山口内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年12月9日

(平成26年12月9日(火) 8:55~9:02  於:合同庁舎第8号館1階S103会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 久しぶりでございますが、今日は私の方からは二つございまして、一つは、H-ⅡAロケット26号、「はやぶさ2」ですが、12月3日水曜日、H-ⅡAロケット26号機によって小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げが成功いたしました。太陽系の起源と進化、生命の原材料物質の解明といった成果の創出が期待をされる宇宙科学探査ミッションでございます。これから2020年の地球への帰還に向けての長い宇宙探査となりますけれども、国民の皆様方とともにミッションの成功を期待したいと思っております。
 また、今般の成功により、我が国の基幹ロケットの打ち上げが25回連続で成功したことになりました。我が国の宇宙活動の自立性を確保するためにも、基幹ロケットの高い信頼性は重要な意義を有するものであると考えております。私としても、現在新たな宇宙基本計画の策定に向けた取りまとめを進めておりますが、今回のような宇宙科学探査ミッションも含めて宇宙開発に関する取組を積極的に推進してまいりたいと考えております。
 もう一点が、本日の閣議におきまして、原子力委員会設置法の一部を改正する法律の施行期日を定める政令を決定いたしました。これは、6月27日に公布をしました原子力委員会設置法の一部を改正する法律の施行期日を定めるものでありまして、12月16日から新たな原子力委員会として原子力利用に関する政策の重要事項に重点化をして取り組むこととなります。また、改正法附則第1項によりまして、施行期日の前日に、現在の委員長及び委員の任期が満了することから、先月国会で同意を得られました岡芳明委員長、阿部信泰委員、中西友子委員が改めて委員長及び委員に任命をされることになっております。今後、原子力委員会におきましては、法改正の趣旨を踏まえまして、必要な役割を果たしていくものと期待をいたしているところでございます。
 以上です。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 原子力委員会設置法の施行期日の話なんですけども、新しい原子力委員会に大臣として改めてどのような期待をされているんでしょうか。
(答)先の通常国会で改正法案を御審議いただいて、関係各所がそれぞれ責任を持って実施をしております施策の取組を俯瞰(ふかん)しながら原子力の平和利用あるいは放射性廃棄物の処理・処分等の重要事項に重点化をするということになりました。新たな原子力委員会におきましては、エネルギーに関する原子力利用、研究開発、放射線利用等の幅広い分野を対象として必要な役割を果たしていただきたいと考えておりますが、新たに16日から発足しますので、辞令もお渡しさせていただこうと思っていますが、基本的な考え方を新しい委員長、委員の下で検討していただける、示していただきたいと思っています。
(問)日本経済新聞社の高橋です。
 本日、選挙期間中初めての閣議ということでしたが、選挙について何か閣僚また首相から発言はありましたでしょうか。
(答)特に、閣議でございますので、閣議ではもちろんそういうことはありません。閣僚懇でもそういう話はありませんでした。
 閣僚懇で、私の方から、徳島県で、いわゆる孤立集落というか、まだまだ大変な状況なので、政府としても積極的に取り組んでいただきたいというお願いはいたしました。まだ電気も復旧していないのです。安否確認はできたのですけれども、それこそ全く火の気のないところで布団をかぶってる方もおられますし、大変な状況なので。自衛隊も更に75名派遣をしていただけるというお話もございました。
(問)科学新聞の中村です。
 今のに関連して、例えば孤立集落なんかだと、IP電話が非常に進んだために、通常の電話だったら停電しても通じるものが通じなかったと。逆にITを進めたことによる脆弱性みたいなものが出てきたと思うんですけども、IT政策担当大臣として、そこら辺についてはどのようにお考えでしょうか。
(答)昔の黒電話ならまだしも、その後のものは電源に差し込むタイプがほとんどですよね、IP電話でなくても。ですから、IP電話だからという話でもないと思いますし、昔の黒電話にしても、今回、雪による倒木で切れていったわけですよ。電話線も切れますし、そこは本質的なお話ではないと思っていますし、衛星電話云々という話もありますけど、これも電気が切れ、バッテリーが切れると終わりなのですよね。これからもうちょっとそこの強靱化を図っていくようなことをこちらの方でも検討したいと思います。電気が切れたものですから、携帯電話もみんなバッテリー切れで、本当に1日半ぐらい全く連絡つかなかったのです。

(以上)