山口内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年11月25日

(平成26年11月25日(火) 11:01~11:08  於:合同庁舎第8号館1階S103会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 特に私の方からはございませんので、よろしくお願いいたします。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 アベノミクスが今回いろいろな論点になっているかと思うんですけども、そのうちの成長戦略については、与野党あまり論点になっていないような感じなんですけども、大臣としては、この成長戦略についてどのように今回、選挙戦ですとかそういうところで論点になるかとお考えでしょうか。
(答)おっしゃるとおりで、あまり成長戦略というのが出てこないのですが、例えばノーベル賞、経済学者スティグリッツ等々、皆さん方、1本目と2本目の矢はとても評価しているわけですよね。あまり3本目の矢というのは、大した話ではないという一つの考え方もあるわけで、ただ、経済をしっかり軌道に乗せていくためには、いわゆる規制緩和を始め新しい業態がもっと動きやすいようにしてあげる。いわば、経済を水平飛行に入れるような格好に持っていくと。これは大事な話なのだろうと思うので、そこは申し上げています。同時に、科学技術政策担当としても、これからの科学技術の進歩あるいは様々な成果を元に、いろいろな産業をおこしていけると、若しくは今の産業の更なる効率化、生産性の向上等々が図れるということは申し上げていますし、これまで国家戦略本部長の時にいろいろ行ったのですけれども、考えてみると、2030年を見通しながら、こうなりますねと、ああいう頭の体操というのは、将来の成長戦略なのですよね。そういう中で、科学技術の進歩等々というのは非常に大きい。IT関係も、まだまだ企業が十二分に利活用できているかどうか、これによっていろいろな生産性等々が上がってきたのか、経済成長に資するような利活用ができているかといえば大変疑問な点もあるわけで、そこはお話しています。
(問)共同通信の須江と申します。おはようございます。
 宇宙基本計画の工程表についてお伺いしたいんですけれども、パブリックコメントが始まりまして、ただ、まだ財務当局と調整中という部分がかなり多いとは思うんですが、やはりどれくらい、いつ頃というのはかなり重要なポイントになると思いますけれども、大臣としては、当局との調整これからありますけれども、どの程度まで明確化したいとお考えでしょうか、改めてお聞かせください。
(答)これも年内ということで行っており、パブコメもあと少しで終了、工程表に関しても終了するのですが、ただ、お話のとおり、今回はできるだけ年次や、何を行うということをしっかり行いたいので、財政当局の詰めの話はどうしても残ります。その関係で、予算編成がどうなるかによって左右されるわけですが、予算編成については全く見通しがわかりません。ですから、今、予断を持ってお答えをするわけにはいきませんが、いずれにしても、できるだけ早く。同時に、これは次年度からの基本計画ですから、これにはしっかり間に合うのは間違いないということですね。
(問)そうしますと、次年度からの計画ということで、最終的に調整がついた折には、例えば、この10年間でどれぐらいの基数が打ち上がるかというのが、すごくメーカーさんとか産業界が気になるところだと思うんですけれども、今の工程表ですと、ビジュアル的には示されていますが、数としてははっきり示されていないということで、その点は最終的にはある程度明確化したいとお考えでしょうか。
(答)この素案についても、例えば、準天頂も7基体制ということ、10年間ですよね、書いていますし、そこは、既に大体わかるような感じにはなっていますが、それをもう少し財政当局と詰めてしっかり予見性のあるものにしていきたいということですね。
(問)科学技術担当大臣として、第4期科学技術基本計画の25兆円という当初目標ですけども、それについて、消費税の増税先送り、この影響についてはどのようにお考えでしょうか。
(答)全体に影響してくるのですよね。ただ、この間も少し申し上げたと思うのですが、税収見込みが大きく上振れをしてくるということも一方においてあるわけですよね。これはおそらく円安等々による経済政策で、一部の企業かもしれませんが、相当収益を上げていらっしゃるという中で、今年度もかなりの上振れが見込める。今回、消費税を先送りすることによって、1.5兆円とも1.7兆円とも言われていますが、その分はクリアできるのだろう。ただ心配なのは、経済対策ですよね、補正予算等々の、これにどれだけ持っていくのかというのは少し心配なのですが、だけど、結果としてそれで経済が好転をして、更なる税収増が見込めれば、そこは何とかクリアできるはずだと思います。

(以上)