山口内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年10月28日

(平成26年10月28日(火) 8:47~8:56  於:合同庁舎第8号館1階S103会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 それでは、まず私の方からは2点ございまして一つが、つい先般10月25日でございますが、「地方版クールジャパン推進会議」で仙台の方に行ってまいりました。会議では食や観光、コンテンツあるいは伝統工芸等々、様々な分野の皆様方に御出席いただいて、海外展開へ向けての課題やあるいは先進的な取組についてお話をお伺いしてきました。
 出席いただいた皆様から様々な御意見をいただきまして、宮城県にはいろいろと魅力的なクールジャパンの資源があるなと実感しましたが、そういうものをどう海外に発信して展開していくのか、いろいろと御苦労もあるようでございます。そこをしっかりと私どもの方でお手伝いをさせていただきたいという感じを持ったところでございます。
 その他東北大学の方で「原子分子材料科学高等研究機構」等々、「災害科学国際研究所」は、東日本大震災を機に作られたところで、とりわけ私の地元といいますか南海トラフの方もいろいろ研究なさっておられるので、そこも拝見してまいったところでございます。
 それともう一点が、今日これから沖縄の方にまいりまして、沖縄国際物流ハブ5周年記念シンポジウムがございますので、これに出席するために訪問させていただくということでございます。この国際物流拠点産業は、沖縄の地理的優位性を生かすことができる今後の成長産業であると思っておりますし、より一層物流ハブの活用や沖縄への企業集積が進むことを期待しております。
 また、併せて、前回訪問したかったのですが、日程の関係で訪問できませんでしたので、沖縄IT津梁パーク、以前申し上げたと思うのですが、ちょうど私が郵政政務次官の時にマルチメディア特区を始めた経緯がございまして、その後どうなったかなということで心配しておりましたが、これをしっかり見てきたいということで、これも相当IT関連育ってきております。すでに御承知と思うのですけれども、当初はコールセンターなどが主だったのですが、クリエーターも含めていろいろ集積しつつあるなという感じがありますので、そこもしっかり見てきたいと思っております。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 沖縄出張でIT津梁パークへ行かれるということなんですけれども、昔コールセンターで単に雇用を創出するだけだったのが、次はイノベーションを創出する拠点を作らなきゃいけないかと思うんですけれども、それについてイノベーションを創出するITの拠点のためには、どんな政策を打っていかないといけないとお考えでしょうか。
(答)これまでは集約型というか、それで雇用は生まれたのですけれども、ただやはりITの拠点と言うには少し寂しい状況だったのですが、じわじわと画像関係だったりコンテンツ関係だったり集積しつつありますので、その辺はまた津梁パーク等々で担当の方からもいろいろお話を聞いて、こちらの本社を持っているIT関係の企業がいろいろありますよね。その辺との橋渡しをしていければということで、あと沖縄の優位性を、例えば情報通信のインフラはこうなっていますよということを含めて、しっかりとお手伝いをしていきたいと思います。
 参考になるのが、私の地元の方でもSO(サテライトオフィス)が結構来ているんですね、そういうことも少し参考で申し上げてもいいかなと思っております。
(問)琉球新報の問山です。
 関連なんですが、今日沖縄は2度目の訪問になるんですが、知事との会談というのは予定されているんでしょうか。
(答)シンポジウムに知事も御出席なさるようなので立ち話はできるかと思いますが、会談は特に予定していません。
(問)その中で知事に対して何か大臣からお話ししたいこととかというのがあったりしますか。
(答)特にはございません。お体に気をつけてくださいぐらいです。
(問)共同通信の田窪です。
 今日未明に望月大臣が記者会見をして、賀詞交歓会の経費。政治と金の問題が、宮沢大臣もそうですけれども、外国人が出資する企業からの献金の政治と金の問題がどんどん出てきていますけれども、受けとめをお願いします。
(答)望月大臣も、今朝私も報道で見ただけですが、そのとおりであるとやはり事務のミスなのだろうとは思いますが、先般来いろいろと出てきておりますが、気を引き締めて襟を正してしっかり取り組んでいかなければならないと思うのですが、ここのところ資産公開の時も申し上げたのですが、少しマンネリ化してきていた部分もあるのかなと、やはり少しチェックがそれぞれ甘かったのかなという感じがするので、その辺はお互いの問題として緊張感を持って取り組んでいくべきだと思います。
(問)日経新聞の高橋です。
 仙台市に行かれましてクールジャパンの種というのを御覧になってきたということですが、それをお手伝いしたいということでどのような政策をお考えでしょうか。
(答)いろいろあると思うのですが、せっかく地方にお邪魔していろいろなシーズを見せていただいていますから、私の方としては、それらをまとめて発信をしていくというのが一つあるのだろうと思います。
 さきほど申し上げたように、海外に展開していく時にもどこへお話を持っていっていいかわからないとか、結果JETRO(日本貿易振興機構)とうまくいったとか、結果としてうまくいったというお話が結構あったので、そこはある意味ワンストップできちんとお世話できないとだめなのだろうと思うのです。
 更にはクールジャパンというブランドと言ったらおかしいのですが、クールジャパンブランドのようなものをしっかり確立して、例えば統一ロゴのようなものを考えて、これぞクールジャパンだという売り込み方をしていきたいと、海外でいろいろなイベントもこれからあるでしょうから、そこでも御紹介していきたい。とりあえずは橋渡し役で、どこの役所あるいはどこの機関がきちんとそういうお世話ができるかというのを、整理していきたいと思います。

(以上)