ノルウェー王国訪問

写真1
ノルウェーのグラティ法務公安副大臣との会談を実施
写真2
ノルウェーのオーネス児童・男女共同参画・社会統合省副大臣との会談を実施

 平成26年7月23日(水)、24日(木)、岡田内閣府副大臣(少子化対策担当)は、ノルウェーにおける少子化対策・犯罪被害者支援の取組を調査し、意見交換するため、ノルウェー王国を訪問しました。
 
 23日には、ヒマンシュ・グラティ法務公安副大臣と面会し、犯罪被害者に対する支援の具体的な取組や支援のための組織の在り方等について意見交換を行いました。グラティ副大臣からは、同国の犯罪被害者支援は加害者が判明しない場合も含め公的な支援を可能とする仕組みであること、民間の支援組織も含めた多様な主体と協力して行われていることなどの説明がありました。
 
 次いで、オスロ市内にあり、1歳から6歳までの子供を保育するハムナこども園を視察し、施設職員との懇談を行いました。施設職員から、子供が興味を持つことを教材としつつ、遊びながら学ぶ事を基本とし、子供自身が答えを発見できるようにしていくという園の考え方などについて説明を受けるとともに、意見交換を行いました。
 
 続いて、子どもオンブッド事務局を訪問し、同国における子どもオンブッド制度について説明を受けました。同制度は世界に先駆けてノルウェーにおいて導入され、子どもの意見に耳を傾けその声を代弁し、子ども・青少年を擁護しその権利の保護に努め活動している、いわば子供のための”番犬”的な役割を担う組織です。
 
 24日には、マリア・ホフ・オーネス児童・男女共同参画・社会統合省副大臣と面会し、両国における少子化対策・子育て支援について意見交換を行いました。オーネス副大臣からは、(1)育児休暇制度、(2)保育所等の整備、(3)職場でのフレキシビリティの3つを柱に子育てしやすい環境づくりを推進したことが、1970年代から80年代半ばにかけて低下していた合計特殊出生率の回復につながったのではないかとの意見がありました。