有村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年8月28日

(平成27年8月28日(金) 8:45~8:54  於:衆議院議員食堂)

1.発言要旨


 皆様おはようございます。
 共生社会政策担当の大臣として御報告をいたします。
 本日の閣議の前に、「子どもの貧困対策会議」を開催しました。
 私からは、子供の未来応援国民運動の今後の展開について御報告をいたしました。10月を目途に、子供の未来応援国民運動の推進主体となる事務局を立ち上げ、支援を必要とする人に支援を届けるための情報ポータルサイトの開設と、民間の寄付金による「子供の未来応援基金」の創設から成る二本柱でスタートします。
 総理からは、基金の創設をはじめ、国民の幅広い御理解と御協力を得るために全力を尽くすようにと御指示をいただきました。
 詳細は、共生社会政策担当までお問い合わせいただきたいと思います。
 2点目です。男女共同参画、女性活躍担当大臣として御報告をいたします。
 本日午後から、「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム」(WAW!2015)が開催されます。バッジはこれです。
 私は、明日29日10時からのハイレベル・ラウンドテーブルのオープニングセッションで岸田外務大臣に続きスピーチを行います。
 それとは別に、11時15分からのスペシャルセッション「トイレを通じた女性のエンパワーメントの実現」において、安全で快適なトイレ環境が、国際的に見ても女子教育の機会拡大や性暴力防止等女性のエンパワーメントに果たす役割について国内外のプレゼンターと問題意識を共有いたします。そのトイレのセッションには、クラーク国連開発計画(UNDP)の総裁、元ニュージーランドの首相、バングーラ国連事務総長特別代表、紛争下の性的暴力担当、また在京の駐日インド大使、ワドワ大使などにも御出席いただき、御一緒にプレゼンテーションさせていただきます。
 このWAW!2015は、「すべての女性が輝く社会」を国内外で実現する取組の一環です。昨年に引き続き開催され、今年のWAWのテーマは「WAW! For ALL」ということで、既に活躍をしている女性のみならず貧困の問題に直面しているシングルマザー等にも焦点を当てたセッションを開催するのが今年の特徴の一つです。女性の安全・安心を支える基盤にも目を向けています。世界のすべての女性の活躍に向けて、様々な立場や世代の女性、男性と議論して、アイディアを生み出し、行動を起こしていきたいと考えます。
 別件です。同じ29日の午後、内閣府、経団連などが共催する「理工系女子!ワクワク夏の文化祭2015」に参加をいたします。このシンポジウムは、理工系分野に興味のある女子中学生・高校生の進路選択を応援するために開催するものです。理工系の女性を応援するということを重点施策にも掲げております。その一環です。
 理工系分野で活躍する女子学生や社会人によるパネルディスカッションなどを実際に行っていただきまして、女子中・高校生の皆さんと保護者の方々が、理工系分野の進路選択を身近に感じ、また具体的に考える契機にしていただきたいと考えております。私も参加します。
 詳細は、男女共同参画局までお問い合わせいただきたいと思います。
 次に、国家公務員制度担当として、御報告をいたします。
 内閣人事局主催の「女子学生霞が関インターンシップ」を、いよいよ来週31日月曜日から実施いたします。女子学生を対象に、複数の府省で実際に職場体験ができる、このようなインターンシップの企画は初めての取組です。
 6月の募集におきまして、80を超える大学から約440人の応募を頂きました。若い世代に国家公務員の仕事の魅力をもっと知っていただき、キャリアプランを考える契機となることを願って始める取組です。多くの学生から関心が寄せられている状況であり、うれしいなと私自身も思っております。
 インターンシップは2週にわたって実施し、8月31日からの第1クール、6グループ130人、9月7日からの第2クール、7グループ152人で、計282人を受け入れます。
 インターンシップを通じて、学生の皆さんが、どこで自分が輝けるのかヒントを見つけていただき、その経験が将来の道を開く契機となることを期待いたします。
 31日月曜日2時30分から、首相官邸2階大ホールで開講式を開催し、私も激励に伺います。
 詳細は、内閣人事局にお問い合わせいただきたいと思います。
 次に、少子化対策担当大臣として御報告をいたします。
 先日お知らせいたしました、高等学校の保健体育の啓発教材について、妊娠・出産のページは文部科学省と内閣府が連携して内容を検討してきましたが、「女性の妊娠のしやすさの年齢による変化」のグラフに関し、内閣府が有識者から提供を受けた図版に、グラフの傾きについて誤りがあることが確認されました。結果的に関係各所の皆様に御迷惑をおかけしたことになり、大変申し訳なく思っています。特に教育関係者、文部科学省には新たなお手数、御心配をおかけしたことになり、私も少子化対策担当大臣としてお詫びをいたします。
 現在、所管省庁である文部科学省において正誤表の配布等の対応を検討していただいています。
 その上で、妊娠・出産に関する医学的・科学的に正しい知識を、男女共に若いうちから知っておくことは大変重要だと考えています。今回の啓発教材に関しても、グラフの誤りを正した上で、高校生が将来設計を考えていただく一助として活用していただきたいと考えています。
 以上が、私からの報告でございます。

2.質疑応答

(問)今日、女性活躍推進法案が可決される見通しだと思うのですけれども、それに関する所感と、その法案の実行性を高めるために大臣、課題というか、今後課題となっているところ、お考えあればお聞かせいただきたいのですが。
(答)今、御案内いただきましたように、本日の参議院本会議において、10時から採決いただく予定になっています。
 10年間の時限立法です。後に振り返っていただいたときに、あの女性活躍法案が成立しての10年で、日本の女性活躍は真に実効性を高めて進んだと、後世、歴史の評価に耐えられるように、その時期、時期において実効性、信頼性、また理解し応援していただく層の広がりが高まるように、鋭意努力していきたいと思います。
 もし成立をさせていただいた暁には、当然ながら事業主の皆さんが円滑に行動計画を策定できるよう、法律の施行準備に万全を尽くしていくことが当面の課題だと認識しています。

(以上)