有村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年2月3日

(平成27年2月3日(火) 8:43~8:49  於:参議院議員食堂)

1.発言要旨

 皆様、おはようございます。

 予算委員会のさなかでございます。私の方から特段御報告させていただく懸案はございません。御質問があれば、謹んでお受けいたします。

2.質疑応答

(問)和田でございます。おはようございます。
 重ねてになりますが、農協改革なのですが、週末も含めて自民党と全中(全国農業協同組合中央会)が表でも裏でも調整を続けているようなのですが、現状どう認識されているかということと、これも重ねてということになりますが、改革がどうあるべきか、規制改革会議の方針が出ているわけですが、お答えいただきたい。
(答)規制改革担当といたしましては、やはりその提言が尊重されるように改革を進めていただきたいという大きな方針に全く変わりはありません。同時に、今、和田さんから御指摘いただきましたとおり、政府と与党、なかんずく自民党での会議でもかなり詰めた議論が、平場でもインナーの中でもなされていると理解をいたしております。お互い決着を見なければならないということにコミットした上で、それぞれの立場を尊重しながら、詰めのお話が進んでいることを見守っていきたいと思っております。毎日毎日「これは論点から外そう」、「これは引き続きペンディング」などといった話の内容が整理され続けていることを大変ありがたいと思っております。
(問)(和田記者)なかなか規制改革会議の規制方針どおりというわけにはいかないのでしょうか、今の調整を見ていますと。
(答)価値観は極めて大事で、そして国民にその時代時代に合った改革をなし遂げていくことは、国民に対する大事な責任だと思っています。ただ、やはり実際に当事者の方々も納得していただいて、改革を進めなければいけないという意味では、引き続きそれぞれの立場を尊重した上で、丁寧な意見交換がなされたという経験を共有することも大事なことだと思います。自ずから、皆様タイムライン、スケジュールということをお持ちでいらっしゃいますので、その前進を注力して見守っていきたいというふうに思っております。
(問)(和田記者)全中も当事者そのものであるとすれば、全中を説得して納得させるような内容というのは相当やはり規制改革会議の方針からは乖離(かいり)するのじゃないかと思うのですが、そんなことはないのですか。
(答)全中も大事な役割を果たしてこられたわけですが、そこはやはり尊重していかなければいけないところもあります。同時に、その全中の役割がこれからも同じかどうかということでは、総理も明確に自律的ということで予算委員会でも答弁をされていらっしゃいますので、やはり規制改革会議の提言は当然大事にしておりますけれども、政治的に意思決定をして、みんなでそれを尊重していかなきゃいけないという現実的フェーズに入っていると担当大臣としても認識をしております。
(問)(日経新聞 甲原記者)今の件でもうちょっと具体的に。監査権を撤廃するかどうか、そこは譲れないラインなのでしょうか。
(答)やはり監査が中心的な議論になり続けているということは、概ね、どのような立場をとるにせよ、共有できる観察ではないでしょうか。やはり監査権が持つ大きなグリップについては、地元の農業者、地元のJA(農業協同組合)の方々の自由度を高める上で、何らかの意思決定をしていかなければ前進はないのではないでしょうか。今、本当に大事な時なので、基本原則を明確に申し上げた上で、それぞれぎりぎりの折衝がなされていると思っております。

(以上)