稲田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年6月27日

(平成26年6月27日(金) 12:10~12:19  於:中央合同庁舎第8号館1階S103記者会見室)

1.発言要旨

 女性国家公務員の活躍推進について、私から3点申し上げます。
 本日午後、内閣人事局長と全府省の事務次官級で構成する「女性職員活躍・ワークライフバランス(WLB)推進協議会」の第1回会合を開催することとしております。今後、秋までに政府全体の取組指針をこの協議会で取りまとめることとしており、女性職員が働きやすく、ますます活躍できるような具体的方策を盛り込んでいきたいと考えています。
 また、昨日、内閣人事局に霞が関で働く女性有志のメンバーの方々が来訪され、持続可能な霞が関に向けて働き方改革が急務であるとの提言書を、加藤内閣人事局長が受け取りました。取組指針の検討に当たっては、このような声も取り入れていきたいというように考えております。
 なお、先日24日、首相官邸のホームページに、女性の活躍推進の観点から国家公務員を目指す女性向けの特集ページを設けたところです。一人でも多くの女性の方々に御覧いただき、国の仕事に魅力を感じていただければうれしいです。
 女性の活躍推進は安倍内閣の成長戦略の中核であり、私としても、働き方の見直しも含め、積極的に取り組んでいきたいというように考えています。
 次に、6月17日に決定された「観光立国実現アクション・プログラム2014」において、入国手続に要する待ち時間が著しく長期化している地方空港等について、待ち時間の短縮等を図るため緊急に所要の体制整備を行うこととされました。
 本件に関して、本日の閣議終了後、谷垣法務大臣と折衝を行い、入国審査官20名の増員についてご要望いただきました。このご要望について緊急に対応する必要があると認められるため、早急に人材を確保し、速やかに増員効果があらわれるよう対応をお願い申し上げた上で、平成26年度途中の緊急的な措置として了承することといたしました。
 なお、財務省の税関職員14名の増員についても、あわせて了承することといたしております。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問) NHK、森田です。
 冒頭の女性公務員の関係ですけれども、今日この後、次官級の初めての会議もありますが、昨日の提言の中でも霞が関の意識改革といったものが強調されていたのですけれども、大臣は会議の中でどんな点を議論してほしいと考えていらっしゃるか。あと、どういった点で改善が必要と考えていらっしゃるか、お願いします。
(答) 昨日、局長に手渡された、霞が関の女性職員から10個の提言がなされておりまして、例えば働き方改革のためのPDCA体制の確立、査定業務や法律立案業務の改善、テレワークを当たり前にすることなどの提言が示されているところです。そういった提言ができて、それを内閣人事局で局長が受け取るという体制になったということも、内閣人事局をつくった非常に大きな成果ではないかなというように思っています。
 それと、霞が関の価値観というか、働き方に対する価値観の転換ということは、単に女性の働き方ということだけではなくて、霞が関全体の仕事のやり方であったり、文化であったり、そういうものに一石を投じるもので、時間さえかけてだらだらやればいいというものではないというのは、単に女性に限るものではないので、霞が関全体の効率・効果的な仕事のやり方について変革を促すものではないかなというように思っています。
 そういった意味で、今回の提言の内容をよく検討して、現場の皆さんの声もよく聞いた上で、職員のWLBの推進に向けた取組みを進めていくべきではないかというように考えています。
(問) 日経新聞の兒玉です。
 今の冒頭の発言に関してなんですけれども、昨日の女性の提言に関してもそうなんですが、今日の協議会についても、稲田大臣が公務員制度改革担当大臣として入っていらっしゃるわけではないようですけれども、今後、大臣は公務員制度改革担当大臣としてどういうふうにかかわっていくおつもりか、具体的な方策があればお願いします。
(答) 昨日は局長が受け取りになられました。それは内閣人事局の局長として、そういう提言をこれからも積極的にしていただきたいし、局長という立場でお受け取りになられたわけですし、今回の午後の推進協議会も局長の会議とは別に、女性の審議官が議長となった会議もあります。私自身も、霞が関の女性の方々の提言というのは、機会があれば、自分自身としても是非聞く機会をこれからも設けていきたいというように思います。そして私の感じているところは、局長を通じてそういう会議でも反映をしていただきたいなというように思っています。
(問) 読売新聞の福田といいます。
 1票の格差を是正する0増5減について伺いたいのですけども、大臣の選挙区でも3議席から2議席に減るかと思います。この場合、現在自民党の議員が3議員いて、調整が必要になってくるかと思うのですけども、比例に回るなどして。大臣としては選挙区で出馬したいというようにお考えでしょうか。
(答) これは今の私の担当とは離れていますけれども、最高裁の判決があって1人別枠方式を廃止することになって、0増5減では1人別枠方式を完全に廃止していると言えるかどうかというところも議論があるというように思っております。
 そして、我が選挙区では選挙区調整が必要になるわけですけれども、私としては自分の今の旧1区、それは全て新しい1区にも入りますし、また応援していただいている有権者の方々もいらっしゃいますので、ぜひ選挙区で出たいというように思っています。
(問) (読売新聞・福田記者)関連してなんですが、その場合、3人とも選挙区で出馬したいとなると、対応がなかなかいつまでも決まらないと思うのですけども、解決というのはどのように図るべきというようにお考えでしょうか。
(答) それは党本部において調整をされるというように聞いています。
(問) フジテレビの和田でございます。
 大臣にお伺いするような話ではないかもしれませんが、今日の女性職員活躍・WLB推進協議会というのは、取りまとめまでにどの程度の頻度でやるのでしょうか。
(答) まだスケジュール感については現時点では決まってはいませんけれども、秋までに政府全体の取組指針をこの協議会でまとめることにしております。
(問) (フジテレビ・和田記者)頻度とかが決まっているわけではないということですか。
(答) 頻度までは、私は承知しておりません。

(以上)