甘利内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成27年3月3日

(平成27年3月3日(火) 8:33~8:42  於:官邸エントランスホール)

1.発言要旨

 私からは特にありません。

2.質疑応答

(問)政治と金をめぐる問題ですが、今日、一部報道で、国から補助金を受けた企業からの献金ということで、甘利大臣も国土交通省から補助金を受けた企業から献金を受けていたというお話がありますが、これについてはどのようにお考えでしょうか。
(答)まず、この補助金が該当する補助金かどうかを、党の弁護団に確認いたしました。弁護団からはグレーという回答でありました。ただし、判断に時間もかかるので朝一番で全額を返金するということにいたしております。
 私どもの事務所では、法人後援会の会員になっていただいた方には、こういう以下の企業は政治献金ができませんという書面を、入会したときに送らせていただいております。そして3年半前、これは民主党政権下で閣僚の外国人献金が問題になりましたときに、注意喚起をする意味で、会員全社に宛てて、この旨を再度送付いたしております。送付した現物がこれであります。こういうものを送らせていただいております。
 にもかかわらず、こういう事案が出るということは、先方の経理担当者の引継ぎが、うまくできていないのかと思います。最大限、防護策について、私どもは行っているつもりでありますけれども、にもかかわらず、こういう事案が出るということは、仕組み自体を考えた方がいいかと思います。
(問)一連の報道では、総理も、また民主党の岡田代表も同様に、国から補助金を受けた企業から献金を受けていたということで、かなりその数も多いのですが、これは何か構造的な問題があるとお考えでしょうか。
(答)要するに、気がつくかどうかです。こちらでは、先方の補助金、補助金項目というのは何千項目とあると思うのですけれども、それを完全に把握し切れないから、もし補助金を受けていらっしゃったら政治献金はできませんということの注意喚起は書面でさせていただいているわけです。それがなかなか徹底をしない。補助金を交付する際に行政の側から、この補助金を受けて1年以内は寄附ができませんということを通達した方が徹底するかと思います。
 私どもとしては、こういう事案が出ないことを、やれるだけのことはやっていますけれども、正直な話、これ以上は対応の取りようがこちらではないという思いがいたします。
(問)事実確認だけさせていただきたいのですが、グレーとおっしゃった今の政治献金ですが、いつからいつまで、お幾らだったのでしょうか。
(答)当該法人が国からの補助金の交付決定を受けた平成25年5月20日から1年間において、平成25年7月16日と平成26年1月15日に6万円ずつ寄付を頂いていたことから、合計12万円になります。
 これは朝一番でお返しをするということにしております。
(問)朝一番で返金することとしているというのは、返金はされたのでしょうか。
(答)銀行が開いていないので。
(問)銀行が開き次第ということでしょうか。
(答)そうです。
(問)大臣、その紙というのは、我々にいただいてもいいものでしょうか。
(答)はい、いいですよ。最新のバージョンはこれです。これは、年明け1月から、さらに注意喚起をする意味で、連絡先も、問合せの総務省の連絡先も入れているものを送っています。これが当時送ったバージョン。これが年明け1月から送っているバージョンです。
(問)TPPですが、ハワイでCN(首席交渉官)会合ということですけれども、昨日、総理とも話をされたということですけれども、進捗状況に変化はありますでしょうか。
(答)今週水曜日の日にUSTRのカトラー次席通商代表代行がおいでになります。そこで木曜日から、大江・カトラー間で残されている農産品等々の問題、それから、カトラー・森経済外交担当大使間で自動車の並行協議をいたします。
(問)これは、もう少し論点の整理がついたからセットされたと考えていいでしょうか。
(答)論点整理、何が問題かという整理はかなりできております。それに基づいて、日米間の間合いを詰めるべく事務協議を再開するということです。
(問)めどとして、3月は少し厳しいかもということでしたけれども、ある程度ゴールラインというのが見えつつあるという認識に変わってきているという認識でよろしいでしょうか。
(答)日米間は、進捗をはかるべく協議を再開させるという環境は整った、整いつつあるということで協議を再開することといたします。
 ただ、全体の流れが、アメリカ側のTPA(貿易促進権限)法案との絡みもこれあり、当初描いていたスケジュール感よりは若干後ろにずれつつあると認識しています。
(問)どのくらいずれると認識をされていますでしょうか。
(答)そうですね、とにかく12か国会合が、当初は春の早いうちという認識をしておりましたが、春いっぱいには何とかしなければならないという状況に変わりつつあるのではないかと思います。
(問)5月を意味しますか。
(答)日本の春はいつなのかで判断をしていただければいいかと思います。

(以上)