山口内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年6月2日

(平成27年6月2日(火) 8:39~8:45  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨


 まず私の方からは1点。
 今日、全閣僚にかりゆしウエアを着用して閣議に臨んでいただいたということで、大変各閣僚の間でも好評でございました。あなたのより私の方がいいぞみたいな話で盛り上がっておりましたが、本当に快適で、クールビズというか、スーパークールビズにちょうどいいのではないかなということで環境大臣とも話をしたりしたのですが、沖縄では近年、いろいろな場所でかなり多くの方が着るようになってきていますので、もっともっと皆様方が着ることによって、沖縄産業にもお役に立てたらいいなと、一石二鳥かなと思っております。
 以上です。

2.質疑応答

(問)TBSの柏木です。よろしくお願いします。
 昨日、日本年金機構に不正アクセスが発生して個人情報が流出したと見られる事案が発生しましたけれども、今後マイナンバーなどの情報管理を政府がしていくことも増えるかと思いますが、御所感とこれからの対策についてお考えをお願いします。
(答)125万件が漏えいしたということで大変遺憾でございます。同時にこれは、これから詳細にいろいろな調査等が行われるのだろうと思いますが、伝え聞くところでは、メールを開けたとか業務用のパソコンとネットワークがつながっていたとか、これはイロハのイなので、もう少ししっかり行ってもらわないと困るなと。以前、NISC(内閣サイバーセキュリティセンター)によって各省庁はいろいろ行ったのですけれども、独法等々はこれからという時なので、これはしっかり対応してもらいたい。
 マイナンバーについては、個人情報という意味では、いわゆる民間事業者対象の個人情報で、今回は独法ですよね。当然総務省ということになるので、マイナンバーの方は、直接は影響を受けないだろうと。同時に、マイナンバーのこのネットワークというのは、いわゆる業務用の部分とは遮断しています。同時に、つながる部分に関しては、強固なファイアウォールを設置するということで、そちらの方は大丈夫だと思っております。
(問)今後何かマイナンバーに向けて情報セキュリティーを強めるための対策会議ですとか、そういったものを開かれる御予定はありますか。
(答)今回の件に関しては、昨日直ちに対策会議を開いて、官房長官の方からの指示も出ています。関係の厚労省、総務省、NISCの方でいろいろ行っていますから、それを受けてということになると思いますが、当面今のところは、伝え聞くところによると、特に必要ないのかなという感じで、ただ、個人情報が漏えいしたという話はまた別の話で、これは現行法の独法等の個人情報に関わる法律で対応することになっていくのだろうと思います。
(問)NHKの木下ですけれども、今日かりゆしを皆さん着用されて閣議に出られて、沖縄の振興に役立つというお話ですけれども、一方で、沖縄の方で翁長知事は積極的平和主義については看板倒れになるんじゃないかといったような発言もされていまして、政府と沖縄の溝という意味では、なかなか打開策は見えないと思うんですが、そのあたり、改めてどういうふうにお考えでしょうか。
(答)対話の積み重ねによる信頼関係の醸成がいろいろな話合いの前提になっていくのですよね。ですから、当面はいかにしっかり対話をしていくかと。徐々に徐々に、お互い打ち解けて、それこそ本音の議論ができればいいのですけれどもね。それをいかに醸成していくかというのが私の立場として、お互いで先般も沖縄にお邪魔して知事ともお話をすることができましたので、そういったことを積み重ねて信頼関係を作っていきたいと思います。
(問)朝日新聞の山岸です。
 マイナンバーの関係ですけれども、先程マイナンバー本体の方は安全性が十分あるというような御趣旨もございましたけれども、正にマイナンバーから情報の提供を受ける側、今回年金機構が問題になったわけですけれども、本体の安全性もさることながら提供先を含めて、このままですと、非常に国の側にマイナンバーというものがどういうふうに使われていくかわからないという部分の不安の広がりというのも出てくるかと思うんですけれども、こういった部分の対策はどういうふうにお考えでしょうか。
(答)技術的には先程も申し上げたように、いわゆる業務用の部分としっかりとしたファイアウォールで遮断されています。大丈夫とは思うのですが、ただ、もう少し調査等々の行方を年金機構に関しては、見たほうがいいのかなという感じはしています。本当にきちんとできるのかということは確認したいです。
(問)場合によっては、情報提供のタイミングを遅らせていくとか、そういったことも考えていかれるんですか。
(答)それは今のところ想定していません。今回は人的な部分もあると思うのですよね。管理者というのは限定しますけれども、では例えば年金機構の管理者、パスワード等を管理できる人がきちんと教育できているかどうかというのはあると思うので、そこは調査を踏まえて、確認していきたいと思います。ただ、それが全体のスケジュールに影響するということは、今のところ考えていません。

(以上)