稲田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年12月26日

(平成25年12月26日(木) 10:02~10:16  於:合同庁舎4号館6階620会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 冒頭、私からは特段ございません。

2.質疑応答

(問)ライターをしています藤井と申します。
 まず、安倍内閣就任1年たちまして、こちらの会見でネットメディア、フリーランスが出席いただいていることを大臣、職員、記者会の皆様にまず感謝申し上げます。
 それで、今日はクールジャパン政策について質問させていただければと思います。総理によるクールジャパン立国宣言があって、クールジャパン推進機構も立ち上がったというふうな面では進んでいるかと思うんですけれども、例えば海外向けのイベントでのアウトバウンドに比べて、インバウンドに関するちょっと政策の目ぼしい配信がないのかなというふうなちょっと印象を受けています。500億円を投入された推進機構についてもちょっとばらまきというふうな声もありますし、来年度に向けて例えば推進会議を再び開催したりとか、あと行政事業レビューのような点検など検討されている余地があるのかどうか改めてお考えをいただければと思います。
(答)クールジャパン戦略担当大臣、初代の大臣ということで、総理もこの経済再生の一つの大きな柱として捉えていただきまして、クールジャパン推進会議でアクションプランなども取りまとめをしました。そして、そのフォローも政務官のところの会議でフォローアップもしております。今御指摘あった機構については、本当に国から500億という巨額の基金を積んで、そして、このクールジャパンを推進しようとしている企業であったり個人であったり民間を後押しするように、有効に使っていっていただきたいというふうに思っております。
 また、行政改革担当大臣の視点からは、基金のシートというのを行政事業レビューで今年、今回から加えましたので、そういうものも活用して、きちんとその趣旨に合った使われ方をしているかどうかということはチェックもしていきたいなというふうに思っております。
 その上で、クールジャパンの今後の展開ですけれども、私が捉えているクールジャパン戦略というのは、やっぱり民間の活力を後押しする、それから、一人一人の国民運動的な、社会運動的なものであるというふうにも捉えております。そういう意味で、きれいな提言をするのではなくて、やっぱり実行が伴っていないということは御指摘のとおりだというふうに思いますし、今月に入りましてから第1回の「地方版クールジャパン推進会議」ということで京都に出向きまして、そこでもクールジャパンの地方の取組を視察や、また活発な議論もして有益でありました。そういった地方の取組もずっと横展開していきたいというふうに思います。
 そして、デザインという切り口もちょっと入れていきたいなというふうに思っていて、今、新たなクールジャパン推進会議をもう一度立ち上げるのかという御指摘ですけれども、そういうことも視野に入れながら、来年は具体的な行動につなげていくことができたらなというふうに考えております。
(問)共同通信の中久木です。
 今日でちょうど安倍政権発足1年になるんですが、この1年を振り返ってみて、大臣のお仕事はかなり幅広いですが、印象に残った仕事とかあるいは振り返ってちょっとまずかったなという点などありましたらお願いします。
(答)多分そういう質問があるんじゃないかなと思いながら、今日は朝いろいろと、しみじみと思い出していたんですけれども、やっぱり私にとっては、この1年というよりも総裁選以来の安倍政権というふうに捉えております。
 やっぱり総裁選で、野党時代を3年3か月経験して、私の中では安倍さんしかこの国を救える人はいないというふうに確信もしていましたが、やっぱり総裁選では勝てるかどうか、安倍さんも含めてわからない総裁選だったんですけれども、安倍さんが自分が最初に政権を奪還して、最初の総理大臣にならないとこの国は救えないという本当に固い信念で総裁選に臨まれて、周りから見ても奇跡的な勝利だったわけですけれども、そこからちょうど1年前に安倍政権が発足をして、本当に総理、第1次安倍内閣のときとは別人のようにと言ったらちょっと失礼ですけれども、思い切った政策をまさしく後がないという気持ちで続けられたんだというふうに思います。
 私としては、この与えられた行政改革、公務員制度改革、規制改革等々の与えられたことを全力で取り組んできたつもりであります。まだまだ課題はありますけれども、来年に向けて、その課題をきちんと決着をつけたいというふうに思っています。
 具体的には、例えば公務員制度改革も前国会でぜひ成立させたいというふうに思っていたわけですけれども、さまざまな状況の中で成立することができなかった。それをきちんと次の国会で成立をさせて、春の内閣人事局の設置をきちんとやりたいというふうに思っていますし、独法改革についても改革の集大成ということで取り組んでまいりましたが、いよいよ来年、通常国会で通則法の改正法案も提出をします。
 規制改革については、インターネットの薬販売99.8%の解禁ができたということは前進であったというふうに思いますが、農業、医療、雇用など6月までにきちんとその決着をつけて、もう議論をするときではなくて行動に移すべきときであるということを発信することができればなというふうに思っています。
(問)フジテレビの和田です。今の関連で少し出ておりましたが、安倍総理個人に対する評価というのはいかがでしょうか。
(答)いや、私は本当にすごく印象に残っているのは総裁選に出られる決断をされたことですけれども、それだけではなくて、総理になられてからも「アベノミクス」、「三本の矢」の大胆な政策を次々と出されて、全くぶれるところがなかったし、自信を持って取り組まれた1年だったなというふうに思います。
 あと、海外に対する発信も非常に精力的に海外にも行かれていたので、そういう意味から海外における日本の存在感というものも安倍総理によって増してきているんじゃないかというふうに思います。
(問)閣内にいて採点というのはおこがましいんでしょうけれども、何点を差し上げられますでしょうか。
(答)それ、ものすごくおこがましいというか、おこがましいというよりも、総理個人とか安倍内閣ということになると、やっぱり私が付けるより皆さんがお付けになることじゃないかなというふうに思います。
(問)朝日新聞の明楽です。
 先ほど公務員制度改革とか独法改革とか、来年の目標をおっしゃいましたけれども、それ以外に幾つか新たに取り組みたいこととか、来年の目標がありましたらお願いいたします。
(答)やはり参院選後に行革に関する「国・行政のあり方に関する懇談会」というのを立ち上げました。平均年齢が約40歳、また、17人中10人が女性、そして、一回当たりの議論が2時間以上、しかも、インターネットでフルオープンで国民の皆さんからの声も聞けるような会議を立ち上げました。これは、一つは橋本行革以来、大きな議論というのがあまり行革の中でなかったと思うんですね。それをせっかく安定した政権になったので、この国の将来はどういう国を目指すのかということをまず考えるのが行革の本当のベースだと思っているので、それを若い人たち、しかも、女性も多い中で立ち上げましたので、そこにおいて一定の自分なりの方向性というものをぜひ打ち出していきたいなというふうに思っています。それは非常に大きな来年に向けての目標です。
(問)TBSの加古です。
 さっきもお話に出ていたんですが、総理就任、今日で1年たちますけれども、総理が痛恨の極みとおっしゃってきた靖国参拝に関してまだ行われていませんが、大臣の思うところを聞かせていただけますか。
(答)私は総理の靖国に祭られている英霊に対する崇敬の念とか感謝の気持ちというのは、ずっと持ち続けられていらっしゃるというふうに思うし、それは総理の本当にベースにあるお気持ちだと思います。私は必ず在任中には総理は行かれるというふうに確信をしておりますので、そこはいつであるかということは、私からは総理の心の問題でもありますので申し上げられませんが、その気持ちは変わっていらっしゃらないというふうに思います。
(問)日経新聞の兒玉です。
 ちょっとやや個人的な話になってしまって恐縮なんですけれども、昨日大臣が総理のところに行かれて、何かお召し物を総理にプレゼントされたということですけれども、これどういったものをプレゼントされたんでしょうか。
(答)福井は繊維の県なんですけれども、非常に頑張っている割になかなか発信ができていない。例えばルイ・ヴィトンであったり、世界の名だたるメーカーのデザイナーのブランドの服が生地は、実は福井の生地であるということもなかなか知られていないんですけれども、今度福井の中で、全て日本製で生地も日本製、福井なんですけれども、あと糸とか染めとかプリントとか縫製とか、あとデザイナーは私がよく着ているソマルタというブランドの男性のほうのデザイナーがデザインをして、全て日本製でつくったコートをIBUKIという名前で売り出しているんですけれども、そのコートをぜひ総理にプレゼントしてほしいという地元の繊維の会社がありまして、私、福井に帰ったときに視察に行ったんですけれども、それでそのコートを2つ、ラッピングはこちらで、すごくクールなラッピングをして持っていきました。
(問)総理のほうからは何かありましたでしょうか。
(答)総理は2つとも着てみられて、すごく軽くて暖かいねということで、クールジャパンを発信するのはいいことだねということでおっしゃっていて、被災地に着ていこうとおっしゃってくださっているので、楽しみにしていますし、地元にもちょっとそれは伝えました。
(問)2つ差し上げたんですか。
(答)はい。
(問)(フジテレビ・和田記者)大臣の靖国なんですが、大臣は、靖国参拝は大臣のペースで毎回されていると思うんですが、そうしますと、年末年始に大臣御自身が行かれるということは習慣としてないんでしょうか。
(答)本当に今御指摘いただいたように心の問題で、自分のこの日に行きたいというふうに思っている日にこれまでも行っていますし、これからも行くことになるかと思います。
 最後になりましたけれども、来年もぜひよろしくお願いします。よいお年を。
 ありがとうございます。

(以上)