甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年3月13日

(平成27年3月13日(金) 8:31~8:38  於:官邸エントランスホール)

1.発言要旨

 ありません。

2.質疑応答

(問)予算案についてお伺いいたします。
 今日、平成27年度予算案が衆議院を通過する見通しです。ここまでの議論の経過と、今後成立に至るまでの道筋についてはどうお考えでしょうか。
(答)消費の下支えと地方への展開を後押ししていく補正予算を提出いたしました。にもかかわらず、スムーズに与野党、精力的な審議をしていただいて、本日、衆議院通過の見通しになったということは、ありがたいことだと思っております。
 審議内容については、我々がどうこういうことではありませんが、予算が抱える政策的対応課題について、参議院でも突っ込んだ議論がなされることを期待いたします。
(問)年度内成立に関して、どのようにお考えでしょうか。
(答)もちろんいかなる場合も年度内に成立して、新年度当初から国民の皆さんに新しい予算をお届けできるというのがベストであります。しかしながら、全体の日程が押している中で、最短の補正で済むということは歓迎すべきことだと思います。
(問)次に株価についてですが、昨日、一時1万9,000円台を回復しました。ここまで好調に推移している要因と今後の見通しについてお聞かせください。
(答)投資家の日本経済に対する期待だと思います。それを裏づけるかのように、企業収益は数十年ぶりの過去最高益を更新し続けているということであります。
 残されている課題、賃上げへの期待もかなり高まっている。いよいよ実質賃金もプラスの見通しが出てくる。日本経済の課題、残されている課題が次第に解決してくることに対する投資家の期待が大きく表れているのだと思っております。
(問)一部で2万円台も、という声も上がっておりますが、そこに関してはどのように受け止めますか。
(答)余り急ぎ過ぎない方がいいということもあろうかと思います。要は、実体経済の回復と歩調を合わせて先行指標たる株価が、先行きが明るい値をつけているということでありますから、しっかり株価に沿うような実体経済の改善に政府としては全力で取り組んでいきたいと思います。
(問)TPPに関してですが、ただいまハワイの方でTPP首席交渉官会合が行われています。ここまでの議論の経過についての受け止めをお願いします。
(答)今のところは、その速度は別として順調に議論が進んでいると承知いたしております。ただ、アメリカのTPA(貿易促進権限)法案の議会承認の日程もこれあり、若干全体のスケジュールがずれ込んでいるということは、少し懸念いたしておりますが、ぎりぎりスケジュール上、アメリカ現政権で間に合うように、更に進めようと思っております。
(問)イギリス政府が、中国主導のアジアインフラ投資銀行に参加する意向を示したのですけれども、日米は、今のところこの銀行に参加する、関与する方向ではなさそうで、戦勝国であるイギリスが、戦勝国である中国主導の銀行に参加するということが、この地域に与える影響は。
(答)アジアに関しては、従来の金融枠組みがあります。それをしっかり支えていくということが第一義的に重要なことだと思っております。
 中国主体の新しい仕組みについては、その思惑等々、いろいろなことが指摘されています。日本としては、アジアにおける金融、従来の枠組みをしっかり補強しながら取り組んでいくことが大事だと思います。イギリスにはイギリスの対中国に対する戦略的な思いがおありなのだろうと思います。
(問)TPPについてですが、先ほど順調ではあるものの、スケジュールがずれ込むとおっしゃっていたのですけれども、現在のところで閣僚会合の見通し等というのはいかがでしょうか。
(答)閣僚会合の見通し、当初は春の早いうちというもくろみでありましたけれども、それが大分後ろに押されていくのではないかと思っております。是非春のうちというスケジュールが守られるように期待しているところであります。

(以上)