甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年5月26日

(平成27年5月26日(火) 8:57~9:04  於:合同庁舎8号館1階S108会見室)

1.発言要旨

 いよいよ今年10月から、国民の皆様一人一人にマイナンバーが通知されます。マイナンバーの周知、広報のために、テレビCMや新聞広告でも活躍してくれているマイナちゃんですが、今日はこの会見場に駆けつけてくれました。駆けつけるほど足が速くないのですけれども。
 マイナちゃんは、全国行脚をして、御当地キャラとも共演するなど、マイナンバーの周知に奔走してくれる予定であります。マイナちゃんの活動報告は、新たに立ち上げるFacebook、「マイナちゃんのマイナンバー日記」などで紹介していきます。
 報道機関の皆様におかれましてもマイナちゃんの活躍ぶりをぜひ取り上げていただき、マイナンバー制度のキャラクターであることの周知に御協力をお願いいたします。
 マイナちゃんの活動予定などの詳細は、内閣府番号制度担当室までお問い合わせください。
 いよいよ新しい時代の幕開けであります。全ての行政サービスで、ワンストップでアクセスできる時代がやってきます。その際に一番大事なことは、自分が自分であることを証明することであります。私が私であることの証明であります。

2.質疑応答

(問)普通の政府の広報と違って、マイナちゃんであるからこそのできる広報というのはどのようなものか、お伺いできますか。
(答)テレビCMでもおなじみでありますけれども、マイナンバーカードには、両方の評価があります。やはり一人一人に番号をつけるということに対する警戒感と、もう一つ別な評価は、デジタル社会、インターネット社会の中において、圧倒的な利便性が上がっていく。そして行政の無駄も省かれ、最も税金を効果的に使う時代がやってくるわけです。その両極端の評価があると思います。
 その警戒心の方にきちんとセキュリティをかけて、日本は番号制が主要先進国で一番最後にスタートするわけです。世界の主要先進国は、全部番号制を敷いているわけでありますが、それだけに先進番号制の国のプラスの部分は更にドライブをかけて、マイナスの部分は極小化していくことができるわけです。そのために親しみやすいキャラクターで、番号制の不安を除去してもらいたいと思っています。
(問)TPPについてですが、米議会の上院でTPA(貿易促進権限)法案が可決されました。下院の審議はこれからになるわけですけれども、上院で可決されたことが今後の交渉に与える影響、あるいはその見通しについて、お願いします。
(答)上下両院で成立をしなければいけませんし、また、上下両院の成立内容が違ってくると両院協議会が開かれるわけです。いずれにいたしましても、米国議会の統一した意思として、TPA法案を支持するという形になってもらえれば、各国とも残りの詰め切れない部分、残された部分について、最終カードを切って、合意に至るということであります。でありますから、極めて大事な工程の半分が進んだということになります。
 下院は上院より厳しいという報道もありますけれども、ぜひTPPの重要性、単なる通商関税交渉ではない新たな時代のルール、しかもそれが世界ルールのもとになる、スタンダードになり得るという新たな仕組みを作っていくことの意義を、米国議会、下院もしっかり認識していただいて、速やかに可決をしてくれることを願っています。
(問)株式市場ですけれども、時価総額がバブル期水準を超えつつあるということですけれども、若干加熱しすぎているという懸念もある一方で、企業の業績を考えればこのぐらいが適切であるという意見もあるのですけれども、大臣は今の水準をどのように受け止められていらっしゃいますか。
(答)株高はともかく、至るスピードが速すぎるという指摘があることも承知いたしております。その点については、私はコメントを避けたいと思います。
 株価がバブルかバブルでないかということについては、それを測る指標PERというのがあります。企業収益が極めて堅調というか、過去最高値を更に更新しています。
 でありますから、株価の評価基準で言うと、バブル時代のまだ数分の1ということでありますから、これは健全な評価であるという認識の方が正しいのだと思います。

(以上)