稲田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年3月18日

(平成26年3月18日(火) 9:06~9:17  於:合同庁舎4号館6階620会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 冒頭、私からは本日の閣僚懇談会において、先週14日金曜日の行政改革推進会議で取りまとめいただいた行政事業レビューの改善策について説明するとともに、各大臣に対し行政事業レビューの取組をより一層進めていただき、無駄の削減や国民に信頼される質の高い行政の実現に取り組んでいただくようにお願いいたしました。
 次に第2期クールジャパン推進会議についてその概要をお知らせします。本会議はクールジャパン戦略担当大臣の私的懇談会として設置し、正式な会議名は「CJムーブメント推進会議~クールジャパンをデザインする~」とします。メンバーは一部まだ選定中ですがお配りしているペーパーのとおり民間の有識者、政府関係機関の実務者など9名程度を予定しております。
 本会議の設置の狙いは、東京オリンピック・パラリンピック開催決定により、我が国がますます注目されるチャンスを活用し、開催年である2020年に向けてクールジャパンへの発信力を一層強化していくことにあります。今後、2020年までの間に開催されるクールジャパン関連イベントについて、これまでになく洗練された世界のどの国よりも魅力的なものに磨き上げていくためにはどうしたらよいかという点に関し、イベントで実際に御活躍されている方々のほか、有識者の知恵を結集していただくこととしたものです。
 会議はなるべく早期に第1回目を開催するべく準備を進めているところです。概ねひと月に1回のペースで数回開催したいと考えております。第1回目及び第2回目では、ゲストスピーカーも招聘(しょうへい)し、メンバーとの間で議論してもらいたいと考えております。私としましては、会議の議論を通じて得られたアイデアが実際のイベントで活用してもらえるようになればよいと考えており、こうした点を念頭に議事を進めていきたいと思っております。
 なお、日ごろから申し上げているとおり、クールジャパンはみんなが参加する国民運動として進めていくことが重要だと思います。こうした思いから今回の会議はネット中継やネットを通じた意見の受付等一般の視聴者の方々との双方向性を確保しながら運営していきたいと思っております。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)読売新聞の須藤と申します。
 前回のクールジャパン推進会議では、アクションプランをまとめるという形がありましたが、今回の会議では何か答申をまとめるということはされないのでしょうか。
(答)前回は、初めてのクールジャパン推進会議ということで、日本の代表する文化人等に集まっていただいて、またいろいろなキーワード、そのキーワードを切り口にしたアクションプランをまとめました。今回はもう少しそれを実践的なものにして、具体的なイベントにクールジャパンの考え方を取り入れて発信していく、国民運動につなげるという、そういう現実に形にしたものにしていきたいと思っていますので、何か報告書を紙でまとめるとか、そういうことまでは今は考えておりません。
(問)朝日新聞の安倍です。
 これは新たにメンバーで篠原ともえさんとか葉加瀬太郎さんとか、名前が挙がっていますけれども、新たにこのメンバーに選任するということになるわけですか。
(答)新たに選任するということです。
(問)その何か狙いというのがあるのかなと思ってですね。
(答)第2期クールジャパンということでより具体的に、それからあとは地方と外国人から見た日本のクールさとあとデザインという切り口を考えておりまして、そういった切り口で具体的な提言をしていただいて、また20代から40代という若い感覚を是非クールジャパンの取組に活かしてもらいたいということで人選をいたしました。また、今のメンバーのほかにもイベントの実務家にも参加してもらおうというふうに思っています。
(問)メンバーで気になったのは、このうち古市憲寿さんですけれども、昨年の総合雑誌の『新潮45』だったと思いますが、「くるくるクールジャパン」というタイトルの論文を出していまして、非常にクールジャパンというのが何を目指しているのか非常にわかりにくいと、ある種批判的な内容の論文を書いていたものですから、特に古市さんはどういう狙いなのかなというふうに気になったんですけれども。
(答)古市さんは行革懇談会でもメンバーとしていろいろな提言をしていただいていて、クールジャパンについても今おっしゃった厳しいコメントから、また期待しているという趣旨でもいろいろな意見をお持ちですし、ここで太刀川さん自身もクールジャパンといってもいろいろなものをあまりにも入れ過ぎて、むしろいいものをごたごたに入れることによって収拾がつかなくなってはいけなくて、もう少しクールジャパンをデザインしていくという観点が必要だという、少し批判的な意見もお持ちなんですが、そういった若者の批判も含めて、私は意見を言ってもらうことが役に立つのではないかなと思って、あえて入っていただいております。
(問)ちなみに、大臣は「くるくるクールジャパン」、この論文はお読みになったんでしょうか。
(答)いや、今、聞いて、読んでないので、読ませていただきたいと思いますが、でもそういう趣旨の何を目指しているのかとか、よくわからないということは行革の懇談会の後のさらに私的な懇談会でもいつもお話をされているので、大体のイメージはわいておりますが、是非読ませていただきたいと思っています。
(問)テレビ朝日の菅原です。
 去年11月だと思いますけれども、クールジャパン推進機構、海外需要開拓支援機構が立ち上がったと思うんですが、およそ半年はたっていませんが、時間がたって、その後どのような活動といいますか、どのような成果を出して、まだできたばかりではあるんですけれども、その辺もし御存じでしたら教えていただきたいというのと、あと今後の活動の件で、イベント的なものに結び付けていきたいとおっしゃったんですが、会議として何かそういうイベント的なものも開催するおつもりがあるのか、その2点をお聞きしたいのですが。
(答)機構の成果についてはまだちょっと私も承知してないんですけれども、2点目の会議としてのイベントというか、そういうことも含めて、やはり具体的なイベントに今回の第2期の会議のメンバーの提言が見える形で活かされるようにしていきたいなと思っています。
(問)(フジテレビ・和田記者)ゲストスピーカーというのがあるんですが、どなたとは伺いませんが、どんなタイプの方を想定しておられるのでしょうか。
(答)海外で発信をされていたりとか、また国内でも発信をされている、そして切り口として外国人という、そういう切り口もありますので、外国から見た日本ということについても提言していただけるようなそういう方々を今人選しているところです。
(問)ちょっと聞き逃してしまったんですが、タイトルが何か長くて難しかったような気がするんですが、もう一度恐縮です。
(答)「クールジャパンムーブメント推進会議」というのを「CJムーブメント推進会議」ということで、副題で「クールジャパンをデザインする」という副題をつけているということです。
(問)時事通信の大沼です。
 内閣府のスリム化の件で、官房長官が党の受け皿となる組織みたいなものを政府にもつくるということをおっしゃっていましたけれども、それは行革担当である大臣のところに設置されることになるのか。その辺を教えていただけますか。
(答)私も昨日、官房長官の記者会見については承知いたしております。また、党の中の総務懇談会でもこの問題が取り上げられているということも承知いたしておりますし、その行革担当の立場からいつも言っていることですけれども、省庁再編のときに比べて内閣府は所管する業務が非常に膨大になって、能率的な業務遂行の観点や省庁再編時の理念に照らして事務の見直しを検討することの重要性は認識いたしております。
 また、具体的に官房長官が昨日言われたことについての具体的なことについては、まだ承知いたしておりませんけれども、党内では以前から公務員制度改革のときにも与党の行革推進本部の方々から提言もあったところでもありますので、党内での検討を注視しながら官邸の判断を踏まえて対応していくというのが私の立場であります。
(問)(フジテレビ・和田記者)クールジャパン以外では、スタッフが各省常設的に、例えば近いものでしたら規制改革会議、相当な数がおられるわけですけれども、大臣御自身はそういう実働部隊的な部分を強化すべきだとは思われませんか。
(答)もちろん省庁横断的にクールジャパンを推進していくにはかなりの実働部隊というのは必要だと思います。私が今心がけているのは、国民運動としての発信なんですけれども、今、おっしゃったような点は、副大臣からもそういう観点で問題提起もされていて、副大臣の下に会議もつくっていますので、そういったところを通じて、ちょっと検討しなければならないと思っています。

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(以上)