山口内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年12月24日

(平成26年12月24日(水) 9:43~9:52  於:合同庁舎第8号館1階S103会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。

 先程閣議がございまして、総辞職ということでございます。正確には、まだ職務はそのまま続くということですが、首班指名を控えて、先程閣議でそういうことでございました。

 それと、私の方からは、先般申し上げた徳島大学を12月20日に視察させていただきました。

 徳島大学では糖尿病研究を、実は徳島県は糖尿病による死亡率が、死亡者がワーストワンということで、そこに着目をして、糖尿病研究ということで、研究の拠点を訪問いたしまして、また、地元企業との共同研究を実施している研究者の皆様方との意見交換等を行わせていただきました。

 同時に、LEDの研究のお話もございまして、これはおもしろかったのですが、LEDを利用してアレルギーの治療や果実の鮮度保持など、正にライフイノベーションというか、LEDを利活用した生活がこれからどうなるのだろうかという全体で行っておられるということで、これは他の大学でもないのではないかという感じで、感心をしたところでございます。

 今後とも、徳島大学出身者がノーベル賞を受賞したわけでありますので、強み、特色を生かして、科学技術イノベーションの取組を更に推進していただきたい。また、今回いろいろとお話を聞きましたので、今後の施策にも生かしていきたいということでございます。

 私の方からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 徳島大、視察されたということで、地方大はなかなか財政状況も厳しく、なかなか特色出すのにもいろいろ大変かと思うんですけれども、今回の視察の中で、今後の科学技術政策に生かせるようなヒントというか、そういう学ばれたこととかありましたら、是非お願いします。
(答)一つは、先ほど申し上げた産学官、地元企業との共同研究とういうのを結構行っておられました。これを、更に地元企業のニーズを掘り起こすような、お互いもっとコラボしやすいような環境づくりというのをお願いもしてきたのですけれども、他の地方大学にも是非とも取り組んでいただきたいということがあろうかと思います。
 もう一つが、良い研究行っているんですが、これまで京都大学などあちこちお邪魔させていただいて、いろんな試験の資機材ですよね、実験の、比べてみると、若干貧相なのですね。これは予算の関係かなという感じもしました。そこで、もちろんどういう研究をどういう方々が行っておられるかということもきっちり精査をしながら、しっかりと行っているところには更なる、地方大学といえどもしっかりした予算配分が必要だろうということは感じました。
(問)共同通信、田窪です。
 今日、第三次安倍内閣が発足する見通しですけれども、これまでを振り返ってみての感想というか受け止めと、今日発足する見通しですけれども、どういったことを期待するかをお願いします。
(答)かなり幅広いテリトリーというか担務だったものですから、当初は相当戸惑いもあったのですけれども、以前に会見でも申し上げたように、それぞれ根っこのところというか、共通項もあるわけですよね。
 科学技術イノベーションということでも相当共通項がありますし、今の安倍政権下における経済成長、とりわけ成長戦略的な部分には非常に役に立つというか、これからもう少し活躍できる場があるのではないかという分野が多いものですから、そこをうまく、例えば先ほど申し上げたように、科学技術イノベーションの関係でも、地方大学と地元企業とのコラボですよね。共同研究をその地域の産業活性化、もしくは産業を起こしていくのに使えるというところもつくづく感じたものですから、そういうところをもう少し広げていきたい。
 それから、クールジャパンにしても、これまでのようなポップカルチャーやコンテンツに限らず、地方が独自に育んできた伝統文化に裏付けをされた工芸品や、様々な食品、そういうものを国内外にしっかりと売り込んで発信していくことによって、これも地方創生につながっていくなと。
 ITなども、私の地元の神山町は典型的なのですけれども、しっかりとインフラを行い、それに地域の皆さん方の意識とやる気のある人材とがかみ合ったときにこうなりますよという話もあります。これももっと広がりがあるなと。
 等々、いろいろとこれから本当におもしろくなるぞという思いなのですが、総辞職でございますので、あとはどうなるか分かりませんが、いずれにしても、せっかく取りかかっているわけですから、立場はどうあれ、しっかりこういったことを進めていきたいと思っております。
(問)時事通信、岸本です。
 総理は江渡大臣以外留任の意向という新聞報道もありますが、大臣として留任の受け止めというか、そういったお話があったら是非御紹介ください。
(答)一切お話がございませんので。初入閣の時も、電話があるって皆さんおっしゃるのですけれども、電話なかったんですよね、前の晩。恐れ入ったことがあるのですが、今回も別に連絡はございませんし、閣議等でもそういったお話も一切ありません。
(問)すみません、共同通信、田窪です。
 明日、沖縄の知事が上京してくるんですけれども、大臣、会われる予定はあるでしょうか。
(答)これも先ほどの話と関係するのですが、総辞職しましたので、あとはどうなるか、それが決まってからで。更に、おそらくいろんな日程、予算絡みもあるので、そこでうまく調整できればということですけれども。いずれにしても、もし再任されればということになろうかと思います。

(以上)