稲田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年4月18日

(平成26年4月18日(金) 8:37~8:46  於:衆議院議員食堂)

1.発言要旨

 皆さんおはようございます。
 お手元の資料にありますように、4月21日月曜日の16時から18時までの予定で、第1回目のCJ(Cool Japan)ムーブメント推進会議(~クールジャパンをデザインする~(通称:第2期クールジャパン推進会議))を開催いたします。この会議の狙いは、先日申し上げたとおり、東京オリンピック・パラリンピック開催をクールジャパン発信のチャンスと捉え、これに向けてクールジャパンを国民運動として盛り上げ、また、今後のクールジャパン関連イベントを魅力あるものとすることにより、発信力を一層強化していくことにあります。このため、会議の運営についても工夫を凝らしていきたいと思います。
 具体的には、会議の模様をユーストリームで生中継するとともに、ツイッターを設けて随時意見を受け付けますので、多くの方に参加していただきたいと思います。また、第1回目にはゲストとして、外国人の目からクールジャパンと思う点について御意見をお聞きするため、お笑いコンビのパックンマックン他の方をお呼びし、一緒に議論に加わってもらいたいと思っております。
 次に、去る4月16日に公益社団法人全日本テコンドー協会における不適正経理について、内閣府として公益認定法に基づく勧告を行いました。当該法人は昨年12月に定款によらず社員の議決権を制約しているとして勧告を受けており、今回2度目の勧告を行わざるを得なかったことは極めて遺憾であります。今回の勧告は法人として適正な経理を行うため必要な措置を講ずるよう求めるものであり、協会において必要な措置を速やかに講じていただきたいと考えております。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)NHKの森田です。
 このCJムーブメント会議の第1回目ですけれども、1回目はどんなテーマで話し合いたいとか、何か構成みたいのはありますか。
(答)まず、今回この推進メンバーは9人中4人が女性で、あと、平均年齢が36歳という、そういう意味では多分最年少の会議だと思います。それで、実務家も加わっていただいておりますし、具体的なイベントに向けていろんな提言をしてもらいたいと思っているんですけれども、初回でもありますので、第1回の推進会議でのクールジャパンの政府の取り組みを紹介をしてから、クールジャパンに期待することなど、自由に討議をしてもらいたいと思っています。会議の全体のコーディネーターは太刀川英輔さん(NOSIGNER(ノザイナー)株式会社代表取締役)というデザイナーの方でありますけれども、私ももう事前に太刀川さんとか古市憲寿さん(東京大学大学院総合文化研究科博士課程)とかにはお会いをしていますけれども、かなりいろんなアイデアもお持ちでありますし、副題として「クールジャパンをデザインする」というように、今までいろんな議論がごった煮のようにありましたけれども、それを整理しつつ、この会議自体もデザインをしていくという観点を、太刀川さんからも聞きながら、それを十分生かしていきたいと思っています。
(問)(フジテレビ・和田記者)全然大臣に申し上げることじゃないですけれども、クールジャパンで。これ損なことをしているなと思ったのは、わざわざユーストリームが中継で入っているにもかかわらず、一般のカメラは頭撮りだけですよね。そうすると、ちょっとしたおもしろいやりとりなんかは全く撮れないというような状況なので、あんまりお得じゃない仕切りだなという気がちょっといたしました。

 (事務方)御意見はお伺いしますけれども、いろいろセキュリティーの問題等々ありますので。御意見は踏まえて、対応可能なものについては対応したいと。
(答)そうですね。なるべくオープンな形で持てればなと思っています。
(問)(フジテレビ・和田記者)別件ですが、例の小保方さんの件、理研(理化学研究所)ですが、今までの理研の対応をご覧になって、何か感想とかございますか。
(答)今回、理研の小保方さんの問題がクローズアップされていますが、その中身というよりも、むしろ私の立場からすれば、やっぱり独法通則法の中で、きちんと独法のガバナンスの強化ということは、通則法の中でも今回の一つの大きなテーマであります。また、理研はもちろん特別法であるところの特定国立研究開発法人の対象候補にも上がっていたわけですけれども、やはり自由度を増して権利は拡大をするということは、それに伴って責任も大きくなり、説明責任というものもありますので、そういうところはきちんと果たしていただきたいと思っています。
(問)テレビ朝日の澤井です。
 おとといの規制改革会議で混合診療の拡充に向けたルール案が取りまとめられたと思います。その後の総理からも合同会議の方で、拡充に向けて省庁間の調整を急ぐようにという指示があったと思うんですが、まだ厚労省や医師会では慎重な意見も多いんですけれども、どのように進めていかれるわけですか。
(答)諮問会議で総理の方から、保険外併用療養費制度を大きく変える方向でというような、前向きな指示をいただいたところであります。規制改革が今提案しております保険外併用療養費制度の中の新しい類型としての選択療養制度というのは、患者発で、そして困難な病気と闘っている患者がその治療を受けられるという意味において、非常に有意義な提案であると思いますので、年央の取りまとめに向けて今調整等をやっているところであります。
(問)時事の大沼です。
 すみません、改めてなんですが、来週、靖国神社の春季例大祭があります。オバマ大統領の訪日時期とかぶることになるんですが、閣僚の参拝について大臣の考えをちょっと教えていただけますか。
(答)何度も答弁しておりますけれども、靖国参拝の問題というのはそれぞれの心の問題であると思っております。私自身はやはり国のために命をささげられた方々に対して、感謝と敬意、そして追悼の念を抱くということは、主権国家の国民としては権利であり義務でもあると思っておりますが、安倍内閣の一員として適切に判断をして、行動していきたいと思っています。

(以上)