稲田内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成24年12月27日

(平成24年12月27日(木) 17:58~18:15  於:合同庁舎4号館1階108会議室)

1.発言要旨

 このたび内閣府特命担当大臣を拝命いたしました稲田朋美です。
 私の担当は、内閣府特命担当大臣(規制改革)です。
 併せて内閣の担当大臣として行政改革担当、公務員制度改革担当、クールジャパン戦略担当、再チャレンジ担当を務めます。また、公正取引委員会、公文書管理、官民競争入札・公共サービス改革及び新公益法人制度への移行に関する事務を担当いたします。
 初入閣でもあり、まだまだ慣れない部分もありますけれども、安倍内閣の一員として精いっぱい頑張ってまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

2.質疑応答

(問)NHKの田村と申しますが、御担当のうち行政改革のことでお伺いしたいのですが、昨日官邸での会見で、今後今の組織を変えて、行政改革推進会議を設置したいというお話をされていましたけれども、その会議というのが現時点でどういった内容の会議を目指しているかとか、大臣のイメージがあればお伺いしたいのと、従来民主党の場合は予算のチェックを事業仕分けとかという形でやったと思うのですけれども、それを問題点がどういう点があって、今後どういうふうに改めていきたいというふうに現時点でお考えか、お伺いできればと思います。
(答)まず、行政改革については、本当の意味での政治主導、そして国民のための行政、時代に合った行政、もちろん合理的かつ効率的な行政というものを目指してまいります。
 と同時に、公務員が自分の仕事に誇りを感じて、そして活躍できる、国家、国民のために活躍できる、民主党政権におけるような、ちょっと言葉はどうかと思いますけれども、見せかけではない、本当の意味での政治主導と政と官のあり方を追及をしていきたいというふうに思っております。
 その上で、民主党政権下の行政刷新会議、そして本部については、閣議決定で廃止をいたしておりますので、それに代わる行政改革推進会議の設置ということを考えておりまして、行政を効率化、最適化するための改革の計画立案、実行、そして改革進行の監視と定期的な機構や制度の点検をするための組織として、行政改革推進会議の設置を考えております。
 これによって、今までの過去の経過や、また民主党政権の問題点なども検証しつつ、本当の意味での政治主導と行政改革に取り組んでまいりたいと思います。
 また、今御指摘がありました事業仕分けについてですけれども、その手法だとか、単にパフォーマンスではなくて、本当に無駄なものは排除をするという、そういうことについては積極的に取り組んでまいりたいと思います。
(問)日本経済新聞の永澤です。今の関係で、民主党政権時代の行政改革に大臣御自身はどういう点に問題があったのか、あるいは足りないところがあったのかという御見解をお願いできればと思うのですが。
(答)もちろんおっしゃっていた政治主導というのは、私も大変重要だとは思うのですけれども、それが本当の意味での政治主導というのは、官僚にも誇りを持って、そして生き生きと国家、国民のために働いてもらえると、そしてそれが機能するという制度だと思いますが、必ずしも外から見ていてですけれども、そういうふうにはなってなくて、むしろ少し官僚たたきであったり、やる気をそいだり、また新卒の若者が霞ヶ関を目指さないようになっているというのは、日本の国にとって、私はよくないことではないかなというふうに思っています。
 むしろ政治家が能力を高めて、そして霞ヶ関の役人を仕事してもらえるというような、そういう政と官のあり方を目指すべきではないかと思っております。
(問)フジテレビの高田ですが、関連して事業仕分けについては、一般的には特に成果として挙げられるのは、オープンの場でそうした予算の使い道を議論するということについては、内容はともかくそこの点については概ね評価が高かったと思うのですが、稲田大臣のもとで予算の使い道などについて、オープンプロセスの場で検証するようなことはやるおつもりがあるかどうかをお願いします。
(答)自民党政権下でも、事業仕分けと同じようなことを部会でもやっていましたけれども、むしろそれが国民の目に見えてなくて、民主党政権になって、それを少しショーのようにやって、それが人気を博したという部分もあったのではないかというふうに思っております。
 今おっしゃったような、国民がちゃんとそういう無駄撲滅、事業仕分け的なことをきちんと自民党政権でもやっているというような、そういう信頼を取り戻すということは、私も重要ではないかと思っております。
(問)共同通信の荒井と申します。ちょっと話は変わるのですけれども、大臣は公正取引委員会の担当ということで、今、委員長及び委員が1人ずつそれぞれ3か月近く不在という状態になっております。そういった点については、どのように思っていらっしゃるのかというところが1点と。
 あとこれは大臣とはちょっとずれるかもしれないのですけれども、今後政府としていつごろ国会にその同意人事を提出したいかというようなめどがあれば教えてください。
(答)今御指摘のとおり、委員長及びもう一方欠員になっております。5名中2人欠員になっております。そして、委員長代理が委員長を務めておりますので、実質的に全く機能しないということではないと思いますが、しかし御指摘のように90日もの間空席のままにしているということは、私は早く解消をしなければならないと思っておりますので、なるべく早くこの人事についても検討をしてまいりたいと思っております。
(問)具体的にいつごろとか、そういうめどというのがあれが教えていただきたいのですが。
(答)私も早くしないと、90日というのはあまりにも長過ぎるなと思っておりますので、しかるべく早くというふうに考えております。
(問)フジテレビ、高田ですが、規制改革といいますと、今TPPなどが話題になっていますが、TPPをめぐっては、海外から日本の規制に対しても、緩和すべきだ、撤廃すべきだという議論もありますけれども、規制改革担当大臣のお立場から、TPPの今後のあるべき姿、日本が交渉に参加すべきかどうかについて、またTPP自体に参加すべきかどうかについて御所見をお願いします。
(答)このTPPについては、安倍総理も聖域なき関税撤廃を前提とするTPP交渉には参加をしないということも公約に書いております。また、自民党で検討した中で、幾つかの疑念、医療ですとか、あと政府調達の問題ですとか、ISDS条項の問題ですとか、日本の国益を損なうおそれがあるということについては、しっかりと目配りをしていかなければならないし、前政権下ではなかなか情報がほとんど開示をされなかったこと、そして何を守るべきかという、そういう一線が画されていなかったことで、私は慎重な立場をとっておりました。今は安倍内閣の一員として、今自民党の公約で掲げているラインを守っていきたいというふうに思っております。
 また、規制の緩和という問題については、何でもかんでも緩和するということではなくて、もちろん守るべきものは守り、そして行き過ぎた緩和は揺り戻し、しかし規制のあるものについては緩和していくという、そういう個別の検討が必要になるのではないかと思っています。
(問)そうすると、そうした懸念が払拭されたと判断して、交渉に参加すると安倍総理が判断した場合には、それは賛成されるということになりますか。
(答)そうです。もちろん国益を守れるのであれば、どのような貿易交渉であれ、それを頭から否定するということではなくて、私は安倍総理の考え方に従っていきたいと思います。
(問)福井新聞の長谷川と申します。稲田大臣、行政改革担当という分野はあまりなかなかそう得意な分野ではないのかなという気もするのですけれども、今後一番とは申しませんけれども、特に力を入れてやっていきたい分野というのがあれば教えてください。
(答)今おっしゃったように、この行政改革というのはすごく過去の経過もありますし、そして自民党政権下、民主党政権下になってからの経過もあります。そういう意味では、非常に難しい問題だと認識をしておりますけれども、しかしこれからの日本にとって、この行政改革、また公務員改革というのは、非常に重大な影響のある問題だと思っておりますので、意欲を持って取り組んでまいりたいと思っております。
(問)NHKの田村と申します。ちょっと戻って恐縮ですが、公取の関係でお伺いしたいのですが、消費税の引上げに向けて、いわゆる価格転嫁対策というのも、一つ所管事項で大きな課題だと思うのですけれども、その分野について、今後どういったふうに取り組んでいきたいか、決意をお伺いできますでしょうか。
(答)消費税の円滑かつ適正な転嫁を確保するという観点から、消費税の転嫁拒否等の取り締まりをするとともに、被害者の救済を図るため、独禁法、下請法の特例に係る立法措置を講じることを検討いたしております。
(問)福井テレビの相模です。クールジャパン戦略について伺いたいのですけれども、今後クールジャパン戦略を大臣としてこういうふうにしていきたいというものが今あるようでしたら教えていただきたいのと、日本国内の中のコンテンツの中で特にこれは海外に積極的に打って出たいというものがありましたら、教えてください。
(答)今、安倍総理の一丁目一番地の政策というのは、デフレから脱却をして、日本の経済を強くすると、そのためにあらゆる政策は積極的に打っていくという中で、このクールジャパンというのも、日本の良さ、それから日本の文化、日本の魅力を海外との競争力を高めて、そして雇用の創出、そして経済成長につなげていくという、非常に前向きな戦略ですので、私も積極的に取り組んでいきたいと思っております。
 そして、私は日本のすばらしさというのは、もちろん歌舞伎だとか文化だとか、そしてマンガだとか映画だとかありますけれども、私は何よりも日本人の感性だとか美しいしものを美しいと感じる心だとか、きめ細やかさだとか、そういうものをいろいろな産業に結びつけて、海外に対する競争力をつなげていくということもできるし、日本の良さを世界に発信することにつながるのではないかなと思っています。
(問)日刊県民福井の桂と申します。難しい話ではないのですが、一日、大臣に就任されて、初日一日を振り返ってみて、御感想を一言お聞かせください。
(答)あまりにも突然であって、昨日の朝起きて出かけるときには、そんなことを全く予想もしていなくて、夜中に帰ってきたときには、行革大臣と呼ばれる立場になって帰ってきましたので、非常に私も正直緊張して、昨日は眠れなかったのですが、今日一日いろいろな状況とか、そういうことも聞かせていただいたり、自分の中でこの与えられた職責に対して、全身全霊をかけて頑張っていこうという、そういう非常に前向きな気持ちになっています。

(以上)

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