島尻内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年10月9日 

(平成27年10月9日(金) 11:46~11:58  於:中央合同庁舎第8号館S103会見室)

1.発言要旨


 おはようございます。
 まず、私の方から冒頭に、沖縄出張の件、それから日米科技委員会の報告と、ノーベル賞の物理学賞の報告、それからTPPの総合対策本部の件についてお話をさせていただきたいと思います。
 まず沖縄出張についてでございます。明日10月10日、土曜日から、沖縄入りしたいと考えております。沖縄担当大臣の就任後、初めての沖縄入りとなるわけでございまして、まずは国立沖縄戦没者墓苑を参拝したいと思っております。戦没者の御霊(みたま)に哀悼の意を表したいと思っています。
 また、次の日11日、日曜日でございますが、沖縄科学技術大学院大学、OISTですね。それと西普天間住宅地区を視察する予定でございます。担当大臣としてしっかりと現状を把握していきたいと思っております。
 更に調整がつけば、地元の市町村・市町村議会の代表の皆様、経済代表の団体の皆様ともお会いしたいと考えています。
 これまでと立場が異なって、この沖縄振興担当大臣としてしっかりと皆様のお話をよく伺って、今後の施策に反映していきたいと考えています。
 それから日米科技委員会の報告についてでございます。今日の閣僚懇におきまして、私の方から10月6日、火曜日に山口前大臣が第13回日米科学技術協力合同高級委員会で、下村前文部科学大臣とともに共同議長として出席なさいまして、日米間の科学技術政策等について、非常に有意義な議論が交わされ、成功裏に終わったことを御報告申し上げました。
 私といたしましても、この度の同委員会での議論を今後の科学技術・イノベーション政策の着実な実現に結びつけるということを一生懸命頑張って取り組んでまいりたいと考えております。
 続きまして、ノーベル賞・物理学賞の報告についてでございます。ノーベル生理学・医学賞の受賞に引き続きまして、東京大学の梶田隆章教授、宇宙線研究所所長が本年のノーベル物理学賞を受賞されることになったことについて、本日閣議で御報告いたしました。改めて受賞について心から敬意と祝意を表したいと思っております。
 今回のこの受賞によって、科学技術に対する社会の関心が高まり、若い皆様が未来に向かって、難しい課題にも果敢に挑戦する機会となって、今後も世界をリードする研究成果が我が国から着実に生み出されるということを期待申し上げております。政府といたしましても、「世界で最もイノベーションに適した国」づくりに向けまして、次期科学技術基本計画の策定も含めまして、関係施策の推進に全力を挙げて進んでいきたいと思っております。
 それからTPPに関することでございますが、本日閣議後に第1回目のTPP対策本部会合が開催されました。私の方からは知的財産分野での必要な国内制度整備について、知的財産戦略本部の下で関係閣僚と連携して、しっかり取り組んでいきたい旨を申し上げた次第でございます。
 私の方からは以上です。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 宇宙政策も大臣は担当されていると思うんですけれども、前山口大臣はインフラ輸出に特に力を入れていたんですけれども、大臣としては今後、宇宙政策についてはどのように取り組むお考えでしょうか。
(答)私も担当政務官だったこともありまして、この宇宙政策に対しては大変関心を持っているところであります。更に我が国の宇宙インフラシステムの輸出等を、商業宇宙市場の開拓ということを官民一体となって取り組むべく、宇宙システム海外展開タスクフォースを立ち上げたところでございます。
 本年1月に決定された宇宙基本計画に基づいて、前任の山口大臣の主宰の下で、総務省、外務省、そして文科省、経産省、国土交通省からも副大臣に御出席いただきまして、8月26日に、宇宙システム海外展開タスクフォースの上級会合というものを開催いたしました。
 現在、世界の宇宙産業は年率約8%で成長しているということでありまして、我が国の宇宙産業基盤の維持と、それから強化に向けまして、この世界市場の拡大が重要となっていることを認識、承知しております。近年もカタールの通信衛星やドバイの観測衛星の打ち上げサービスを受注してきたところでございまして、今後のこのタスクフォースを通じて、更にこの市場開拓を加速させていきたいと思っております。
(問)化学工業日報の伊地知と申します。
 閣議後にTPPの対策本部が開かれたということで、大臣は所管の知財というのを改めてですが、国内整備のポイントというものを幾つか挙げていただければというふうに思っていますが。
(答)この知財の分野については粘り強い交渉によって国益をしっかりと確保しつつ、このルールの国際調和を図る形で大筋合意がなされたという認識でおります。著作権の保護期間の延長や、非親告罪化について懸念の声があると承知しております。まずこの著作権の保護期間の延長に伴って、過去の著作物の円滑な利用が過度に阻害されないように、関係省庁とも連携して必要な対応に取り組んでいきたいと思っております。
 もう一つ、この著作権の非親告罪化についてでございますけれども、「市場における原著作物の収益性に大きな影響を与えない場合」は除くことができるとされておりまして、我が国の二次創作文化に大きな影響を与えることのないよう、関係省庁とも連携して適切な制度に向けて取り組んでいきたいと思っています。
(問)朝日新聞の上地です。
 沖縄出張についてなんですけれども、昨日の会見でも翁長知事にお電話差し上げているというお話もありましたが、この出張期間中にお会いする予定があるのか。また、お電話を既にされていらっしゃるのかというのと、市町村の首長だったり、議長の皆さんにもというお話でした。それは特に今まで大臣と同じように自民党で支持されていた首長以外の他の革新と言われる首長さんたちも同じくお会いする予定なのかというのをお願いします。
(答)まず知事ですけれども、今回は残念ながら調整がつかないということでございます。近いうちにまた沖縄に戻りますので、その時にまた再度調整していきたいと思っています。
 関係団体、首長の皆様も、担当大臣となってからは初めて地元に戻ってお会いするということで、なるべく多くの皆様にお会いしたいと思っておりますが、これは今、正に調整しているところであります。
(問)NHKの黒川と申します。
 今の質問をもう一度確認で恐縮なんですけれども、今回はもう翁長知事とは会談はされないということですか。調整中ではなくて、もう結論としては会談しないと。
(答)そうですね。残念ながら調整がつかないということです。
(問)琉球新報の仲村です。
 沖縄出張の件なんですけれども、明日から何日までの予定でしょうか。
(答)10日、11日の予定です。土日と。
(問)時事通信、岸本です。
 翁長知事との面会で調整がつかないというのは、翁長知事側の理由からによるものなんでしょうか。
(答)いいえ。これは全く変なものではなくて、お互いに調整がつかなかったということです。日もせってからのことですので、これは後々また近いうちにお会いできることを期待しております。

(以上)