山口内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年3月24日

(平成27年3月24日(火) 9:09~9:18  於:合同庁舎第8号館1階S103会見室)

1.発言要旨


おはようございます。
それでは、私の方からは2点ございまして、一つが、消費者基本計画でありますが、本日、来年度からの5年間を対象とする消費者基本計画を閣議決定いたしました。基本計画には、事故情報の収集強化、あるいは高齢者等の地域での「見守りネットワーク」の構築、企業の消費者志向経営の促進、消費者に身近な相談体制の整備などを盛り込んでおります。また、基本計画の閣議決定を踏まえて、地方消費者行政強化作戦についても本日決定をいたしております。消費者担当大臣として、関係省庁とも連携をしながら、本計画の着実な推進に取り組んでまいりたいと思います。
もう1点が、先週土曜日、茨城県つくば市で地方版クールジャパンの推進会議に出席をしてまいりました。会議には、茨城県でクールジャパンに関連する分野で活躍されておる方々に御出席をいただきまして、茨城県には科学技術、コンテンツ、食、伝統工芸等々、魅力ある資源が多数あるということを再認識させていただきました。また、そういったものを海外に発信・展開することに皆さん大変苦労しながらも、県も、市の方も力を入れて取り組まれている実態を拝見させていただきました。今回の会議の開催に御協力をいただきました茨城県、つくば市、あるいは出席者の皆様方には感謝を申し上げますと同時に、政府としてもこのような地方の取組をしっかりサポートして、活性化につなげていけるように、更に戦略を検討してまいりたいと思っております。
明後日、3月26日には、クールジャパン戦略推進会議の第3回目の会合を開催しますので、これはテーマを地方ということにさせていただいていまして、そこで茨城の会議の成果を、本会議、推進会議の議論にも反映させていきたいと考えているところでございます。
私の方からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)
 科学新聞の中村です。3点教えてください。
 一つは、今朝の閣議で野依理事長(野依良治理化学研究所理事長)が今月末で退任されるということが了解されたと思うんですけれども、野依理事長が退任されるということに対する受け止め。
 あと、後任の松本先生(松本紘前京都大学学長)が理研の理事長に就任すること、それに対しての、どういうふうな期待をされるか。
 更に、今回一連のSTAP問題、いろいろありましたけれども、昨日の会見である程度一定のメドが付いたと。それを受けて、特定研究開発法人の法案について、今後どのように取り組まれるのか。
 3点教えてください。
(答)
 先程の閣議で人事の件も出ていました。
 野依理事長に関しては、よく本当に頑張ってこられたと思います。とりわけ、STAPの問題が起こってから、ガバナンスの強化から始まって、理研の改革ということに、正に先頭に立って頑張ってこられて、今もお話があったように、先般も運営改革モニタリング委員会、これで評価書が出ましたが、昨日、文科大臣も視察においでなられたようですけれども、おおむね評価書に関しては、文科大臣も、理研改革は着実に進んでいるということで、今朝、閣議の終了後、少しお話をしたのですが、順調に改革も進んできていると、ガバナンスも強化をされつつあるように思うというお話でした。そういったことで、一つのけじめをお付けになったのだろうと思うのですね、理事長も。
 新しい松本理事長ですが、宇宙政策委員会の委員でもありますので、私どもは前々からよく存じ上げておりますし、京都大学の諸改革にも辣腕を振るわれてきたということで、今後の理研にとっては大いに頑張っていただけるだろうと、期待しております。
 同時に、法案についてですが、こういうことがあったからといって、では即、法案を出すという話にとは思っていません。もう少し慎重に、自民党始め与党の皆様方との協議等々踏まえながら。かえってばたばたっとやるということは理研にとってもよくないと思いますし、せっかくの特定研発がうまく動かないということでは困りますので、そこは慎重に考えていきたいと思っています。
(問)
 沖縄タイムスの石川です。
 沖縄関連ですけれども、名護市の辺野古の新基地建設に関して、昨日、翁長知事が会見を開いて、岩礁破砕の許可区域以外でサンゴ礁が破壊されている可能性が高いとして、沖縄防衛局の方に全ての作業の停止を求めました。大臣として、受け止めをお願いいたします。
(答)
 官房長官が記者会見、防衛大臣も記者会見なさっておられるようですけれども、私も同じ思いでございます。
 ただ、沖縄振興担当としては、非常に残念な事態に立ち至ってきたなという思いはしますが、しかし、これからどういう展開をしていくかというのは、まだ未知数の部分もありますので、推移を見守りながら、私は私の役割を果たしていきたいと思っています。
(問)
 時事通信、岸本です。
 それに関連してなんですが、大臣、これまで橋渡し役になりたいとおっしゃってこられましたけれども、県側も政府側も法的措置を辞さないという構えを見せている中で、どうその役割を果たしていかれるかという。
(答)
 西普天間の返還等々も控えて、いろんな動きが出始めたかなと思っていた矢先ですので、非常に残念な思いがするわけですが、双方いろんな思いがあるでしょうから、今しばらくは推移を見守るしかないのかなと思っています。
(問)
 長官(内閣官房長官)は夏までに会うとかって以前会見でおっしゃっていたと思うんですけれども、大臣としては、早く会うべきで、総理も長官も早く会うべきだっていう、こういう事態を受けて、という思いはおありなのか。それとも、少し会うのが困難な情勢になってきたって見ていらっしゃるのか。
(答)
 夏までですから、来月も夏までですよね。そういった意味で、早い機会にお目にかかって、双方会っていただいて、いろんなお話をするのはいいことだろうと思っていましたけれども、こういう事態になって、マスコミ情報等々あったのですが、実は私もびっくりしていまして。ですから、推移を見守るしかないような状況だと思いますね。

(以上)