有村内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年11月28日

(平成26年11月28日(金) 9:37~9:46  於:中央合同庁舎第8号館1階S101記者会見室)

1.発言要旨

 皆様、おはようございます。
 まず、共生社会政策担当の大臣として御報告申し上げます。
 本日の閣議におきまして、12月3日から9日までの1週間、「障害者週間」を実施することについて発言をいたしました。
 この週間は、国際障害者デーであります12月3日を起算日として、平成7年に定め、平成16年度の障害者基本法の改正に伴って、法的に位置付けがなされたものであります。期間中、「障害者フォーラム2014」を開催し、「障害者権利条約を批准して」をテーマにしたパネルディスカッションなどを行います。
 社会のあらゆる機会を活用して、子供のころから障害に対する知識や理解を深めていただき、共に助け合う精神を育むこと、また、障害の有無にかかわらず、誰にとっても優しい国、「心の先進国」を目指していくことが重要だと考えております。
 詳細は、内閣府の共生社会政策担当までお問い合わせいただきたいと思います。
 次に、話題を変えまして、行政改革担当の大臣として報告をいたします。
 本日、行政改革推進会議を持ち回りで開催し、秋のレビューの指摘事項をとりまとめるとともに、閣僚懇談会におきまして、主に三つのことを各大臣、各府省に要請をいたしました。
 一つ目は、指摘を来年度予算等に的確に反映をしていただくこと。また、二つ目として、看板の掛け替えなどの批判を招かぬように、十分な説明責任を果たしていただくこと。また、三つ目といたしましては、全ての基金について早急に再点検をし、余剰資金は国庫に返納していただくこと、などについて各大臣に要請をいたしました。
 また、行政事業レビューの改善の取組についても御紹介をいたします。
 お手元に配付資料があると思いますけれども、11月27日からレビューシートの基本情報をデータベース化するとともに、主要施策ごとに事業名や事業内容を閲覧できるようにいたしました。これによって、レビューシートの情報の各府省横断的な検索や分析が可能となります。国民の皆様方の利便に資するものと期待している次第でございます。
 この詳細につきましては、行政改革推進本部事務局にお問い合わせをいただきたいと思います。
 以上が私からの御報告でございます。

2.質疑応答

(問)NHKの霜越です。おはようございます。
 秋のレビューのとりまとめなのですが、これはちょっと細かいことですけど、この前、テーマごとに一回一回開いていました。あの後にとりまとめというのが一回一回出たと思うのですけど、それを一枚ものというか冊子にしたものというふうに考えてよろしいのですか。
(答)そのとおりでございます。14テーマで3日間させていただいて、それぞれ、霜越さんがおっしゃったとおり、その後にとりまとめたものをコンパイル(編集)したものでございます。
(問)(NHK・霜越記者)その基金の再点検についても、これも前回までにもう既に出ているものなのでしょうか。とりまとめの次、2番目のところ、基金の再点検についても、これももう前回の基金のところでとりまとめたものと同様のものですか。
(答)はい、コンパイルしたものです。
(問)共同通信高尾です。お願いします。
 念のため確認なのですけども、閣僚懇で大臣のほうから指示した際、総理から何かお言葉はありましたか。
(答)私から行政改革担当として発言させていただいた直後に、麻生財務大臣から、行革の秋のレビューはよくやっていただいたというねぎらいの言葉をいただきまして、そして、私が申し上げたことと重複するのですけれども、その付け替えみたいな、看板の掛け替えみたいなことがないように、平成27年度の予算にしっかりと反映をしていくという、同趣旨のことを財務大臣として御発言されました。総理は、私の記憶が正しければ、それを頷いて聞いておられた、共感して聞いてくださっていた、という印象を持っておりました。
(問)日経新聞の甲原です。
 総選挙に向けて応援演説とかに入られる御予定などが、今決まっているものなどがあれば教えていただけますでしょうか。
(答)日に日に更新をしているようなスケジュールでございます。おそらく、公示日は東北から始めることになろうかということを今、最終的に詰めております。もともと全国区の選出の議員でございますし、党本部とも相談をしながら、フィックスさせていきたいというふうに思っております。
 ちょっと恐縮ですが、秋のレビューで先ほど幾つか質問いただきましたので。
 先ほどあった14個のテーマ、3日間のうち、幾つかのコマを、私自身も参加させていただいて、経過を見ました。私自身の率直な感想としては、立場の異なる外部有識者の方々と各府省のディフェンス、そのアカウンタビリティを負う担当者、また、行革の事務局スタッフも、互いに敬意を払いつつ、大変密度の濃い、かみ合った議論が行われているなという印象でした。あおることなく、あおられることなく、内容に専念して、お互いが、ある意味では、知の格闘ということを行っていたのは、実に気持ちの良い、緊張感があった、というふうに思います。参加していただいた外部有識者の方々には、心より敬意と御礼を申し上げたいと存じます。
 一方で、やはり参加した外部有識者、各省の担当者、あるいは事務局スタッフが大変な労力をかけつつも、国民の皆さんの間にこうした取組が必ずしも十分に伝わったかといえば、完全には、十分には、伝わっていないような印象も担当大臣として見受けられました。この点については、やはり主権者、納税者たる国民の皆さんにノーカット、ノー編集で、リアルタイムでお届けするということの告知や、パブリシティという意味では、もう少し改善の余地がある、かなり大幅にある、というふうにスタッフともども思っておりますので、次回以降の秋のレビューにおいて改善していきたいと思います。全体としては、非常にありがたい取組だと私も非常に感銘を受けておりますが、次回の反省点もあるというところでございます。

(以上)