有村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年9月15日

(平成27年9月15日(火) 9:50~9:57  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 皆様、おはようございます。今日は私の方から特段発表することはございませんので、御質問がおありになれば心してお受けいたします。

2.質疑応答

(問)大臣おはようございます。共同通信の飯川です。安保法案についてお尋ねします。週内にも参院本会議で成立との見通しが強まっておりますけれども、現在国会周辺のデモ活動、それからこれまでの審議の進捗状況を踏まえて、採決に向けて参院議員として、あるいは大臣としての御所見をお伺いしたいのですけれども。
(答)安倍総理始め、また中谷担当大臣ほかの関係閣僚も、心して答弁に当たっておられる、連日国会も与野党共に真摯に議論されている、その結果として、審議が尽くされたのであれば採決をというのが民主主義のルールとおっしゃる総理のお言葉も一定の説得力はあると思っております。ただ、同時に総理がおっしゃっているように、国民の理解、支持が広がっていくような努力は、これからもしていかなければならないということと、そしてその法律、あるいは現在は法案でございますけれども、が歴史の評価に耐え得るものでなければならないというのも、御指摘のとおりだと思います。そういう意味では、その経緯で、国対始め、与野党の関係の方が詰めておられる状況でございますので、その推移を見守りたいと思います。当然ながら、安倍内閣の一員として、自民党の議員としても私の立場は明確でございますので、採決になりましたらその方針に従って、自らの信じるところに従って、票を投じさせていただくということに尽きると思います。
(問)(共同通信・飯川記者)ありがとうございます。関連して、今大臣からも国民の理解のお話がございました。野党は国民の理解が進んでいないとして、内閣不信任案のほか、参院側で閣僚、それから委員長らへの問責決議案、それから解任決議案の連発等を検討しているようです。こうした野党の動きについて、率直にどのように御覧になっていますでしょうか。
(答)通常、国会の終わりには、いろいろな要因、要素がはらむというのが例年も繰り返されているわけでございますから、いろいろな方策がこれから出されてくるとしても、それを真摯に乗り越えていけるような態勢、あるいは言動による信用を重ねていくしかないと思っております。以上です。
(問)毎日新聞の山田です。おはようございます。前回この場でちょっと申し上げたところなのですけれども、高校生向けの副教材について、使用の中止やら回収を求める緊急集会というのが先週の11日に開かれました。様々な角度から多数の問題点が指摘されたところなのですけれども、その中で当初の一番最初の副教材のグラフについて誤りがあったのに、その経緯も責任の所在も明らかにされていないという問題点が大きく指摘されておりました。これまで内閣府や有村大臣の説明によりますと、グラフの図版を提供したのが有識者、チェックしたのが別の有識者ということは明らかにされています。2人の有識者が関わったわけなのですけれども、その責任の所在を明確にするという意味では、その有識者というのは誰なのかなというのは国民に一切伝わっておりません。その有識者の2人の氏名、肩書きは明らかにしていただけますでしょうか。
(答)御質問を伺いました。9月11日に保健体育の啓発教材について、今、山田さんが御指摘いただいたような集会が開かれたとの報道は承知をいたしております。私は、情報は持っていないのですけれども、何人ぐらいの会か御存知ですか。
(問)(毎日新聞・山田記者)数えてはいないのですけれども、会場はいっぱいだったと記憶しています。
(答)なるほど。いらしたわけですね。
(問)(毎日新聞・山田記者)はい。
(答)そこで責任の所在がということでございますけれども、そもそもそのグラフの勾配に誤りがあったということを分かった時点で、すぐに報告がございまして、そして本当にそれが医学的に誤り、科学的に誤りというものであれば、直ちにそれを訂正すべしということで、内閣府と文部科学省は動いております。そして先ほど御指摘いただきましたとおり、それは有識者の方から御提示をいただいて、そしてセカンドオピニオンも通したわけでございますけれども、はっきり言えば、その勾配のプロットするものの縦線と横線のものが正確でなかったということが見抜けなかった。その非は明確に我が方、内閣府にございます。担当大臣としてそのことに大変申し訳なかったとおわびをその都度申し上げております。そして、省庁のスタッフの名誉のためにも、内閣府ないし文部科学省のスタッフが何らかの意図を持って、そのグラフの勾配を傾けたとか、何らかの修正を加えたということは一切ないということを明確にいたしておりました。
 そのグラフを提供してくださった方は、やはりこれだけの大変な御迷惑を学校現場に、もう一回訂正しなければいけないということの手間も新たにつけ加えましたので、私がお呼びして厳重に注意をいたしましたし、陳謝もございました。その方の名前は一部報道で出ていますけれども、今一度その方のお名前ということでしたら、御本人にも確認の上で、また次回コメントさせていただくことはやぶさかではありません。

(以上)