有村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年5月8日

(平成27年5月8日(金) 9:06~9:13  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨


 皆様、おはようございます。共生社会政策の担当大臣として報告をいたします。
 本日の閣議において、「春の全国交通安全運動及び交通事故死ゼロを目指す日」の実施について発言をいたしました。来週の月曜日、5月11日から、再来週の20日までの10日間、「春の全国交通安全運動」を実施するとともに、この期間中、ゼロの付く5月20日水曜日を特に「交通事故死ゼロを目指す日」として、国民の更なる意識の向上や交通事故の発生の抑止が図られるよう、一層の周知を行います。
 今回の運動では、「子供と高齢者の交通事故防止」を運動の基本に据え、3つの重点を掲げます。すなわち、「自転車の安全利用の推進」、「全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底」、そして、「飲酒運転の根絶」の3つです。
 昨年の交通事故死者数はボランティアの皆さんを始め全国の皆様のご協力によって4,113人で、これは14年連続しての減少となっております。しかしながら、いまだ1日当たり平均して約11人もの方々が交通事故で尊い命を失っておられる現実があります。引き続き、地方自治体や関係団体、ボランティアの皆さんと共に力を合わせて交通安全意識を高めて、事故の防止に努めてまいりたいと考えます。
 今日もポスターを貼らせていただいておりますし、お手元に資料もお配りしているかと存じますけれども、特に記者の皆様におかれましても、広報、啓発の面でお力添えをいただけますようお願いをいたします。詳細については、内閣府共生社会政策担当までお問い合わせをいただきたいと思います。
 私の方からの報告は以上です。

2.質疑応答

(問)共同通信の工藤です。おはようございます。昨日、チャイルド・フォー・チルドレンというNGOの団体が、母親にやさしい国ランキングということで、世界179カ国の中で日本が32位だったという結果を公表しました。5つの指標からなって、国民1人当たりの所得だとか、それから乳幼児の死亡率だとか、あと、女性の国会議員の数だとか、そういったものを指標として計算して順位付けをしていくそうなのですけれども、日本の場合まだ国会議員が少ないということで、ほかの指標はかなり高順位を維持しているのですけれども、女性議員については179位中140位ということだったのですけれども、それについて大臣ご自身、これから先、この分野においてどのように政策だとか取組をしていくご予定なのか、教えてください。
(答)今ご指摘をいただきましたように、国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」が、お母さんに優しい国ランキングを発表したことは、報道で拝見をいたしております。私も、報道ベースですけれども、母子の妊娠・出産時期の生存可能性あるいは生存率が極めて高いということで、お母さんと子供にとって、その生存が担保される国の基盤はできているということの追認が得られたことは有り難かったと思っております。
 日本の順位を下げているのは、御指摘いただいたように、その中の指標の一つとして組み込まれている国会議員に占める女性の割合が極めて低いこと、これが足を引っ張っているという結果になっております。
 やはり、ここを問題視しております。そして、男性がどうだ、女性がどうだというのではなくて、女性議員が増えることによって、母子に関わる問題意識が主流化していくこと、そして、少子化対策もそうですし、母子の健康安全を守る、先ほどの交通安全の話もそうですけれども、母子が生きやすい環境を作っていくということは、高齢者にも、また障害を抱えた方々にも、外国の方々にも住みやすい社会になるという信念、確信を持ってこの分野を前に進めていくことになろうかと思います。
 そのためには、やはりそういう生活実感に根差した同志を与野党共に多く持っていくことが極めて必要、大事なことだと思っていますので、現在のところは、各政党に女性議員を増やしていけるような仕組みを考えていただきたいと、各政党にお願いに回ったところでございますけれども、今後何らかのアクションが必要になってくる、また、それを直視するような動きを作っていかなければならないと思っております。
 以上です。大事な質問をいただいたと思っています。ありがとうございます。

(以上)