山口内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年10月24日

(平成26年10月24日(金) 8:48~9:00  於:合同庁舎第8号館1階S103会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 今日は国会の各委員会等がありまして若干早いのですが、私の方からは、一つが明日25日に宮城県の仙台の方に出張してまいります。既にプレスリリースしていると思うのですが、「地方版クールジャパン推進会議」に出席するため、宮城県仙台市にまいります。この会議は、御案内のとおり、地方にある食や伝統文化あるいは伝統工芸などのクールジャパンの資源を発掘して、地方の活性化につなげるということを目的にして、地方の有識者の皆さん方にも御参加をいただいて開催するものでございます。
 宮城県の指定伝統的工芸品である「玉虫塗」というものがありますが、これを製作している「東北工芸製作所」も視察をさせていただきます。代表取締役の佐浦康洋さんには会議にも出席をしていただきますが、伝統を生かしつつ、国内外向けの新しい商品を製作されておられると聞いております。
 また、確か浦霞の蔵元さんも御出席と聞いておりまして、楽しみにしております。併せて、科学技術の関係で東北大学を視察させていただこうと思っております。ここでは、世界中から研究者が集まる「原子分子材料科学高等研究機構」及び東日本大震災の経験を踏まえて設置をされた「災害科学国際研究所」を視察させていただこうと思っております。
 もう一点が前々から会見でも御質問ございました宇宙政策委員会の議事録でございます。これまで未公開となっておりました平成26年の5月から9月末までの宇宙政策委員会の議事録については、去る10月23日午後に内閣府のホームページに掲載をいたしました。各部会の議事録につきましても、委員による内容確認が済み次第、ホームページにアップをしてまいりたいと思っております。
 とりわけこの宇宙政策委員会の議事録につきましては、今年4月以降、委員の御了解を得ながら、外交、安全保障等の観点から問題がない限り、逐語に近い形で掲載をしてまいりました。ただ、私も前に会見で申し上げましたが、安全保障上、宇宙の重要性というのが大変増大をしてきている。これを踏まえて、議論を闊達(かったつ)に行っていただくという観点から、議事録を簡素化していただきたい旨の申入れが宇宙政策委員会のメンバーからございました。これらを踏まえまして、基本政策部会を設置して安全保障の議論が本格化をいたしました6月末以降については、議事録を逐語ではなくて若干簡素化をさせていただくということにいたしました。
 なお、宇宙政策の審議においては、これも前に会見で申し上げましたが、一般の皆さん方も御覧になるわけですので、なじみの薄い技術的・専門的用語が結構多いものですから、わかりにくいのではないかと感じておりました。そこで、議事録の中の専門用語に注釈を付けて解説を付すという工夫をするように事務方にも指示をしたところでございます。
 いろいろと宇宙政策委員会の方とも議論をさせていただきました。いずれにしても、今後とも宇宙政策に関して皆様方の御理解を深めるべく、更に努力してまいりたい、工夫してまいりたいと考えているところでございます。
 私の方からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)おはようございます。共同通信、須江でございます。
 宇宙政策委員会に関して、まず議事録が公開されたことに関して大臣も働きかけしてくださったと思うので、そちらは御礼申し上げます。ただ、大臣もおっしゃっていましたけれども、簡素化した形ということで、つまり安全保障について話し合うために、議論を闊達にするために非公開というのは前から言われていたことでして、また更に議事録の公開の在り方を後退させるというのは、情報公開の後ろ向きの姿勢というふうに取られかねないとも思うんですが、その点に関して、いま一度どうでしょうか。
(答)そういう前々からの御意見も聞いておりましたので、私もいろいろと議論させていただきました。最初は本当に要約版だったのですよ。これはだめだということで、もう御覧になられたと思うのですが、相当丁寧に逐語に近い格好になっていると思います。ですから、どなたがどういうことをおっしゃったかというのが大体分かるようにということになっておりますので、決して情報公開に後退するということにはならない。むしろお互いのバランスなのだろうと思うのですけれども、やはり審議会委員等々、宇宙政策委員会等々のメンバーの皆さん方が自由に闊達な御議論いただくという環境作りも大事だと思いますので、御理解いただければと思います。
(問)関連してなんですけれども、大臣、以前個人情報保護法について、個人情報の保護法で保護の対象にしているのが氏名から本当に機微な情報まで全部一緒くたにしていると。逆に宇宙政策委員会の議論も安全保障を隠れみのにして、本当にどこまで機微な情報かどうでもいい情報、いろんなレベルがあると思うんですけれども、少なくとも僕はここ宇宙政策委員会とかその前の戦略本部ができてからずっと見ていて、本当に機微な情報が出たのは実は1回だけで、ある政治家が外交上の秘密をしゃべっちゃったというか、そのレベルの話は1個だけあったんですけれども、それ以外は本当の機微な情報は出ていないと思うんですよね。
 だから、例えば宇宙政策委員会で安全保障上の課題といった時に、どこが本当に機微なのか、どこが機微でないのか、そのレベルを設けてちゃんと審査して、例えばどこの部分は公開できない、公開する、そういうことまでちゃんとやっているんでしょうかね。どうもちゃんとそういうきちんとしたレベルでやっていないで、何となく公開、何となく非公開のような、そういうふうに見えるんですよ。
(答)それは私もこれから注意して見ていきたいと思います。ですから、議事録が上がってきた時に私もそれを見て、きちんとできているかどうかというチェックはしていきたいと思っています。ただ、やはり基本政策部会が立ち上がって、相当闊達な議論を行っていただいていますので、それは注意しなければならない部分もあると感じていますので、ただ、さきほども申し上げましたように、どなたがどういうことをおっしゃったかというのは分かるように、それこそ隠したと思われないように極めて丁寧にしっかりやらせていただきたいと思います。
(問)そうしますと、例えばまずはこういう形で公開になっておりますけれども、議事録についてですね。今後また精査して、またより時間が経過した後に詳細なものが公開できる場合はそれも検討するとか、よりもっと1回公開した後も事後的な更に精査の在り方というのも例えば大臣としてもお考えではいらっしゃいますでしょうか。
(答)今申し上げたのは、議事録は、私の方にもこれで出してもよいかという話が来るわけで、その時にどういう内容の話があったかということを併せて照らし合わせながら、きちんと中身を出しているかどうかということをチェックしていきたいということです。必要以上に隠していないだろうなということです。
(問)例えば議事録は今回すごい多く時間が経過しちゃったわけですけれども、例えば目標としては、会議があった後どのぐらいのタイムスパンで議事録を公開したいというのがあるんでしょうか。
(答)基本的にはできるだけ速やかにということですけれども、今回結構遅れたという事態になったのはいろいろあったようです。それをこの間御指摘いただいたので、早急に整理したいということで、私の方で整理をさせていただいたということです。
(問)共同通信の田窪です。
 話は変わりますが、宮沢経産大臣がSMバーに政治資金からお金を支出していたという問題が出ております。閣僚の一員としてどのように思われますでしょうか。
(答)不適正な好ましくない支出なのだろうと思いますね。御本人も記者会見をしておりますので、私としてはそれくらいしか言うことはございません。

(以上)