島尻内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年12月22日

(平成27年12月22日(火) 11:07~11:21  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨


 今日、私から冒頭は一つです。
 地球温暖化対策推進本部の件でございます。
 本日、閣議後に、第32回地球温暖化対策推進本部が開催されました。私からは、来春までの「エネルギー・環境イノベーション戦略」の策定に向けて、総合科学技術・イノベーション会議の下にワーキンググループを設置し、長期的視野に立った検討を開始したことを報告させていただきました。
 まずは、私からは以上です。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 以前、地域科学技術の話で、科学技術と沖縄を結びつけて、何らかのプロジェクトをやりたいというお話があったかと思うのですけれども、その後の検討の状況はいかがでしょうか。
(答)アイデアはたくさんあって、それをどう具現化していくのか、ということだと思うのですけれども、一つ一ついろいろと有識者の皆様の御意見等もお聞きして、どう進めていこうかと考えている最中であります。
(問)あともう一つ、OIST(沖縄科学技術大学院大学)なんですけれども、海外からとても高く評価されて、アクティビティも高いのですけれども、国内におけるビジビリティがなかなか低いという。それについて、国内におけるOISTの位置付けをもう少し上げていくために、大臣としてどのようなことが考えられるでしょうか。
(答)国内でも今、御指摘があったので、そうなのかなと改めて思いましたけれども、徐々にというか、広まりつつあると、このOISTについてのことは広まりつつあると認識しておりますが、他方、この間も訪米させていただきましたけれども、関係者の間では、OISTというのが、半ばもう市民権を得ているというか、皆が知っている大学院大学の一つになっていて、正直、このプレゼンスの高さには、驚いたと言いますか、すごいなと改めて思いました。
 ですから、国内においても、もっと宣伝を、広告しないといけないと思っておりますし、あとはOISTにおいてどんな研究がされているのか、私もお聞きしていると、ベンチャー企業が出てくるような動きも出てきていると聞いているので、それこそ、このOISTで研究開発されているところをもっと宣伝することで、例えば一般の民間企業が興味を持っていただけるような、そんなマッチング作業等を通じて頑張っていきたいと思っています。
(問)化学工業日報の伊地知と申します。
 大臣、以前、「伊野辺(イノベ)家」のお話が出たと思うのですけれども、これの検証というお話があったと思うのです。その後、科学技術基本計画の答申の時に、首相から基本計画の内外の発信への取組ということ、リンクするかなと思いつつも、その辺のところ、柔らかくいろいろな日本の科学技術に対して情報発信していくというお立場だと思うのですけれども、アイデアが煮詰まってきた部分をお話しいただければというふうに思います。
(答)正に今、御指摘をいただいたように、12月18日に総理指示を受けました。
 それを受けて、第1次安倍内閣の時に高市大臣が取りまとめた「伊野辺家の1日」のような親しみやすい媒体を用いて、科学技術イノベーションが描く未来の姿を分かりやすく内外に発信していこうと思っています。
 科学技術が社会的な問題解決にどう役立つかや、あるいはそれをもっと暮らしの中に置き換えて、いろいろな家電なども世に出ているわけでありまして、そこと科学技術の進歩をうまくマッチングさせて、分かりやすく科学技術の進歩というのが暮らしをこうよくしていくのだよ、便利にしていくのですよなど、そういったことを発信できればいいかなと思っています。
 なので、それを考えた時に、この「伊野辺家の1日」を更に発展させて、今後の日本の一般家庭の未来の姿ということを分かりやすく表現できればいいなと思っています。
 また、もう一つ「リケジョの会」というのを発足させようと思っていまして、まだこれは今、検討中なのですけれども、広告と思って、宣伝と思って聞いていただければと思うのですけれども、女性のロールモデルを示していく。いわゆるリケジョの皆様との対話とか、会話の中から、また分かりやすくこれを対外的に発信していければいいなと考えています。
(問)いつぐらいに。
(答)できれば早くと思っているのですが、年明けにはお伝えできたらいいなと思っています。
(問)朝日新聞の上地です。
 昨日、沖縄振興予算について大臣折衝を終えられて、3,350億(円)が見込めるというようなお話でしたが、県の方、知事の方から、何らかの連絡などありましたでしょうか。
 あと、今後お会いする御予定というのはありますでしょうか。
(答)今、私が知っている限りで、24日のアポイントを調整していると聞いています。これは知事からのアポイントの調整の御要請と認識しています。
(問)フジテレビ、和田でございます。おはようございます。
 私、沖縄とか科学技術ではなくて、リケジョに関心を持ってしまったのですが、これは別に秘密性のあるものでも何でもないと思うのですが、今、私が知らないだけかもしれませんが、大臣の念頭にあるのは、どのくらいの規模で、どんな活動をされようとお考えになっているのか。
 それと細かなことですが、広報していく時に、リケジョってどういう字で表記をしていこうとお考えになるのか。そんなところで、今、現在お考えになっていることだけで結構ですが、お伺いできれば。
(答)正に今、ざっくりとしたジャストアイデアのところではあるのですけれども、例えば山崎直子さんとかに御登場願って、あるいはいろいろな各方面で頑張っていらっしゃる、いわゆるリケジョの皆様にお話をお伺いしたり、あるいはシンポジウムを催したりなど、あるいは、これからいろいろな調整していこうとは思っておりますけれども、そういった、まだざっくりとしたアイデアです。
 御指摘頂いてありがとうございます。リケジョをどう表現していくのかということも含めて、きちっと考えていきたいと思っています。
(問)そうするとイメージとしては、既に活躍されている、これはどうなのでしょう、理系を出た、あるいは理系に強い女性の方々にリケジョを増やしていこうではないかというような、例えばシンポジウムであるとか、というようなことをイメージすればよろしいのでしょうか。
 それとその場合に、例えばシンポジウムというのは、これ、きっと対象になるような女子学生だけではなくて広報、広めるということを考えると、例えば我々のような社会人ですとか、あるいは学生に限ったものであるとか、リケジョを増やしていくためにシンポジウムなんかを開いた時でも、一般にも公開して、大きな広報の仕方というようなことがイメージにあるのでしょうか。
(答)それはこれからいろいろと調整したいと思っています。
 第5期の基本計画の中に、女性の科学技術系の方々の働く場といいますか。絶対的に今、数が少ないわけで、こういった女性を支援していくということも入っておりますので、そういう中で女性のロールモデルを示すことで、もし若い女性で学生さんや、この道を進もうかな、どうしようかなと思っている方々の御支援になればいいのかなと思いますし、あるいは、学生さんや、学生といったら中学や高校など、これからの進路を決めていこうという若い方々の進路決定の一助になればいいのかなとも思っています。
(問)大臣がおっしゃった最初の「リケジョの会」というのは、これは何を指しているのでしょうか。有識者的な女性の会か何かを作るようなことがイメージにあるのでしょうか。
(答)まだざっくりとしたアイデアなものですから、詳細にここでびしびしとお答えできないのは申し訳ないのですけれども、来年早々までには、ある程度少し固めて、きちんとお話しできるようにしたいなと思います。
(問)「リケジョの会」というのは、つまり先ほど一に御紹介のあったような著名の方が集まるというようなことがイメージなのか。それともそうではなくて、有識者とか官僚の方とかが集まってというようなイメージ、方向性のもの、それはどちらなのでしょうか。
(答)それもこれからいろいろ考えたいとは思っていますけれども、実際、社会でいわゆる理化学系のところで女性がお仕事をしているという姿です。
 こういうのをイメージはしているのですけれども、いずれにしても、繰り返しになりますけれども、こういう女性の皆様と一つ会を催して、いろいろな情報交換する中から、もしかしたらそれが施策に反映していったりとか、将来の科学技術の発展において、女性の働く場をどのように増やしていくか、充実させていくかというようなお話。
(問)そうすると、この「リケジョの会」というのは、先ほどのシンポジウムと同じように、単発であるので、何か月も1年も、その会が組織体、あるいは新しい会議体として作られるという意味ではないのですか。
(答)私としては、まずはこういった女性たちにお声をかけて、いろいろな情報交換から進めていきたい、始めていきたいと思います。

(以上)