山口内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年2月27日

(平成27年2月27日(金) 9:16~9:26  於:合同庁舎第8号館1階S103会見室)

1.発言要旨

 私の方からは特にはございません。よろしくお願いいたします。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 第5期科学技術基本計画の検討についてお伺いしたいんですけれども、今、専門調査会で議論してますけども、大体議論の内容はどこかで聞いたような、今まで散々検討されてきたような内容で、形骸化した議論をしてるんじゃないか、あるいは例えば、通常であればそこの中にワーキンググループを設けたりして、重要課題についてはそこで深く議論するとかあるんですけども、そういうこともやってないと。そういう議論の仕方で、本当にみんながついてくるような第5期基本計画ができるんでしょうか。
(答)できると思いますが、確かに分科会等々ということではないのですが、経済界のお話を聞いてみたり、いろんなところの話を聞きながら行っていますので、私も一部、出席をさせていただいたこともあるのですが、十分な議論をしていただいていると思いますし、最近の科学技術関係の様々な変化等々も踏まえながらいろいろ議論をしていただいていると。また随時報告を聞いたり、会議に出席をしたりして、御指摘のようなことがあればまた御注意を喚起申し上げたいと思っています。
(問)共同通信の須江と申します。
 宇宙の関係で伺いたいんですけれども、国際宇宙ステーション(ISS)の利用について、ロシアが、宇宙庁側が昨日、2024年までの活用を盛り込んだ活動計画を発表しました。日本ですけれども、先日の宇宙基本計画に、平成28年度末までにとありますが、今まで宇宙政策委員会の中では、いわゆる外交交渉事ということで、他国の動向が見えないうちはなかなか前のめりはどうかという意見が出て、慎重な姿勢を見せておりましたけれども、ロシア宇宙庁の発表で、一つは環境が整ったとは思うんですが、大臣、いかがお考えでしょうか。
(答)御指摘のとおり、これは2月24日に、ロシアの連邦宇宙局の科学技術評議会において、2025年までの「ロシア有人宇宙飛行開発コンセプト」が承認をされたということで、お話のとおり、2024年までISSを使用するということが含まれていますが、これも実施機関の評議会による話であって、政府としてということがまだ出ていませんので、しっかり注視をしていきたい。
 お話のとおり、これまで外交や、あるいは産業基盤や科学技術ということで、総合的に判断したいということを申し上げていたのですが、このISSに関してはロシアの役割というのは非常に大きいものがあるということで、これは一つ、半歩、判断材料が増えたのかなという感じで見ています。
(問)そうしますと、いろいろ考えはあると思いますが、大臣御自身としては、ステーションへの日本の引き続きの参加について、例えば前向きなお考えであるとか、その辺はどのようにお考えでしょうか。
(答)外交等々を踏まえると、個人的には前向きの感じは持っていますが、もう少し慎重に検討してみたいと思います。
(問)共同通信、田窪です。
 先日、西川農相が政治資金の問題で辞任をされました。昨日は下村文部科学大臣に疑惑が持ち上がって、追及を受けてましたけど、今日はまた一部報道で、望月環境大臣にも問題があるんじゃないかという報道がありました。閣僚の間で次々と相次いでいますけど、受け止めをお願いします。
(答)西川大臣に関しては先般申し上げたとおりで、下村大臣の場合は、私も全部は委員会の質疑を聞いていませんが、基本的には法的問題はないのではないかなという感じは受けました。御本人もいろんなことを言われないように、政治団体にしたりなどというお話もありますので、そういうことなのだろうなと思っています。
 望月大臣についても、私から申し上げる話ではないのですが、一般論として、補助金をもらっている法人というのは、どうも最近かなり多いらしいですね。知っていたか知らなかったかということが問題になるのでしょうが、事前に前もって分かるというのは相当難しいような背景もあるのだろうなと。これは感想ですけれども。
 そういった意味で、しっかり我々、本当に再度チェックをするというか、襟を正していく必要があると思います。
(問)関連で、こういった問題について、今日の閣議、閣僚懇で総理から何か発言はございましたでしょうか。
(答)いや、特段ありませんでした。
(問)今の関連で、こういういろんな問題が起こる中で、例えば特定研究開発法人の法律ですとか、個人情報保護法の改正案とか、そういう法案審議に与える影響についてはどう見てらっしゃいますか。
(答)これがどういうふうに今後展開をしていくのかというのは、十分読み切れない部分はありますけれども、基本的にはそういう問題はそういう問題として、例えば西川さんの場合は大臣をお辞めになったわけですから、これまでの慣例からして、例えば予算委員会に来ていただくという話は聞いたことがありません。おそらく政治倫理審査会等々というところになるのでしょうけども、そういった意味で、年度内成立ということが一つはありますし、今お話しの重要法案等々もありますので、国会の審議は審議として粛々と進めていただいたらありがたいなと思います。
(問)ガジェット通信、藤井と申します。クールジャパン関連でお伺いします。
 クールジャパン戦略推進会議、第2回が開催されたかと思います。以前の会見で、大臣御自身、なるべくオープンにしたいというふうなお話でしたが、第2回も冒頭、大臣、副大臣挨拶で、メディア取材はそこでおしまいというふうな形でした。オープンにするのにもし何か壁があるのであればどういうものなのかというのをお聞かせいただきたいというのがまず1点。
 あと、サンライズの宮河(恭夫)社長であったり、アソビシステムの中川(悠介)代表の発表があったかと思います。そちらの御感想もあれば、いただければと思います。
(答)一つは、前の会見の時に申し上げたのですが、改めてお話をお伺いさせていただいたところ、やはり商売の機微に触れる部分がおありになるということで、資料も一部、これは公表しないでほしいというのもありました。そういったことで、当然、正直にといったらおかしいですけど、包み隠さずいろんなお話をしていただいて、議論を深めていきたいものですから、そういった形をとらせていただいたということで、ただ、できるだけ議事録は詳細に、御本人、それぞれ当事者の御確認が得られ次第、しっかりと出していきたいと思っていますので、お願いをしたいと思います。
 アソビシステムにしても、それぞれ非常に興味のある、しかも意欲のあるお話をいただいていますので、我々としては、それをしっかりどういうふうな形でサポートをできるか、お助けできるか、あるいはまたメンバーの間でお互い刺激をし合って、あるいはそれぞれ名刺交換していただいて、じわじわと親しくなってきていただいていますので、その辺でコラボというか、いろんな形での化学変化を起こしてくれたらありがたいなと。
 同時に、いろんな御意見が出た中で、クールジャパンというのは動き出して約2年半になるわけですよね。では、どういった成果があるのだ、どういった方向で今後いくのだということを、もう少し考えてほしいというような御意見もありましたので、しっかりと、検証というのではないのですが、これは定量的に見るのは非常に難しいのですけれども、効果が出つつあるなと。方向性は今後、こういう方法がいいのではないかなということを、整理をしていきたいと思います。
(問)ちなみになんですけれども、大臣御自身はガンダムを御覧になったり、きゃりーぱみゅぱみゅをお聞きになったりすることはあるのでしょうか。
(答)ガンダム世代ではないのですが、大変興味があって、お台場のものを見に行ったこともありますし、きゃりーぱみゅぱみゅさんはテレビで拝見をしております。

(以上)