島尻内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年1月19日

(平成28年1月19日(火) 9:07~9:16  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 私の方からは、冒頭一つ、CSTIの件です。
 本日、総合科学技術・イノベーション会議の有識者議員を含む国会同意人事案が閣議決定されました。
 現在の有識者議員のうち、小谷元子議員、中西宏明議員、平野俊夫議員が、本年3月5日をもって任期満了となるため、今般、小谷元子氏を再任し、中西宏明氏の後任として住友化学代表取締役社長の十倉雅和氏を、平野俊夫氏の後任として政策研究大学院大学教授・副学長の上山隆大氏をそれぞれ任命する案を提示させていただいております。
 いずれの候補者も、科学技術イノベーションに対して高い識見や経験を持ち、学界や産業界において活躍されている方々でありまして、総合科学技術・イノベーション会議において最適な人材と考えております。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 幾つか教えていただきたいのですけれども、去年おっしゃっていた「リケジョの会」なんですけれども、開催の見通しはついたのでしょうか。
(答)これは、次の会見の時に詳しくお話ししようと思っております。沖縄で開催しようと思っておりまして、科学技術にとってイノベーションを起こすということは、女性の活躍が不可欠であるということから、女子中高生などを念頭にリケジョとして活躍する女性研究者の話を聞き、理工系選択への興味や関心や理解を深めていただけるようなイベントを沖縄県立博物館・美術館で開催しようと思っております。1月30日です。
 本イベントにつきましては、宇宙飛行士の山崎直子さんの講演に続きまして、沖縄の地元出身の研究者の玉城絵美さん、それからOIST(沖縄科学技術大学院大学)のディルワース・マチ副学長、そして私もパネリストとして加わって、シンポジウムを開催しようと思っております。
 本件につきましては、沖縄県の教育委員会や高等学校などにも御紹介し、大変関心をいただいておりまして、私自身も大変楽しみにしているというところです。
 詳細については、次の会見の時に、お話しさせていただきたいと思います。
(問)もう一つ、今度は予算なのですけれども、先週、科学技術関係の速報値がまとまって、3兆4,563億(円)という数字がまとまったのですけれども、今回の予算案の仕上がりについて大臣の受け止めと、あと、この数字をベースに考えると、なかなか26兆円というのは難しいので、補正予算が必要になるかと思うのですけれども、補正予算の見通しについて教えていただければと思います。
(答)この予算につきましては、大変に財政的に厳しい中、平成27年度の補正予算案については約1,600億円、今お話があった平成28年度予算案は約3.5兆円。合わせて約3,6兆円を計上しているということです。
 平成28年度本予算案には、前年度と同等の額というか、私としては、対前年度比34億円の増額と申し上げたいと思いますけれども、それを確保しているということは、お話しさせていただきたいと思っております。
 また、この科学技術関係予算の中核となります科学技術振興費につきましても、前年度と同等の額を確保している。対前年度比72億円の増額、ここはハイライトを引きたいと思いますけれども、こういったこの所要の額の確保と合わせて、予算を有効に活用していく質の向上も重要であると考えておりまして、各省と協力してしっかり取り組んでいきたいと思います。
 26兆円については、前の会見でもお話しさせていただきましたけれども、これから5年のうちにどうするかということでありますので、のんびりはしておられませんけれども、着実に国民の科学技術に対するマインドを上げて、予算についても確保できるような、そんな環境作りをしっかり行っていきたいと思います。
(問)共同通信の佐伯と申します。
 先週の土曜日なんですけれども、蔡英文さんが、台湾の新しい総統に決まりました。大臣は、個人的にも親交があられたかと思うのですけれども、今後の日台関係の発展にどういう影響があるかお聞かせください。
(答)この度、台湾の総統選挙において、蔡英文さんが当選されたことに対しましては、心からお祝いを申し上げたいと思います。蔡さんとは、以前にも何度かお会いしたことがありまして、大変、個人的にも親しみを感じている方であります。
 特に、沖縄振興の担当大臣としましても、沖縄と台湾は、大変地理的にも近くて、対外的に私はよく「スープの冷めない距離」と申し上げているのですけれども、古くから友好関係を築いてきました。
 なので、そういったことも踏まえて、今後とも沖縄と台湾との経済関係、あるいは人的交流がもっともっと進んで、更に沖縄振興に寄与することを期待したいと思っておりまして、それに向けて連携を更に押し進めていきたいと思っています。
(問)(朝日新聞・上地記者)
 今の台湾総統選挙に関連してなのですけれども、蔡英文さんは、尖閣諸島については、台湾の領土だというような発言もされているのですけれども、その点は今後影響してくる、どのように関係するというふうにお考えでしょうか。
(答)まずこの尖閣諸島が我が国固有の領土であるということは、歴史的にも国際法上も、これは明らかなことでありまして、現に我が国はこれを有効に支配している。
 したがいまして、尖閣諸島に関する台湾独自の主張は、全く受け入れられない。これは政府の見解であり、私も領土担当大臣でもありますので、ここはしっかり主張させていただきたいと思っていますが、その上で、今、申し上げたような経済的な交流や人的交流など、そういったところを進めていく上では、台湾側も、蔡さんのコメントにもありますように、今後この問題が日台関係に影響することを望まないというコメントを出されておりますので、私としては同じような思いで、経済的、人的交流ということは進めていきたいと思っています。
(問)(フジテレビ・和田記者)
 当面なのですが、(宜野湾)市長選に応援でお入りになるような御日程はございますでしょうか。
(答)日曜日はもう運動できませんので、土曜日一日は地元に入りたいなという希望は持っています。

(以上)