稲田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年3月14日

(平成26年3月14日(金) 8:44~8:50  於:参議院議員食堂)

1.発言要旨

 おはようございます。
 冒頭、私からは、第2回の地方版クールジャパン推進会議についてお話をいたします。3月22日に愛媛県松山市で第2回地方版クールジャパン推進会議を開催いたします。今回の会議は、昨年末の京都に続くもので、後藤田副大臣が松山市に赴き、地域のクールジャパン資源の掘り起こし・発信などを図ることといたしております。今回は今治タオル、俳句、ミカン、道後温泉など、愛媛県ならではの魅力を発信・展開している方々や愛媛県在住の外国人等から海外展開の成功事例や課題、外国人の目から見た日本の魅力などについて意見交換を行うことを予定いたしております。こうした取組により、地域間の連携によるクールジャパンの展開や全国的な発信のムーブメントにつなげていきたいというふうに考えております。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)毎日新聞の宮島です。
 地方版クールジャパンの関係で、今回は松山ということですね。今後の頻度というか、どれぐらい回数を重ねていって、最終的にどういう結論というか、持っていかれようとされているのか、それプラス、この本体のほうでもクールジャパンの議論をそろそろやるのかなと思うんですけれども、その進捗状況もお願いいたします。
(答)前回12月、今回3月ということですけれども、今回、後藤田副大臣にも行っていただいて、なるべく地方の取組というのを掘り起こし、そしてそれを横展開していきたいというふうに思っております。そして、私はクールジャパン戦略というのは、いつも言っていますけれども、社会運動だというふうに思っていますので、それぞれの地域の方々の自分のふるさとの宝物を探して、そしてそれを再発見して、それを外国人の方々から見て、クールだと思えるものを是非展開していっていただきたいと思います。その取り組みを横展開もしていきたいと思いますし、そういう意味から、今度新しくというか、そういう推進会議における一つの切り口が地方の取り組みということにしたいというふうに思っています。現在、人選を含め、早期にということで今、鋭意検討中でございます。
(問)日経新聞の兒玉です。
 規制改革について伺います。今度、農業ワーキンググループの委員の方が宮崎県の農協を視察されるということですけれども、まず、この狙いと、あと農協改革、ワーキンググループで議論が進んでいる中、改革の方向性等、大臣のお考えをお願いします。
(答)今度、現地にも行くということですけれども、今までも農協のいろいろな取組、それも来ていただいて、聞いております。また、規制改革の専門委員の中には農業者も含まれておりますし、農協改革、単にこちらの中央からだけではなくて、やっぱり現実に、一線で取り組んでおられる方々のそれぞれの課題だとか悩みだとか、そういうものもきちんと吸い上げた中で、地に足の付いた農協改革というのをやっていきたいと思っています。今、農政連、農協自身も改革をしなければいけないという機運も高まっているので、一緒に改革に取り組んでいけたらなというふうに思っています。
(問)共同通信の中久木です。
 今日、衆院本会議で公務員制度改革法案が衆議院を通過する見込みですけれども、法案を巡っては、内閣人事局ができることによって、逆に人事当局が増えて四元人事になるという指摘もあるんですけれども、改めて、この法案によってその点はどのような改革を進めているのか改めてお願いします。
(答)一つの、第一次安倍内閣というよりも、ずっと懸案であった縦割り行政の弊害を排して、内閣人事局という組織を作って、政府一丸となった人材戦略を練って実施をしていくという、その組織を作っていくという、非常に意義のあることであると思っていますし、この内閣人事局を作ることによって、きちんと規制を改革し、行革に取組み、無駄な事業は排除した、予算も削ったという、そういう官僚が登用されるべきでありますし、また、各府省の利益ではなくて、省庁横断的な国益の観点から政策を企画立案できる幹部公務員というのも育成していくことができるのではないかと思っています。四元体制というその批判が私は一体何を指しておられるのか分かりませんけれども、人事院、それから総務省からもきちんと機能移管をし、スクラップ・アンド・ビルドで重複がないように役割分担をして、連携をしながらより良いものとして機能させていきたいと思っています。

(以上)