識しております。
(問)昨日、安慶田副知事が話されたテーマの中には、北部訓練所の早期返還というものもあったんですけれども、その返還ということになれば、その後の跡地利用などで大臣も関わっていかれると思うんですけれども、そのあたり、協議の中で、どのように話をされていくお考えでしょうか。
(答)議題等、何が入ってくるかということも私もまだ正式に聞いておりませんので、それを待ちたいと思っておりますが、ただ、その跡地利用、計画も含めて、そこは私も担当大臣としては、しっかり行っていきたいと考えています。
(問)テレビ朝日の吉野と申します。
 今の関連でございますが、大臣今、菅さんと安慶田さんの会談について、中身についてはまだこれからお聞きするというふうに今おっしゃいましたけれども、それは何か菅さんとお会いになる御予定があるということなのか、それとも事務的に聞くということなんでしょうか。
(答)正式な、しかも重要な協議会になっていくと思っております。ですので、昨日の夕方と聞いていますけれども、長官と安慶田副知事がお会いになったということは、官邸の方からお聞きはしておりましたが、その中身について、聞いておりませんので、今この時点でお話しできないということです。
(問)北海道新聞の金子と申します。
 大臣、4月10日に北海道の根室管内に入られて、島民との意見交換などをされるような予定であるというふうにお伺いしているんですけれども、どのような狙いで行かれるのかということと、どのようなお話をなさるのかということを、今現在、分かっている限りで教えていただきたいと思うんですが。
(答)報道に載っているということは承知しております。私、北方領土問題について、若年層を対象にしたこの広報啓発ということに力を入れさせていただいております。来年度予算が国会で可決した後、現場でそれらの予算がどのように活用されているのかということを是非自分の目で拝見したいという思いがございます。
 報道にありました「ジョバンニの島」の上映会には、国会日程の状況が許せば、是非視察したいと考えておりまして、今、鋭意調整をお願いしているところです。
(問)島民の方と会われるとすると、どのようなお話をなさる予定であるかということはまだそれは具体的には決まっていないでしょうか。
(答)そうですね。私も度々伺っておりますので、複数回お会いさせていただいている方のお顔を拝顔するのを大変楽しみにしております。

(以上)