山口内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年9月19日

(平成26年9月19日(金) 11:02~11:08  於:合同庁舎第8号館1階S103会見室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 先程閣議と、またそれに先立って9月の月例経済報告等に関する関係閣僚会議がございました。そして、閣議では、私の代理大臣、文部科学大臣にお願いをしたわけですが、この度、明後日21日から24日までの日程でオーストリアのウィーンを訪問して、第58回国際原子力機関(IAEA)の総会に我が国政府代表として参加をすることが閣議で決定をいたしましたのでお知らせをいたしたいと思います。このIAEAの総会で政府代表として演説を行い、また天野事務局長及び関係国代表と意見交換をしてまいりたいと考えているところでございます。
 私の方からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)NHKの木下です。
 IAEAの総会で政府代表として演説を行うということですけども、具体的にどういった内容というのは今のところありますでしょうか。
(答)基本的には、我が国の原子力政策ということですが、特に今年4月に閣議決定をされましたエネルギー基本計画、これについて紹介をし御説明をして、また御案内の東京電力福島第一原発ですね、この廃止措置等の進捗状況などについてお話をして、IAEAと共同して原子力の平和利用の促進のために貢献をしていくというお話になろうかと思っております。
(問)共同通信の須江です。
 宇宙基本計画の見直しについて伺いたいのですけれども、昨日、宇宙政策委員会と、あと下部の部会が開かれまして、中間取りまとめと首相の指示と、それから基本政策部会の中須賀先生(中須賀真一部会長)がまとめられた見直しに盛り込みたい項目というのが提示されましたけれども、非常に中須賀先生の作られた項目もボリュームがかなり多くて、内容も多岐にわたっておりまして、実質あと一月という、これも前に伺った話と重なりますけれども、あと一月ということを考えますと、なかなか今後10年を見据えた計画を検討するに当たって時間的な余裕が厳しいのではないかという気も起きますが、その点改めてお聞かせください。
(答)お話のとおりで、ただ、一月といいながら、一応年内ということで、ただ、パブコメ等々がありますので、かなりタイトな日程ではありますが、これまでもいろいろ議論をしていただいておりまして、今回、本部の会合を受けてということで、精力的に各部会等でも行っていただいていますので、おっしゃるとおり広範にわたる話なんですが、しっかりまとめていきたい。総理の御指示でございますから、年内にということで。
(問)あともう一点、すみません、こちらの中須賀部会長が出された案をベースに中間取りまとめも見据えてまとめをしていくということですけれども、昨日の資料を拝見しますと、かなり、やはり安全保障、産業振興について力を加えていて、いわゆる宇宙科学、有人を含めた宇宙探査についての言及といいますか項目自体がすごく少ないように、今までのものと比べると感じます。安全保障に力を入れるというのが総理の御意向もございますし、ある意味、当然のところもあると思いますが、一番裾野となる宇宙科学について言及が少なくなるというのは、そのバランス的な面からいってどのようにお考えになりますでしょうか。
(答)いろいろなところで分けて議論していただいておりますので、主として全体の、今回、安全保障に関わる部分に関してとりわけ行っていただいておって、有人探査等はまた別途探査の方の部会もありますので、そこら辺で積み上げてきてくれると思っています。
(問)このいわゆる有人に限らず宇宙科学、探査の科学の分野についても専門の部会でちゃんと議論をして、その部分についてもしっかり基本計画には組み込みたいという、そういうお考えですか。
(答)はっきり、例えば有人探査についてやりますとかやりませんという話には、そこまで明確には出てこないと思いますが、方向性としては出てくると思います。

(以上)