有村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年12月24日

(平成26年12月24日(水) 10:31~10:41  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨

 皆様、おはようございます。今朝の閣議において、総辞職の意向が取りまとめられました。この9月初頭からの三カ月余を大臣として担当させていただいて、第二次安倍改造内閣としては、一定の区切りの会見となろうかと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 以上です。

 

2.質疑応答

(問)朝日新聞社の高橋と申します。よろしくお願いします。今、区切りとおっしゃいました。大臣、担務が非常に多くてですね、大変な部分もあったと思うのですが、次の内閣、皆さん留任という報道が、一部を除いてありますが、今度選ばれる人にはもうちょっと負担が軽い方がいいなとか、何かご希望とかご所感があればお聞かせ下さい。
(答)ありがとうございます。誰に何を担当させるかという人事は、すべて総理がお決めになられる話でございますので、その指示を仰ぎ、また従う立場にある分は、わきまえなければいけないと思っております。同時に、着任させていただいた当時から、担務は、民主党内閣を見ても、歴代の中で一番多いという事実は事実として、心して務めてまいりました。皆様のご協力もいただいて、7つの担務、また、それには見えないけれども、共生社会でも大きな役割、務めもございました。そういう意味では、謹んで務めさせていただいて、それなりの一定の成果を、皆さんと共に作り上げることができたことは、大変ありがたかったと思っております。以上です。
(問)NHKの霜越です。おはようございます。3カ月で一番印象に残っているお仕事を教えていただけますか。
(答)それぞれに、極めて大事な法案や、時の課題を抱えておりました。ご指摘のように、担務が多かったので、午前と午後とで、答弁や出席の委員会が全く違う、衆参のハウスも違う、ということがよくありまして、連日、100問を超えたり、100問近い答弁を、1日の間隔も置かずに、毎日、毎日、続けていたという時期は、非常に心に残る、ここまでやらせるか、と自分自身思ったこともありましたが、何とか大きな穴を開けることなくできたことは、ありがたかったと思います。
 女性活躍、男女共同参画については、「すべての女性が輝く政策パッケージ」を10月に取りまとめ、また、「すべての女性が輝く社会づくり推進室」という新たな部門を、総理のご降臨の下、看板掛けができたことは、非常にありがたかったと思っています。
 一つと限定されると、恐縮ですけれども、国家公務員制度での給与法等の改正法案3本、一般職職員給与法、特別職職員給与法、それから国家公務員退職手当法、この3本の成立をみたことは、私自身、一生懸命やって下さっている国家公務員の皆さんへのメッセージとして、いくばくかでも給与アップというベクトルになったことは、国家公務員の皆さんのひたむきな、真面目なご貢献に対して、良かったなと思っております。その法案が、私自身が答弁することによって成し遂げられたことは、幸いだったと思っています。
 それから、消費者庁に関しては、やはり一番大きかったことは、消費者庁が設立される前から、不当に表示をして不当に得た利益をどう吐き出させて、その動きを牽制するか、抑止力を発揮するかということは、長年の課題になってきたことでございました。そういう意味では、不当表示に対して課徴金を初めて課すという景品表示法の改正を担当でき、そして解散前後ということで、一旦はその改正法案の雲行きが怪しくなりましたけれども、与野党の賛同を得て、奇跡的に最後まで審議をし、議決をする機会をいただいたことは、この5年間の消費者庁の歩みに、自らも、限られた時間ではありましたけれども、心して務めさせていただき、そのベクトルが合致したことは、幸いなことだったと思っております。
 今後の課題としては、子ども・子育て支援新制度、少子化対策。それから、廃案になりましたけれども女性活躍推進法。現下の安倍内閣での最も大切な分野の一つをお預かりしてきたわけですから、その再提出及び法案の成立は、どなたがおやりになったとしても、ぜひ成し遂げていただきたいと思っております。
(問)フジテレビの和田でございます。おはようございます。総選挙のときに、総理というか、総裁の横でお手伝いもされておられましたが、ここ数ヶ月間、大臣からご覧になった総理としての安倍さんというのはどういう人でしょう。
(答)精神的にも、物理的にも、体力的にも、極めてタフ、屈強なリーダーという思いは、強まりました。同時に、実際、私も閣僚として選挙に臨ませていただき確信していることですが、この安倍内閣は、自民党だ、民主党だ、維新の党だ、という政党の選択ではなく、まさに日本の未来にとって、とてつもなく重要な任務を背負っている内閣のトップリーダーだということに、敬意と、それからやりがいと、責任の重さを、総理の背中から感じずにはいられない毎日でございました。同時に、閣議の前後などでさりげなく示される人間的な温かさや、意外なほどに大胆な言動と細やかな心遣いが併存する、人間としても本当に信頼できる方だなと、こういう方にお仕えして日本の未来に向けて仕事をさせていただけるというのは本当にありがたいことだなと、素直に思っております。

(以上)