山口内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年9月26日

(平成26年9月26日(金) 10:51~10:59  於:合同庁舎第8号館1階S103会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 先程閣議が終了いたしました。今日は御報告がありますが、もう既に御案内のとおり、9月21日から24日までオーストリアのウィーンを訪問してまいりました。IAEA(国際原子力機関)総会ということで、政府代表として出席をしてまいりました。
 総会におきましては、政府代表として演説を行い、我が国の原子力政策について、本年4月に閣議決定をいたしましたエネルギー基本計画について説明をするとともに、汚染水問題を含む福島第一原発の廃止措置等の進捗状況を説明して、より一層の進展を来年は報告できるように政府一丸となって取り組みたいというお話をさせていただきました。
 更に、我が国は保障措置、不拡散、原子力安全、核セキュリティ、これを確保しながら原子力活動を継続していくとともに、IAEAと共同して原子力の平和利用の促進のためにも貢献をしていくという旨の表明をいたしました。
 それと、IAEAの天野事務局長、モニーツ米国エネルギー長官、更にはフランスのビゴ原子力・代替エネルギー庁長官とも個別に会談をして意見交換をさせていただきました。
 もう一件、これも御案内をさせていただいておりますが、今日今からつくばにお邪魔をさせていただいて、JAXA(宇宙航空研究開発機構)、産総研(産業技術総合研究所)、更には筑波大学のサイバニクス研究センター、それから農研機構(農業・食品産業技術総合研究機構)の4施設を視察させていただく予定にしております。できるだけ国会開会前に視察をさせていただく予定にしております。開会前にいろいろな所へお邪魔をして、沖縄もお邪魔をさせていただいたりしているわけですが、なかなか日程的に北方の方がまだ時間がとれていないんですが、できるだけ早い機会にお邪魔をしたいと思っておるような次第でございます。
 以上です。

2.質疑応答

(問)科学新聞の中村です。
 IT担当でお聞きしたいんですけれども、ベネッセに続いてJALでもデータ流出が起きました。これに関して、IT担当大臣としての受け止めと、今後こういうことを防ぐために、政府として何らかの対策をとられるのかどうか、そこら辺のお考えをお聞かせください。
(答)これは本当に由々しき話で、今のお話以外にも、例えばAppleさんのアイクラウドがやられましたよね。そういったことが起こるということは、これから、あるいは現在進行中のIT中心の社会にとって大変な驚異でもありますので、そこら辺はしっかりと対応していく必要があるんだろう。
 同時に今回、マイナンバーに絡んで個人情報保護法の議論も今させていただいておりますので、そこら辺で総括的に何らかのきちんとした考え方というものを出せればいいなとは思っています。
 非常に難しいのが、やはり情報窃盗という概念がないんですよね。僕も党の方にいるときには、何かそういうのが要るんじゃないかと。例えば、機密情報と単なる名前とが同じレベルなんですよね。ベネッセの情報なんかは、本当にあれはセンシティブ情報だし、そこら辺の整理も含めてしっかりこれから議論をしていきたいと思います。
(問)いつ頃までに考え方をまとめられるんでしょうか。
(答)来年の通常国会に個人情報保護法の改正も今のところ想定して進みつつあるので、そこら辺にあわせてということになると思います。
(問)そうすると、年内にはある程度考え方をまとめるという感じですかね。
(答)年内、どうですかね。できるだけやはり早急に。それぞれ各府省でも行っている話なので、そこら辺は各府省にも問い合わせをして、せっかくここは司令塔ですから、やはり司令塔らしき機能を果たすように、きちんとそこら辺も含めて行っていきます。
(問)共同通信の田窪です。
 大臣、就任からもうすぐ1カ月となりますけど、大臣の担当は沖縄・北方、科学技術、宇宙、あと再チャレンジやクールジャパンなど多岐に、非常に幅広くありますけど、この1カ月間やってきて、幅広い中でなかなか難しい面もあるかと思いますけど、その辺の所感をお願いします。
(答)確かに幅広くて大変だなという感じはするんですが、ただ、それぞれ、例えば宇宙といっても、ある意味科学技術絡みですし、IT政策といってもそういったところがありますよね。そこら辺で何とか頭の中でつながりを持ちながらできているかなと思います。ただ、科学技術関係はやはり前大臣も大変力を入れておられて、相当この司令塔的役割を果たしておるなと、とりわけImPACT(革新的研究開発推進プログラム)にしてもSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)にしてもきちんと行っているなという感じがしますが、先ほども話があった、例えばIT政策ですね、どこまで全体を把握して、あるいは今後の在り方のようなものをしっかり出せているかといったら、あまりかなという感じがするんですね。あるいはクールジャパンにしても、とりわけ和食が世界遺産になってから、我も我もで、いろいろなところがクールジャパンと称してやっているわけですよ。これはトータルとして総合的にやっていかなければ効果が出ないんだろうということもあるので。やり方によって非常におもしろいと思うのが、これまではどちらかというと日本を売り込んでビジットジャパンですか、来ていただくということなんですが、例えば食に絡んだ話だと、地域おこしにもつながっていくわけですよね。そこら辺の要素を入れながら、しっかり行っていきたいな。
 沖縄・北方についても、科学技術等とは直接関係ありませんが、これも前に申し上げたように、沖縄にしても、やはり地域振興という視点から考えると、また違ったものが見えてくるのかな、そちらの方もしっかり踏まえながら取り組んでいきたいと思っています。

(以上)