稲田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年3月22日

(平成25年3月22日(金) 8:43~8:52  於:合同庁舎4号館6階620会議室)

1.発言要旨

 おはようございます。
 冒頭、私からは、本日、「消費税の円滑かつ適正な転嫁の確保のための消費税の転嫁を阻害する行為の是正等に関する特別措置法案」が閣議決定されました。今般の消費税率の引上げに際し、中小事業者等が消費税を価格に転嫁しやすい環境を整備していくことが極めて重要な課題となっています。同法案は、消費税の円滑かつ適正な転嫁の確保を実現するために大変重要な法案であると考えており、今通常国会での早期成立を目指してまいりたいと考えております。
 また、本日、「規制改革ホットライン」を開設し、規制改革に関する提案を常時受け付けることといたしました。また今後、規制改革に関する提案の集中受付期間を設けることを予定いたしております。環境や技術変化に対応した規制改革をタイムリーかつ着実に進める上において、広く国民や企業等から提案をいただくことは大変に有意義です。そのため、「規制改革ホットライン」を内閣府の規制改革のウエブページに開設し、規制改革に係る提案をインターネット等で常時受け付けます。また、重点的な周知・広報活動を行うことにより、多くの提案を寄せていただくための集中受付期間を設けます。いただいた提案については、内閣府規制改革推進室で事実関係の確認、精査を行った上で、随時、所管省庁に対し検討要請を行い、検討経過については適宜、規制改革会議、必要に応じてワーキンググループに報告をいたします。
 私からは以上でございます。

2.質疑応答

(問)読売新聞の大藪と申します。
 今の「規制改革ホットライン」の件についてお伺いしたいんですけれども、これは、どのような方から、どのような提案を想定されていらっしゃるのでしょうか。一般人なのか、あるいは、こういう識者なのか、業界関係者ですとか、どのようなものを想定していらっしゃいますでしょうか。
(答)規制改革会議では、いろんな重要なテーマについて適宜というか、ワーキンググループ等でも検討いたしておりますが、それ以外にも、第一線現場で、いろんな規制とか、規制でない場合もあるかも分からない、運用の場合もあるかも分かりませんけれども、規制で困っているということを随時インターネットで受付をして、そして、それを各省庁に要請をするということを考えておりまして、どのような方を対象にするかと言われれば、国民全体ということが言えるのではないかと思います。
(問)すみません、関連で。既に有識者の方から意見を受ける仕組みというのはあるわけですけれども、あえて一般国民にも裾野を広げることの意義というもの、先ほどもちょっとおっしゃっていましたけれども、改めてお願いできますでしょうか。
(答)今、規制改革会議では、日本経済再生本部から、総理から指示をされた重点分野、3分野プラス創業という四つのワーキンググループをつくり、また、その中で重点取組、取組む事項ということを決めておりますけれども、それに限らず、本当に身近な規制で困っているとか、ここが改修されたらいいなということが結構あると思います、私たちも地元の人たちからの要望を聞いていると。それが規制の場合もあるし、運用の場合もあるし、様々あると思うんですけれども、規制改革会議で取り上げるような重点分野でなくても、そういう身近な問題についても、そういう受付のホットラインというのを設けようというのが今回の趣旨です。
(問)共同通信の中久木です。
 「規制改革ホットライン」ですけれども、これは、集まった提案を直接省庁に投げて、その検討をお願いするという形なのか。例えば、大臣名でちょっと指示を出したりとか、そういう形になるのでしょうか。
(答)直接受け付けたものをそのままというか、やっぱり規制改革推進室で事実関係の確認とか精査を行って、検討要請項目を選定して、随時、所管省庁に対して検討要請を行うということで。そういうホットラインで受け付けた、様々なものが来るかと思いますので、それ一つ一つ、全部そのまま割り振るというよりも、少し検討したり、どういう趣旨なのかということを確認したりをして、そして、整理をして所管省庁に検討を要請するということになるかと思います。
(問)共同通信、中久木ですが、昨日、内閣委員会で、閣議と閣僚懇談会の議事録公開に関して、政府内で調整しながら検討しているというふうに答弁されていましたけれども、これ、検討の時期というか、その結果を、答えを出す時期というのは想定があるんでしょうか。
(答)まだちょっと時期的には、確定的にいつまでとか、今国会とかとは言えない、検討中なんですけれども。やっぱり昨日、委員会の答弁でも申し上げたように、質問者は、とりあえず閣議の議事録つくる方向で法案はつくってしまえばいいじゃないかという趣旨だったんですけれども、閣議のあり方とか、諸外国の例も民主党政権の間に検討されておりましたけれども、諸外国では非常に閣議の時間をとって議論をしているとか、いろいろあるので、そういう閣議のあり方とも関連をして、運用とも関連をして、今検討をしているということでございます。
(問)それは、公開するかしないかも含めて検討し直しているという趣旨でしょうか。
(答)民主党政権下でもすぐに公開するということではないし、また、諸外国でも20年、30年たってから公開をするというような仕組みになっていたかと思いますので、公開するかしないかということを検討しているという意味ではなくて、閣議の持ち方とかあり方と同時に検討を進めているという趣旨です。
(問)加えて、この政府内で検討しているというのは、大臣と官房長官の間で協議しているという趣旨なんでしょうか。
(答)私と官房長官という二人というよりも、官邸内とか政府内という、そういうもう少し大きな感じで検討を進めているということです。
(問)フジテレビの和田です。すみません、大臣にお伺いするような話じゃないんですが、些末(さまつ)な話で恐縮です。この「規制改革ホットライン」なんですが、専任のスタッフの方かなんかがおられるんですか。何人ぐらいでやっているんですか。
(答)人数的には3人です。

(以上)