山口内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年9月15日

(平成27年9月15日(火) 9:48~9:53  於:合同庁舎第8号館S103会見室)

1.発言要旨


 おはようございます。
 私の方からは、今日は特にございませんので、皆様の方からお願いしたいと思います。

2.質疑応答

(問)NHKの黒川と申します。
 昨日、沖縄県の翁長知事が、埋立て承認の取消しを表明されましたけれども、それについて、大臣の受け止めをお願いいたします。
(答)今お話しのとおり、昨日、翁長知事が辺野古移設に係る公有水面埋立て承認につきまして、その取消しに向けて、事業者である沖縄防衛局長への意見聴取の手続を開始するというお話をなさったということは、承知しております。
 これは、以前にも申し上げましたけれども、これまで約一月間、集中協議を行ってきましたが、残念なことに、こういうことになります。ただ、これは、これから防衛省において適切にしっかりと、聴取があるわけですから答えて、適切に処理をしていくだろうと思いますが、私としては、若干残念な思いと同時に、前も申し上げたように、知事も公約として前面に出してきていた話ですし、お考えもおありになるでしょうし、やむを得ないのかなという思いはします。
 また、これから話し合いの道が閉ざされたわけではありませんので、今、杉田官房副長官と安慶田副知事の方で、今後どういう形で、どういう中身かも含めて協議していく段取りを御相談いただくわけで、そういった中で、また、いろいろ話し合いを進めていくべきであろうとは思っています。
(問)「残念な思い」というのは、どの辺が残念なのですか。
(答)一月の話し合いの期間に、解決への糸口というのですか、双方が更に理解を深めて、もう少し前向きな話が出てきてくれたらありがたかったのですが、残念ながら、そこまでいかなかったということです。
(問)科学新聞の中村です。
 SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の新しい課題で、インフラのサイバーセキュリティのパブコメが始まったと思うのですけれども、このインフラサイバーセキュリティだけでなくて、IoT(モノのインターネット)とかビッグデータとかAI(人工知能)とか、高度IT人材が必要だという時に、日本は非常に少ない。このこと自体はもう実は(科学技術基本計画における)第4期(平成23~27年度)が始まる前、第3期(平成18~22年度)くらいからもう分かっていたのに、十分な手が打たれていないのではないかという意見があるのですけれども、それは政策の失敗か、大臣としてどのように認識されているのでしょうか。
(答)お話のSIPの中で、今回、サイバーセキュリティはおかげで、今、オールジャパンの体制で動きつつあるわけで、今回、更にいろいろな御意見をということでパブコメに入るわけですが、前にも申し上げたように、日本というのは、分野的には進んでいるところがあるのです。
 よく言うのが、例えばIoTにしても、坂村教授初め、早くからみんな言っていて、いろいろなところに導入されていたのだけれども、それに対してIoTがいかにも新しい概念だというのが、日本は下手なのです。同時に取りまとめも下手というか、ばらばらに行うわけです。個々の技術者あるいは科学者というのは決して少なくないとは思うのですが、取りまとめ役なのだろうと思うのです。
 ですから、これからの課題としては、総合科学技術・イノベーション会議の方が中心になって、テーマとして、あるいは概念としてしっかり出していく。できるだけ、いわゆる基礎研究や基盤技術的なところは、共通基盤というのはオールジャパンでしっかり行うということで、リーダーシップを発揮していくというのが、これからの課題なのだろうとは思っています。
 政策の失敗というのでもないのでしょうが、やはり下手なのですね、そういうの、日本人って。今回、ロボットに関して、文科省が中心になっておやりになる、ああいうのをしっかり行っていくべきだろうと思います。

(以上)