第10回総合科学技術・イノベーション会議

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第10回総合科学技術・イノベーション会議の様子(1)
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第10回総合科学技術・イノベーション会議の様子(2)

 平成27年6月18日、総理大臣官邸において、第10回総合科学技術・イノベーション会議を開催しました。
 まず、第5期科学技術基本計画の中間とりまとめについて報告され、科学技術イノベーション総合戦略2015の策定について答申案が示され、原案のとおり決定しました。
 続いて、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)について、平成26年度の評価結果が報告され、SIP新規課題として「重要インフラ等におけるサイバーセキュリティの確保」の追加が決定しました。
 その後、平成27年度第1回医療分野の研究開発関連の調整費の実行計画について報告されました。
 
 最後に、安倍総理から、次のとおり御発言がありました。
 「本日は、次の5年を対象とする『第5期科学技術基本計画』の中間取りまとめの報告、並びに来年度に向けた『科学技術イノベーション総合戦略2015』の決定をいただきました。今後は、この2つのツールを連動させ、その相乗効果で安倍内閣の科学技術イノベーション政策を一層強力に推進していく考えであります。
 ここ10年、若手を始めとした研究現場は疲弊し、我が国の研究力は相対的に劣後してきています。一方、世界は第四次産業革命とも言うべき大変革時代に突入し、イノベーションが加速するとともに、価値創造プロセスは大きく変化しています。
 そのため、第5期計画では、未来に向けた技術のシステム化、いかなる変化にも対応できるよう世代間、産学官、分野、国境の縦割りの『壁』の打破、『起業』や地方創生を次々と生み出すような人材・技術・資金のエコシステムの構築、を三つの柱としたいと思います。
 今後、年末に向けて議論を深め、第5期基本計画において、未来への投資として具体的な道筋が示せるよう、更なる検討を進めていただきますようによろしくお願いをします。」