石破内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年5月26日

(平成27年5月26日(火) 8:42~8:46  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨


 本日の閣僚懇におきまして、有村大臣より、女性の「暮らしの質」向上プロジェクトについて、昨日取りまとめられた検討会の提言を踏まえ、関係各府省庁に協力を願いたいという旨の発言がありまして、これを受けまして私から、この暮らしの質向上の一例として掲げられているトイレの使いやすさなどは、女性の働く環境の改善、観光地、移住地の魅力の向上にも大きく寄与するものだと、このプロジェクトの実現に向けて連携をとってやってまいりたいと、その旨発言をしたところであります。
 以上。

2.質疑応答

(問)まず、冒頭の点について、まち・ひと・しごと創生本部としては、今のトイレの話だとか、どうやって協力していこうと。
(答)これは、別に我々として何かをやってくださいという話ではないが、有村大臣のところで女性の活躍推進でトイレの環境等々を向上しなければならないという話がありました。今、各自治体において、地方版総合戦略も策定中でありますが、有村大臣の発言にもあったように、女性の働く質を向上させることでもあり、また、治安の向上にも資するものである。またそういうことが地域の魅力、移住先とか、あるいは訪問先とかの魅力を向上させることでもあるので、地方創生の観点からもこの問題を重要なものと捉えて自治体とも連携を図りながら、例えばそういうようなことで取り組んで地方版総合戦略を作るというのも一つの考え方ではないでしょうか。こういう形でやるんだということを申し上げるつもりはないが、自治体のいろいろな取組において、このことは取り上げられることは望ましいことだと思っております。
(問)もう一点、沖縄と国家戦略特区について1問伺いたいんですけれども、一部報道で、政府がちゅら海水族館のあたりを国家戦略特区に指定して、更にユニバーサルスタジオジャパンのほうの招致も検討しているとの報道がありますが、この検討状況について。
(答)特区という話が具体的に政府内で取り沙汰をされているわけではありません。一企業のことなので、あれやこれや申し上げるべき立場ではないが、それがまた沖縄の振興につながり、また沖縄の魅力向上に資するということであれば、望ましいことだと思います。そこにおいていろいろな特区というものを具体的に検討されるということがあるならば、政府としても前向きに検討していきたいが、今具体的にこういうような特区を活用すべきではないかとか、今のままではこういう支障があるのではないかということは、具体的に論点に挙がっていることは承知をいたしておりません。
(問)安全保障関連法案のお話で、所管外で恐縮ですが、総理と閣僚の発言が食い違う点がございますが、どのように審議されることが望ましいとお考えでしょうか。
(答)総理と閣僚との発言が食い違っていると私は認識をいたしておりません。説明の仕方をどのように説明するかということで、総理と中谷大臣が食い違っているという認識は私は持っておりません。ただ、審議の過程においてそういうような指摘があったとすれば、それは政府として一致して齟齬(そご)がないように丁寧に説明していくということに尽きると思っております。
(問)自衛隊のリスクが高まることについて、安倍総理が木を見て森を見ないという発言をしましたけど、リスクについて大臣のお考えをお聞かせください。
(答)これは担当大臣ではないのでお答えする立場にはございません。法制担当大臣の中谷大臣がよくお考えの上で御発言をしておられるので、私自身、中谷大臣と長く一緒に仕事をしてきましたし、中谷大臣の発言というものがきちんと理解されるように、いずれも政府全体でバックアップすべきだし、私自身もできることは可能な限りしたいと思っております。

(以上)