島尻内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年2月16日

(平成28年2月16日(火) 10:31~10:37  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 冒頭、私から、今日は2件お話させていただきます。
 まず、沖縄出張についてでございます。先週末、2月13、14日に沖縄を訪問いたしました。今回は13日土曜日から14日日曜日にかけて、与那原町、南風原町、八重瀬町、浦添市、中城村、西原町を訪問し、各市町村の沖縄振興一括交付金事業などの現場を視察いたしました。 一括交付金が観光振興やスポーツコンベンションの推進など、幅広い分野で活用されていることを、改めて実感いたしました。また、南城市では、一括交付金により整備されました「前川観光交流・防災機能拠点施設」の落成式に出席いたしました。さらに、14日日曜日には、那覇市で開催された全国北方領土啓発イベント「ほっぽうスクール 楽しく、学ぼう、北方領土。」を視察いたしました。学校の授業形式で、楽しみながら学べるイベントとなっておりまして、御来場された方々、特に若い方や御家族連れの方々に北方領土問題への関心を持っていただき、理解を深めていただいたと思います。引き続き、担当大臣として、関係者の皆様と連携しながら、沖縄の振興、北方領土問題にしっかり取り組んでいきたいと思っております。
 もう一つでございますが、沖縄北部振興事業の予算配分についてでございます。この平成27年度の北部振興事業、非公共についてでありますが、本日2月16日付けで第4回の配分を行います。今回の配分は、「今帰仁冷凍冷蔵施設整備事業」の新規1事業でございまして、要望に基づきまして、今帰仁村の運天港に冷凍冷蔵施設を整備し、農業や水産業の振興に資する事業を実施することとしております。配分額は国費ベースで約5,000万円でございまして、今回の配分が今年度最終の配分となります。このことについての詳細は、沖縄担当部局にお問合せください。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 今、沖縄の一括交付金のお話が出たんですけれども、一括交付金、今までの例ですと大体、公共事業とか、建物とか、インフラとか、そういうものが多いんですけれども、例えば科学技術とか、他にサービスとか、そういう従来の箱物行政でないような使い方というのは、今回の視察では見られたのでしょうか。
(答)そうですね。箱物以外にもいろいろありまして、例えば観光などに使われたり、本当に様々な使われ方はしております。
 例えば、その箱だとしても、そこに観光客が来て、観光のルートをどういうふうにやっていこうかとか、その中にはいわゆるITを使っての観光客に対するサービス的なところも組み込まれているということも視察をさせていただいておりますし、この投資によって、ますます沖縄の振興につながっていくものだと考えています。
(問)琉球新報の仲村です。
 昨日、米軍普天間飛行場の辺野古移設をめぐる代執行訴訟の第4回口頭弁論が那覇市であったんですけれども、そこで和解案の暫定案が明らかになっているんですけれども、工事を中断して、双方で、国と県の方で話合いをするということが示されているのですが、沖縄県の翁長知事も、それを前向きに受け入れるような姿勢を示しているんですけれども、そのことについて、所感をお聞きしたいんですけれども。
(答)報道等でその件は見聞きはしておりますけれども、現在係争中のことでもございますし、振興担当の大臣としてはコメントは差し控えたいと思います。
(問)関連なのですが、この和解案が示されているということで、双方が、県と国がですね、話し合うということになれば、今の対立している構図が和らぐのではないかということも考えられるんですけれども、そこは何か振興担当としては、どういうふうにお考えでしょうか。
(答)いずれにしても、背景がどうであれ、私としてはこの沖縄の振興をしっかりと進めていくということに尽きると思います。

(以上)