有村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年6月2日

(平成27年6月2日(火) 9:07~9:29  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 皆様、おはようございます。冒頭、共生社会政策担当として1点御報告をいたします。
 いわゆる「貧困の連鎖」によって子供たちの将来が閉ざされることは、決してあってはなりません。4月の「子供の未来応援国民運動」発起人集会の後、5月には、内閣府、文部科学省、厚生労働省及び日本財団による準備チームを立ち上げました。現在、発起人を中心とした有識者の意見も伺いながら、ここで採択をした「趣意書」に掲げた各種事業の具体化に向け、鋭意検討を進めております。
 資料をお配りさせていただいているかと思います。明日の日本を支えていく子供たちを応援する国民運動に対して、より親しみを持って認識、支持していただけるよう、本日から「子供の未来応援国民運動」を表す「シンボルマーク」、「愛称」及び「キャッチフレーズ」の募集を行います。締切りは7月10日金曜日必着です。内閣府で選考を行いまして、最優秀作品の方には、内閣府特命担当大臣であります私から表彰させていただきます。子供たちをはじめ、多くの方に御応募いただきたいと考えております。詳細については、共生社会政策担当までお問い合わせをいただきたいと思います。
 以上です。

2.質疑応答

(問) フジテレビ、和田でございます。おはようございます。
 ちょっと無精なおさらいで恐縮なのですが、例えばジェネリックなどの行政改革、それから規制改革、場合によっては女性活躍なんかもあるのでしょうか、当面ですが、大臣所掌の大きな案件で、中身は結構ですが、取りまとめはそれぞれいつ頃とお考えでいらっしゃいますでしょうかというのが1点と、今日はかりゆしウエアでいらっしゃいますが、大臣の通常のファッションセンスとは大分違うと思っているのですが、着心地はいかがでしょうか。
(答) はい。後半の御質問から。着心地は、思ったよりも涼しいなと思っております。かりゆしの定義を沖縄出身の富永秘書官に聞きましたら、最近はみんなで買って応援できるということを重視して、沖縄産であることと、沖縄の雰囲気を表している、この2点を満たせば、かりゆしウエアで沖縄を応援していけると教えていただきました。そういう意味で、みんなで沖縄に思いをはせて、そして沖縄が歩んでこられた固有の歴史・文化、それから、戦中戦後の歩みにも当然思いをはせて、そこを大事に思っていくという日本の意思を私自身も大事に思って、今日、閣僚が一人も欠けずにみんなでかりゆしを着ることができたことは、大変有り難かったと思っております。
 先の御質問に行きます。ジェネリックを始めとする行政改革での取組、それから医薬分業を始めとする規制改革分野での取組、そして女性活躍ということで、先日、総理から重点取りまとめをするようにと御指示をいただきました。いずれも6月中に取りまとめをしていくということを視野に入れて、鋭意、最終的な段階に入っていると思っております。
(問) 朝日新聞の畑山です。おはようございます。
 子供の貧困対策なのですけれども、発起人集会の時に開設を表明された基金についてなのですけれども、具体的にはいつ頃、そういう基金の概要であるとか資金の応募などを始められるのでしょうか。その際に、また民間から主に資金を募る基金であるかと思うのですが、政府の方が出資するかということについては、考えをお願いします。
(答) 「子供の未来応援国民運動」について御質問をいただきました。基金については、まさに現在、発起人を中心として有識者の意見を聞きながら、民間資金を核とする基金の創設、支援情報の一元的な集約・情報提供、支援活動と支援のニーズのマッチングなど、各種支援事業の具体化に向けて検討を進めているところでございます。民間が出資し、政府はいかにというところでございますけれども、民間資金を核とするということで、政府の覚悟を示すためにも、これは民間だけに委ねておくべき課題ではないと当然思っておりますので、当然、政府としても出資をすることになると思っております。当然のことだと思っています。
 今後については、準備チームの作業の進捗状況を踏まえて、できる限り早い段階で皆様にお示しできるようにいたしたいと思っております。夏から秋にかけて動きがあるのではないかと見ております。
 民間基金については、民間の御芳情も大変有り難く、また、政府としても何ができるかということは、皆さんそこを見ておられるので、民間の善意を引き出すためにも、真剣にやっていきたいと思っております。近々ですが、私自身も子供の貧困に現場で立ち向かっておられる方々にお伺いをさせていただく予定でございます。先方との信頼関係、それから率直に話をしてほしいということで、事前にということは、先方がびっくりされるといけませんのであえてここで申し上げませんが、私も普通の格好をして、一人の母親として、また一人の政治家として、結果的には当然、大臣という職責を背負ってということでございますけれども、皆さんと一緒に夕食を食べながら話を伺いたいと思っております。
(問) 共同通信の工藤です。お願いします。
 先ほど現場に行かれるとおっしゃいましたけれども、どちらに行かれるのか、もし差し支えなければ教えてください。
 それから、国民運動の件なのですけれども、これは表彰はいつ頃をお考えなのかということと、このシンボルマークやキャッチフレーズというのはどういったところで今後使われていくのかというのを教えていただけないでしょうか。
(答) 現場はどこに行くのかということですが、なるだけ私も正確にお伝えしたいと思うことと、それから、やはり小さい所にお伺いしますので、先方の受入れ態勢や、本当に御無理のないようにということを先方にもお伝えしているので、そこはもう少し先方の合意が得られてから御報告させていただければと思っております。できるだけ普段通りの形で子供の貧困と向き合って支援をされている方、また支援を受けられる方、特に私の方からは、ひとり親家庭、母子家庭でお子さんのいらっしゃる方々が、かつて支援を受けていたけれども、今はそれを応援する立場になられたというふうに立場が変わって、その活動に参画しておられる方々もいらっしゃると聞いていますので、何がきっかけでこういうコミュニティーの助け合いができたのか、また、どうやって支援を受ける方から支援をする方に変わられたのか、そういう現場の生の声を聞いていきたいと思っております。
 表彰は8月を予定しております、この「シンボルマーク」、「キャッチフレーズ」。これから使うということは、当然、広報・啓発、様々な場面で使用しますので、「キャッチフレーズ」やあるいは「シンボルマーク」などの版権は、内閣府を始めとして政府で使わせていただくということを前提に、応募をしていただきたいと思っております。まだ具体的なイメージが付きませんけれども、応募していただいた最優秀作品を広く皆様に告知することによって、その「シンボルマーク」やその「キャッチフレーズ」、「愛称」を見ることによって、次の世代の日本を担っていく子供たちをみんなで応援しようという温かい気持ちが瞬時に伝わるような、そういうパブリシティをしていきたいと思っております。
(問) NHKの霜越です。おはようございます。
 昨日、町村前衆議院議長が亡くなられました。もしも何か思うところあれば、よろしくお願いします。
(答) 直接、町村先生と親しくお仕事をさせていただくという機会はそう多くはなかったのですが、大臣になってから、公文書管理担当の大臣として、新たな国立公文書館の在りようということを、担当大臣として議長公邸にお伺いをいたし、そしてその報告をさせていただきました。当然、福田内閣で官房長官もされておられるので、そのころの経緯もお聞かせいただいて、是非頑張りなさいと、本当に真摯にお励ましをいただき、また、今後の進め方の示唆をいただきました。そういう意味で、余りにも早過ぎる御出立でしたけれども、これは遺言だったのだなというふうに思いますと、国立公文書館ということ、官房長官時代の思いということもしっかりと託していただいて、それを背負っていきたいと感じる次第でございます。御冥福をお祈りいたします。

(以上)