山口内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年3月27日

(平成27年3月27日(金) 8:52~8:58  於:合同庁舎第8号館1階S103会見室)

1.発言要旨


 おはようございます。
 私の方からは2点ほどございまして、一つはH-ⅡAロケット、28号機でありますが、情報収集衛星光学5号機の打ち上げが成功いたしました。宇宙基本計画においては、宇宙安全保障の確保を重要な課題としておりまして、情報収集衛星光学5号機の打ち上げ成功によりまして、我が国の安全保障あるいは大規模災害への対応等の強化に資するものと期待をいたしております。
 また、我が国の基幹ロケットはH-ⅡA/B、あるいはイプシロンですが、27回連続での打ち上げ成功となりました。今年度は5機目なりますが、基幹ロケットの着実な打ち上げは我が国の宇宙活動の自立性確保とともに、安全保障や産業基盤の維持強化にとっても必要であろうと考えています。
 もう一つが改正消費者安全法に係る内閣府令とガイドラインの策定でありますが、昨年6月に改正されました消費者安全法の施行に向けまして、本日内閣府令及びガイドラインの公布・公表をいたしました。消費者の安全・安心を確保するためには、消費者に身近な地方消費者行政の充実、これが不可欠でありまして、今般の内閣府令では消費生活相談体制の強化、あるいは高齢者等の地域の見守りネットワークの構築、消費生活相談員資格制度等の具体的な制度設計を盛り込んでおります。今後は地方公共団体や、関係機関等に改正法とともに内閣府令、ガイドラインについても周知を図りながら、平成28年4月に予定をしております改正法の施行に向けて取り組んでまいりたいと考えています。
 私の方からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 昨日、大臣が当初出られる予定だった有識者議員会合(科学技術政策担当大臣等と総合科学技術・イノベーション会議有識者議員との会合)、そこで第5期基本計画について、サイエンストークスと日本商工会議所からそれぞれ提言あったかと思うんですけれども、大臣の受け止めをお願いします。
(答)まだ詳しくは話を聞いていませんが、それぞれ大変貴重な御意見をいただいたと。先般、聞かせていただいた経団連等々の話に加えて、大いに取り込みをさせていただきたいと思っています。
 また、(衆議院科学技術・イノベーション推進特別委員会の)委員長と若干議員さんも出席していただいたらしくて、私としてはいい傾向だろうと思うのですね。行きたかったのですが、国会答弁の関係で私は出席できませんでしたけれども。できるだけ出席をしていきたいと思っています。
(問)朝日新聞の笹川と申します。
 大臣、今週火曜日の閣議後の会見で、沖縄の辺野古の新基地建設問題について、非常に残念な事態に立ち至ってきているという認識を示されたかと思います。この残念な事態ということについて、普天間の基地の移設に遅れが生じかねないということなのか、県と国との対立が深まっているということなのか、ちょっとそのあたりの認識のもう少し詳しいところをお聞かせください。
(答)私の方から、おそらくそう遠くないうちに、官房長官等と知事との会談の機会、話合いの機会があるだろうというようなことを申し上げていました。そういったさなかに沖縄県としてああいうことを行われたということで、信頼関係という意味で、沖縄振興の立場からすると大変残念な状況になったなと。一日も早くそういう事態が少しずつ信頼関係を醸成する方向に向かって動いていただいたらいいなということです。
(問)そうしますと、政府としては、従来はこの基地問題と振興政策というのは別のものだという認識であったんじゃないかと思うんですけれども、振興政策にこの基地問題が影響し始めているという認識ということになりますでしょうか。
(答)いや、リンクしていないということはもう従前から申し上げているとおりで、先般来、国会の委員会等でもはっきりそれは申し上げています。
 ただ、環境がしっかり整って、お互い信頼関係があると全て物事はうまく動くわけですよね。私の仕事が増えたなという感じでございます。

(以上)