石破内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年2月20日

(平成27年2月20日(金) 8:28~8:35  於:官邸3階エントランスホール)

1.質疑応答

(問)日経平均が高値となっています。まだ地方への波及というのがまだどういうふうに広がっているのか、大臣のお考えはどうなのかという点と、あと円安水準が結構続いている状況で、地方経済にとってはやはりダメージが大きいのかなと。今後、この円安の改善に当たっては、市場のことなので直接的にはないんでしょうけれども、地方選なども控える中で大規模緩和がこれ以上されると、また円安の状況が続いていくのかもしれないというのがありますが、大臣のほうはどういうお考えでしょうか。
(答)株価が堅調に推移しているというのは、歓迎すべきことだと思っています。それが地方経済にそのまま波及するかと言えば、それは株価と地方の経済というのが論理的に連関するとは必ずしも言えない。ただ、株が高いということは、それだけ経済の好調を示唆するものであって、それは米国経済が順調である等々、いろいろな要因に基づくものです。それが地方にうまく好循環をもたらすように政府としてサポートする施策を推進していくということだと思っております。
 それは円が高いときも地方経済は大変だという話があった。円が安いときも大変だということになって、その両面当然あるのであって、日本のような経済構造を持っている国というのは、そういうものです。
 円安により原油価格も上がっていますが、いろいろな材料調達に支障がある、あるいは国民経済、食品であるとか、あるいは燃料であるとか、そういうものの悪影響というものに対し、例えば燃料代というものを輸送、あるいは漁業等々において適切な対策を講ずる等々、今までもやってきたことでありますが、これから先、必要があれば、支援する政策を打つということですが、日本の経済構造というのを変えていく、すなわち食料とかエネルギーとか、そういうものの海外調達の比率が非常に高いということを是正していくということも地方創生の眼目の一つではございます。
(問)政府機関、関係機関の地方への移転についてお尋ねしますけれども、地方からの提案を募って順次移転していくという方針を固められていますけれども、作業の進捗状況はいかがでしょうか。
(答)これは2016年度に決定をしたいと。2015年度に検討を行うということであって、2014年度の今日ただいまにおいてそういうようなスケジュールをにらみながら、早ければ来週中にでもホームページに公開する、あるいは皆様方にプレスリリースを行うという形でと考えています。こういうものですよといってずらずら並べただけでは何のことだかさっぱりわからないので、それが一体いかなる目的を持ち、何人ひとがおり、事務系が何人で、技術系が何人でということがわからないと、お名前だけ見たって中身がわからぬということではいかぬので、今それを各省ともこれでいいかと、内容はこういうことでいいのかということを確認作業を行っているところであります。
 ですから、早ければ来週にも各自治体、都道府県に対して通知するものを皆様方にもお示しできると。国民の方々もそれを閲覧することができるという状態にしたいと思って、鋭意作業を進めているところであります。
(問)確認ですけれども、必ずしもそこのリストにあるものだけが提案の対象となるということではないという理解でよろしいでしょうか。
(答)ではありませんが、例えば、財務省とか防衛省とか言ってもなかなか困るところはありますでしょう。だから、それに限るというわけではありませんが、常識的にはこんなもんだろうねという感じだと思います。
(問)都道府県の新年度予算が各地でどんどん発表されておりまして、これから議会での審議も本格化してきます。改めてになりますが、大臣としてどういったことを期待とか注文とかあるのかお願いします。
(答)新聞記事で拝見するだけですが、各自治体において、県もそうです、市もそうですが、選挙を控えているので骨格予算を編成しているところも多いのですけれども、この地方創生というものに向けた意欲的な予算というものが多いように拝見をいたしておるところであります。
 「地方版総合戦略」がまだ形となってあらわれていない。それはそうですね。ビッグデータの分析から始めるわけですから。そういう状況ではありますけれども、「地方版総合戦略」というものを強く意識をした予算を組んでいる自治体が多いというふうに思っております。それがこれから先、「地方版総合戦略」の策定作業、あるいはその実施、あるいは2016年度に実施されるとも言われている新型交付金等々に好影響を与えるということを期待をいたしております。
(問)大臣、1点だけ、移転の関係で確認なんですけれども、先程「検討」と「決定」という言葉が出てきたんですけれども、15年度中に場所まで決まるというイメージなんですか。2016年度に決まると。
(答)2016年度に決まる。だから、とにかく欲しいと言われなきゃ提供のしようがないわけであって、これから先の状況を見ないと、その辺は確たることは申せません。

(以上)