山谷内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年12月19日

(平成26年12月19日(金) 9:49~9:55  於:官邸3階エントランスホール)

1.発言要旨

 おはようございます。御苦労様です。

 まず、先の臨時国会で議員立法により改正され、先月27日に公布されました「北朝鮮当局によって拉致された被害者等の支援に関する法律の一部を改正する法律」を施行するため、「北朝鮮当局によって拉致された被害者等の支援に関する法律施行令の一部を改正する政令」が本日閣議決定されました。改正法は来年1月に施行される予定であり、引き続き、所要の内閣府令の改正を行うなど円滑な施行に向けて準備を行ってまいりたいと思います。

 それから、強い低気圧による暴風雪でございますが、ピークは越えたと思われますけれども、引き続き除雪作業などに注意をしていただきたいと思います。一人で行わない、あるいはヘルメット、命綱を使う、はしごを固定するなど、これからも呼びかけてまいりたいと思います。

 お亡くなりになられた方の御冥福をお祈りしたいと思います。

 それから、アメリカ合衆国の連邦緊急事態管理庁(FEMA)との協力覚書の締結についてであります。

 このたび、内閣府とFEMAとの間で協力覚書を締結いたしました。それぞれが行う訓練への相互の参加、災害からの教訓に関する会合の開催など、情報共有や知識の交換を中心とした協力を進めることとしております。また、毎年、この覚書に基づく活動について具体的な指針を共同で決定し、災害対策における協力関係の構築を目指してまいりたいと考えております。

 以上です。

2.質疑応答

(問)雪の関連なんですけれども、5人の方が亡くなられて、まだ雪は続いていますが、防災担当大臣として何か指示をされたりとかという予定はあるのでしょうか。
(答)国民への呼びかけは行いました。そしてまた引き続き、被害がどの程度なのかということは調査し続けたいと思いますし、生活が早く元の形に戻るように関係省庁に連絡をしながら、関係省庁会議も開きましていろいろな情報収集と対応に当たっているところでありますけれども、今後も引き続き努め続けていきたいと思っています。
(問)NHKの川田です。
 本日、国連で北朝鮮への人権に関する決議が総会で採択されましたけども、これについて大臣、拉致担当大臣としてどのように受け止めていらっしゃるでしょうか。
(答)これまでにない強い文言、内容であったと思っております。安保理(国連安全保障理事会)による国際刑事裁判所への付託も含む強い内容の決議でありまして、賛成116、反対20でという、共同提案国もこれまでになかった大きな数で北朝鮮の人権状況と拉致問題の解決に向けて進むべしという国際的な強い連携の下に、拉致問題の解決につながる形をぜひともつくっていきたいと思っています。
(問)大臣おっしゃったこれまでにない強い決議ですけども、大臣、それに対してのまず評価と、今後、日本政府としてどのように働きかけていきたいとお考えでしょうか。
(答)安倍内閣が働きかけて、まず調査委員会(北朝鮮における人権に関する国連調査委員会(COI))ができ、報告書ができたということで、大きな問題意識の共有ができてきたと思います。そして、今年の2月から関係各国に働きかけて理解が更に深まっていったということがあったと思っております。
 北朝鮮は、この国際社会の中の声を受け止めて、きちんと人権問題と拉致問題の解決をしていくことが北朝鮮の発展にもつながるんだということを認識してほしいと思っておりますし、働きかけを強めていきたいと思っています。
(問)大臣、あともう一点ですが、すみません、昨日行われた海洋関係の会合なんですけども、位置付けと今後どのように政府として行っていくのでしょうか。
(答)総合海洋政策の参与会議でありますけれども、海洋大国日本の、国の海の恵み、海の価値の創出によって日本の発展と、それから世界の様々な海洋政策に資するような海洋大国としての日本の位置というものも強めていくためにも、この参与会議それぞれの分野の皆様から御意見をいただいて、年度内、年度末を目指して取りまとめをして、総理に御報告をしていきたいと思います。総理は海洋政策に非常に強い関心を持ち、また重要課題と認識しておられますので、何としてもこの機会に大きな発展が遂げられるような、そうした報告書をまとめたいと思っています。

(以上)