稲田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年2月19日

(平成25年2月19日(火) 8:40~8:47  於:参議院議員食堂)

1.発言要旨

 皆さん、おはようございます。
 冒頭、私から、国家公務員制度改革について、今後これまでの経緯の総括も行った上で必要な改革を進めていきたいと考えておりますけれども、「公務員が誇りと希望を持って職務にまい進し、若い優秀な人材が公務員を目指すことを促す改革を行う」との観点から、国家公務員制度をめぐる最近の状況を踏まえた検討を行うため、このたび有識者に御参加いただき、「今後の公務員制度改革の在り方に関する意見交換会―若者にも魅力的な新しい公務員制度を目指して-」を開催することといたしました。この意見交換会は私の勉強会として位置づけ、3名のアドバイザーの方々に加え、必要に応じ実務にも精通した有識者の方々にも御参加いただき、国家公務員制度改革基本法に規定された改革事項等に関してヒアリング、意見交換を行うものであり、第1回を2月中に開催をする方向で調整をいたしております。今後、この意見交換会での議論の成果も踏まえ、改革の具体的な内容を検討していきたいと考えています。詳細は、お手元の配付資料も御参照ください。
 私からは、冒頭、以上です。

2.質疑応答

(問)NHKの山本ですけれども、有識者3名というのは、これはどういった観点で人選されたのでしょうか。
(答)メンバー表がありますが、この稲継(裕昭)さんと西村(美香)さんは行政学の学者の方々、そして立花(宏)さんは、この公務員制度改革の事務局立ち上げから政権交代するまで事務局長をやった方です。
(問)朝日新聞の鈴木です。
 この意見交換会なんですけれども、この中で具体的に公務員制度改革に関する関連法案づくりとか、そういうものを目指していく会議体ということではないと、今までの検証ということでなんでしょうか。
(答)そうですね。今までの法案は全て廃案になりましたので、もう一回公務員改革の本来の目的に立ち戻って検証したいなと思っています。
(問)これは、いつごろまでに検証されるのでしょうか。
(答)5月ぐらいまでをめどに意見交換を進めていこうかなと思っています。
(問)そうすると、5月ぐらいをめどでこの意見交換会も終了して、その後、具体的に別の組織体で法案化を目指すという形になるのでしょうか。
(答)別の組織体というか、これ自体は本当に勉強会ですので、法案づくりとかそういうことを目的にはしておりません。
(問)公務員制度改革推進本部は法律上7月で期限切れを迎えますけれども、今、政府の方は、閣法でも特段本部を延長するような法案を出していないんですけれども、すると、7月に期限切れを迎えた後、どういった形で公務員制度改革の法案づくりを進めていくのでしょうか。
(答)おっしゃるとおり本部の設置期限が7月に切れてしまいますので、ほかの行革の組織体との関連も考えながら、この国家公務員制度改革について検討する場を考えていきたいなと思っています。
(問)NHKの山本です。
 関連なんですけれども、公務員制度改革でいうと、特に年金の問題で雇用の接続とかはかなり喫緊の問題だと思うんですけれども、5月までというとなかなか、4月から年金の支給開始年齢が上がると思うんですけれども、その面でそれまでに何か対策を打ち出すということはないのでしょうか。
(答)そうですね、年金と雇用の関係は、この意見交換会が終わるまでとかそういうことではなくて検討を進めなきゃいけないと思っています。
(問)それは事務局でということですか、事務局が中心として。
(答)はい。
(問)共同通信の中久木です。
 確認なんですけれども、公務員制度改革推進本部の設置期限が切れた後の組織体についても、意見交換会で検討するということなんでしょうか。
(答)意見交換会はそういう法案とか組織体の検討ではなくて、今までの検証とか、なぜ、廃案になったのかとかですね。もう一回ちょっと本質に立ち戻って勉強で意見交換をしたいと思っておりますので、そこで組織体を決めるということは考えていません。
(問)フジテレビの和田でございます。おはようございます。
 昨日、総理が産業競争力会議で、農業を成長分野と位置づけて産業として伸ばしていくという発言をされているようなんですけど、これについて当然、規制改革会議で農業が議論されると思うのですが、現時点で規制改革という観点からは農業にどのような問題意識を持っておられますでしょうか。
(答)規制改革会議自体は、総理から重点分野で健康・医療、そして環境・エネルギー、また雇用という重点分野を指示をされておりますので、やはりそこが優先になるかなと思っております。ただ、昨日も産業競争力会議で農業を成長の戦略の一つとしてとらえるという総理の御発言もありましたので、今後、その規制改革の中でも検討することもあるかなとは思っておりますが、今何をというところまでは考えていません。

(以上)