有村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年2月20日

(平成27年2月20日(金) 8:32~8:40  於:衆議院議員食堂)

1.発言要旨

 皆様、おはようございます。

 冒頭、女性活躍担当の大臣として御報告いたします。

 今朝の閣議で、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律案」を閣議決定いたしました。この法律案は、皆様御案内のとおり、先の臨時国会で廃案になったものでございますが、働く場面で活躍したいという希望を持った女性が、その希望に応じて、個性と能力を十分に発揮できる社会を実現するために極めて大事なエンジンとなる法案でありますことから、今般、再提出をいたしました。

 各事業主に計画を作っていただくための準備も考え、早期の成立を希望いたしております。国会において可能な限り速やかに御審議をいただきたいと担当大臣として考えております。

 御報告は私の方からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)NHKの霜越です。
 この法案に関連して、大体の提出時期の目安と、前回廃案となっていましたが、今回と何か違いというのはあるのでしょうか。
(答)まず後半からお答えをさせていだたきます。今日閣議決定をさせていただきました法案は、前回と同じものを提出させていただいております。前回提出をさせていただいた時、国会で審議していただいた時から特段の変化、社会の状況変化がないことから、法案の内容を変更する必要がないという判断をいたしております。
 それから審議ということでございますが、今、予算審議がなされていますが、その予算の関連の法案が通り次第、できるだけ速やかに御審議いただけるような環境に持っていければと思っております。当然ながら、今国会で成立をしたいという思いで、与党とも、また国対(国会対策委員会)とも御相談しながらになりますけれども、内閣委員会でも、心して早い段階で審議していただけるように環境を整えていきたいと考えております。
(問)(フジテレビ 和田記者)所掌じゃなくて恐縮なのですが、昨日の岡田克也さんの質問で幾つか注目される話題があったものですから、お答えいただけるものだけで結構ですけれども、一つが、格差の問題ですね、現状をどう認識されて、どうすべきとお考えかということ。それから危機管理、例の人質問題についての、これも岡田克也さんが大分、一生懸命取り上げておられました、どうあるべきかという問題。それから、大臣お得意かもしれません、70年談話、それもどうあるべきか。それと関係ないのですが、最後に、カジノ導入の是非、どうお考えかを御見識をお願いしたいと思います。
 以上でございます。簡単にで結構でございます。
(答)格差に関しては、特に民主党が政党を挙げて議題にされているという認識です。野党の御質問を通じて、私たちが格差是正に、また富の再分配に、また社会のセーフティネットがしっかりと構築され機能している社会を、与野党なく、しっかりと作り上げていくことに取り組み、私も子どもの貧困問題には強い関心を寄せておりますので、発信をしていきたいと思っております。今、内閣府でも、子どもの格差論争としての格差問題ではなく、少しでも中卒の方で進学を希望する方には、しっかりと進学できる、そして貧困の中でも高卒の方で進学を希望される方には大学に進学ができる環境を整える、そういうこともしっかりやって、その格差が固定化しないように、そして格差の中で子どもたちの教育や未来の選択肢が阻まれることのないように、私自身も政治家として、大臣として、親として一生懸命やっていきたいと思っております。
 危機管理に関しましては、昨日議論がなされ、真っ当な国民の意見を代弁されていたと双方に敬意を表した上で、官邸にいることだけで危機管理ができているかということではないだろうなと思っておりました。それは20年前、30年前というのとは全く時代が違います。リアルタイムで情報が世界を駆け巡る、これだけの速さで動いているわけですから、官房長官のディフェンスに対して私も共感するところがございました。
 70年談話に関しましては、有識者にまずは委ねると総理がおっしゃっていますし、その布陣も明らかになったところでございますので、しっかりとした過去を直視し、そして現実を見据え、未来にとって責任のある談話が作られていく素地が固められていくものだと思っております。過去、現在、未来という時間軸の中で、日本のしっかりとした安倍内閣の談話が出されればと私も願っております。
 カジノに関しては、本当に全く接点がございませんので、与党内の議論を見守っていくことになろうかと思います。

(以上)