島尻内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成28年1月4日

(平成28年1月4日(月) 10:41~10:49  於:中央合同庁舎第8号館1階S103会見室)

1.発言要旨


 明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、私からは1点、科学技術系で新元素の発見というニュースがありましたので、それについて冒頭発言をさせていただきます。
 10月のノーベル賞の受賞に引き続き、昨年末に大変うれしいニュースが届きました。理化学研究所において合成に成功し、その存在が認定された113番元素について、我が国に命名権が付与されることになりました。長年にわたり本研究を進めてこられた理化学研究所・森田グループディレクター及び関係者の皆様に心より敬意と祝意を表したいと思っております。
 新元素の命名権の付与は、欧米以外の国では初の快挙であります。これは、地道な基礎研究が世界的な成果につながったものでありまして、科学技術基本法などによって培ってきた日本の基礎研究力の高さを示すものでございます。
 新元素の探索は、人類の知に貢献し、我が国の国際的な地位を向上させ、国民に自信を与える大きな社会的意義のあるものであります。理化学研究所が特定国立研究開発法人、仮称でありますが、その候補として今後ともこうした世界最高水準の研究開発成果の創出に更に貢献していくことを期待しております。
 まず、私からは以上です。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。明けましておめでとうございます。よろしくお願いします。
 まず今年、国会も始まり、今年の抱負をお願いできればと思いますけど。
(答)たくさんあります。これもやりたい、あれもやりたい。抱負はあるわけでありますが、まずは、科学技術からお話をさせていただければ、5月15日から17日、茨城県のつくば市で開催されますG7科学技術大臣会合の成功を必ず実現するという思いでございます。
 それから、沖縄関連で言わせていただきますと、沖縄振興計画の前半の5年の最後の年になります。後半5年における沖縄振興の在り方を検討していきたいと思っています。
 それから、通常国会におきましては、今もこの冒頭触れさせていただきましたけれども、特定国立研究開発法人法案、それから宇宙の2法があります。これは、宇宙活動法と衛星リモートセンシング関連法等の通常国会への提出・成立を期するということでございます。
(問)もう一つ、理研の新元素なんですけれども、いろいろどういう名前がいいと巷で騒がれているんですけれども、大臣としてはどういうふうな名前がいいかと。
(答)そうですね、具体的なものもちらほらと聞こえてはきますが、これ、命名するのは、しばらくかかるということでございますので、いろいろな議論の末にいい名前に落ち着いてもらえればいいかなと思っています。日本のプレゼンスがしっかりと高めていけるようなものになればいいのかなと思いますけれども、じっくりと時間をかけて御議論いただければと思っています。
(問)NHKの黒川と申します。今年もよろしくお願いします。
 今大臣おっしゃいましたけど、多分、今年の上半期で一番の目玉というか、G7の会合、科学技術大臣会合ですが、これ、テーマというのはどんな感じで、いつ頃決めたいという思いはありますでしょうか。
(答)昨年末もずっと御議論いただいておりまして、もう年も明けましたし、いよいよというところかなと思っております。しっかりとした具体的なこの議題等、また皆様にきちんと御報告できたらいいなと思っています。
(問)すみません、立て続けに。何か議題を決める時というのは、何か有識者会合を開いてこう決めますとかというよりも、こういう形で大臣が会見なりの形で、テーマはこれになりましたというような発表になるという理解でいいんですか。
(答)そうですね。ただ、ワールドワイドのいろいろなコンテンツというか項目というのがあると思うのですね、カテゴリー等。なので、そこをしっかりと踏まえて、的を射たものにしていきたいと思っています。
(問)今月中ですか。
(答)どうですかね、ごめんなさい。そこは今、しっかりとしたところは御報告できません。
(問)読売新聞科学部の冨山と申します。本年もよろしくお願いいたします。
 特定法人の件もおっしゃられていましたが、宇宙の2法の方ですが、こちらの方は、法案の提出の状況等はいかがですか。作業の状況も含めてどうでしょうか。
(答)しっかりとこの作業を進めていると認識しています。
(問)そもそも昨年1月の宇宙基本計画の改定の際にも、今年の通常国会というのは明記されていたわけですけど、現状でももう通常国会というところは変わらないわけですよね。
(答)はい、そういうことです。
(問)朝日新聞の上地です。今年もよろしくお願いいたします。
 先ほど、総理が年頭記者会見で、参議院選について、憲法もテーマとして掲げて国民の理解を得ていくというような発言もあったんですけれども、大臣は改選も迎える、また内閣の一員として、憲法のどういうところを変える必要があるのか、御本人としてどういうところを訴えていくのかというのをお願いします。
(答)時代に即したというところは議論の一つとしてあっていいと思っています。具体的なところはこれからいろいろと煮詰めていかなければならないと思っています。
(問)すみません、関連で。大臣、「時代に即したところ」というふうな御発言がありましたが、今、時代に即して、現状の憲法としてどういうところが課題としてあるというふうにお考えでしょうか。
(答)今ここで具体的なことを言うのは差し控えたいと思っていますけれども、いずれにしても、そういった国民的議論というのはあっていいかと思っています。

(以上)