森内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年5月16日

(平成26年5月16日(金) 8:47~9:05  於:消費者庁6階記者会見室)

1.発言要旨

<平成26年度男女共同参画社会づくりに向けての全国会議の開催について>
 おはようございます。
 まず、私から、平成26年度男女共同参画社会づくりに向けての全国会議の開催について申し上げます。
 男女共同参画週間、6月23日~6月29日までの中央行事として、6月27日金曜日に日比谷公会堂において全国会議を実施します。今年のテーマは、「女性と男性で輝く社会へ」です。基調講演として、私から政府の取組について講演するとともに、14日水曜日に開催した男性リーダーの会のきっかけともなったオーストラリアの取組について、ブルース・ミラー駐日大使に御講演をいただきます。パネルディスカッションには、女性活躍推進を現在精力的に進めている大企業のトップお二方、イクボスに取り組まれているファザーリング・ジャパンの方、企業で働く女性の方に参加をいただきます。本日から参加者の募集を開始いたします。詳細については男女共同参画局までお問い合わせをください。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)漫画の「美味しんぼ」の話で、13日の会見で「因果関係は証明されてない」と、「残念だ」というコメントをお答えなさっているんですが、大臣御自身が2012年6月14日の国会で、「子供が鼻血を出した。これは被ばくによる影響じゃないか」という心配する声を大臣自身が国会で取上げられているんですけれども、この整合性、矛盾するんじゃないかと思うんですが、その点についてお伺いしたいんですが。
(答)全く矛盾しないと思います。それを一番最初に取上げたツイッターのブログがたくさんリツイートされてまして、お問い合わせいただいたのですが、一番最初のブログが間違った引用をされていました。それがリツイートされていっているのですが、最初のブログに引用された私の国会議事録をきちんと読んだ方からは、「よく分かった」というお声をいただきました。
 つまり、科学的因果関係、鼻血と放射線の関係とそれに関する不安という、科学的事実と不安というものをごっちゃにしているんだと思います。不安の声は当時も多くありました。今は科学的なことについて、お医者様に行ったりして、それは心配しないんだということが広く浸透してきていると思いますが、直後は不安の声は当然多くありました。科学的事実と不安の声というのは、また別に考えなくてはいけないと思います。私はこの不安についてはきちっと答えていくべきだと思います。当時も今もそれは変わっておりません。そして、不安に対しては、お医者さんに行って診察をしてもらったり、検査をきちっと実施する。そのことによって不安が解消されていくと思います。
 当時、この議事録も、民主党を批判していたんではないかというふうにツイッターに書いてありますが、民主党と自民党が一緒に出した法案なんです。何でもかんでも批判するんではなくて、一緒にやったことも多くありました。その中で、お母さん方、お父さん方の不安、それを解消するために、病院に行って、「それは鼻血と放射線は関係ありませんよ」と言われたときに、でも、お医者さんに行ったら医療費はかかっちゃうじゃない、何のために行ったのか、不安があったから行ったんだろう。このことについては、医療費はやはり支援すべきではないかということを、民主党と自民党が一緒に出した法案の提案者として、答弁者として答えたものが引用されています。
 私は、前回の記者会見でも申し上げましたけれども、科学的な事実というものをしっかりご説明をして、その不安を払拭していくということを政府としても努力をしてまいりたいと思います。
(問)不安があるということは、必ずしも因果関係がないと証明されたと断定はできないんじゃないんですか。因果関係はある可能性も見きわめながら、健康調査を続けるというのがあるべき姿じゃないかと思うんですが、今の森大臣のお答えを聞いていると、既にもう因果関係はないと証明されたんだと断定されているんですが、本当にそれで科学的立場としてよろしいんでしょうか。不安があれば、それは何らかの理由に基づいている可能性があるわけですから、それをまずはきちんとした調査を継続して、見きわめると、見続けるというのがあるべきスタンスではないかと思うんですが、その点については。
(答)科学的に鼻血が放射線と因果関係があるということが証明されているとは思いません。鼻血と放射線が因果関係があるということが科学的に証明されたということはないと思います。しかし、不安になった方が医療機関に行ったり検査をしたりすることはもちろんありますから、それはしっかりとその場で、これは鼻血は放射線とは関係ないんだよということを、お医者さんに聞くということが不安の解消につながると思いますし、検査をして、異常がないということ、そのデータをいただく、またそのデータを分かるように説明いただくということが何より大事だと思います。
 当時のを引用されましたが、当時はやはり科学的な見解というものが広く浸透しておらず、様々なことを言う方がおられました。もちろん、科学というものに対して、私たち科学者でないものが100%ということは言えないと思いますけれども、今、政府の立場としては、科学的に鼻血と放射線について因果関係があるということを言っている見解は、それは証明されてはいないということは、そういう政府の立場を明らかにしています。
 当時、政府も立場がはっきりしておりませんでした。その中でいろいろなことを言う方がおられました。それによって逆に不安があおられたり助長されるようなこともあったと思います。そういった不安、科学的真実と不安は別にするべきと思っていますが、不安を払拭するためには、科学的な見解をお示しをしていくということとともに、今、記者さんがおっしゃったように、きちっとした検査を将来も継続していくこと、そして、そのデータをしっかりとお示しをし、国民にも報告をしていくということを、それを続けていくことが大事だと思います。現在は福島県において全県民の調査もしておりますし、子供の甲状腺の検査等もされております。さらに、医療費も無料になっております。ですので、そういった取組をしっかり今後も継続をしていくということが大事だと思っています。
(問)今の件なんですけれども、大臣のおっしゃられていることについて言うと、放射能が身体に与える影響については、科学的にもう明らかになったというような言い方だと受け取ったんですけれども、例えば「DAYS JAPAN」という雑誌の広河隆一さんがチェルノブイリ事故後に実施された2万人以上のアンケートに基づいて、5人に1人が鼻血を出していたという結果を発表しています。鼻血に関してもなんですけれども、そういった健康被害の話があるのであれば、予断を持たずに実態調査をして因果関係を調べていくのが科学的な調査の在り方なのではないでしょうか。
(答)まず、最初の御質問の科学的に証明されたと断定していると私が言ったというところは、否定をさせていただきます。私は鼻血について、科学的なことについて前回、記者会見で述べました。前回の記者会見の答弁のとおりでございます。
 そして、後半の部分ですけれども、調査を又は健康の検査を継続していくべきではないかということは、そのとおりだと思います。そして、現在も福島県内においては、全県民の検査、そして子供については特に甲状腺等の検査、そして子供については検査以外の医療費も無料になっております。こういった取り組みをしっかり国として、そして県としても続けていくことが大事だと、何よりも大事だというふうに思います。
(問)確認なんですけれども、じゃ、鼻血に関する健康被害に関する因果関係の調査というものは、これ以上行わないと。
(答)その点については私は担当外でありますけれども、前回の答弁をしたとおりでございまして、今、健康調査については県で判断して行われておりますけれども、その検査以外の医療機関への診察については無料になっておりますので、どのような場合にでも、先ほどの記者さんの質問にもお答えしましたけれども、不安になった場合には医療機関に行っていただくということは保障されているというふうに思います。
(問)話題が変わりますけれども、昨日の少子化危機突破タスクフォースについて伺います。昨日の議論を受けて、少子化に関する目標設定の在り方について大臣の今の考えをお聞かせください。
(答)少子化タスクですね。昨日は少子化対策における目標の在り方について、少子化危機突破タスクフォースで有識者の委員の皆様に御議論をいただきました。私も同席をさせていただきました。これはそもそものきっかけは、総理が私に、少子化の克服に向けての目標の在り方について検討を行うようにという指示をなさったことによるものです。この目標の在り方については、今までの記者会見でも申し上げましたとおり、私の捉え方は、目標を定めるか定めないかといったところからスタートして、定めるか定めないか、定めるとした場合には、その目標はどういうものであるのか。それは文章の場合もありますし、数字の場合もあると思います。数字の場合、数字の目標というふうにした場合に、その数字というのにはいろんな数字があると思います。出生率という数字だけが話題になっておりますが、それ以外にも人口の維持という人口の数とか、出生数の数とか、保育園の数とか、育児休業をとった割合とか、いろいろな数字が議論になっていると思います。
 そのような中で、昨日は、合計特殊出生率という数字については、今までの議論と同様に、これは個人の生む生まないという自由を強制をしているというふうに受け取られるおそれが大きいものであるという、そういう意見が多かったと思います。それは前回の議論でも全く同じだったと思います。ですので、合計特殊出生率だけが非常に注目をされておりますけれども、合計特殊出生率だけを特出しして目標にするというような意見をを言っておられた委員はいなかったというふうに思います。私は、そういう意見を慎重にお伺いをした中で、少子化対策についての目標の在り方を検討してまいりたいと思います。
 委員の先生の目標についての御意見を、何か目標というと、すぐ出生率というふうに受け取られちゃうんですけれども、合計特殊出生率については先ほど言ったとおり、否定的な意見がこれまでと同じように多かった一方で、それ以外の目標については、何らかの目標を定めたほうが良いのではないかという意見が多かったです。それはやはりあらゆる政策を展開していく上では、この1年も展開してまいりましたし、予算もつけました。また、今までも何十年間と少子化対策やってまいりましたが、しかし、やっぱりなかなか遅々として結果が出ない中で、国としての目標を定めて、そこに向かって頑張っていくことが必要である。そして、それに対して何の政策をするのか、具体的な内容を公表した上で、そのPDCAサイクルを回していく、結果を検証して、そして報告をしていくということも併せてやるということが大事だという御意見が出されました。
 もう一つ、シラク3原則というものを示した方がおられまして、数字とか何か一つの目標だけを掲げて、それで終わりとするのではなくて、その際に国としてのお約束事、気を付けなければならないこと、誤解を受けないようにすること、もちろん個人の生む生まないという自由を制限するものではなく、国と企業が頑張る目標であって、個人の目標を押し付けるものではないということ等をしっかり3原則として明らかにした方がいいんじゃないかと。当時、シラク3原則というものがあったように、したほうがいいんじゃないかという御意見があって、非常に示唆に富んだものだなというふうに思いました。
 そういったことを考えながら、有識者の意見の取りまとめもまだでございますし、その後、政府としての検討を考えたいと思います。
(問)毎回同じ話なんですけれども、また「美味しんぼ」の話ですみません。おとといの参議院の本会議だと思いますけれども、大臣が「美味しんぼ」の雑誌のコピーかなと思うんですけれども、熱心に読み込んでいらっしゃる姿が目撃されたと、新聞にも載っておりましたけれども、あまり国会で見ない姿だったもので、ちょっと何をしていらっしゃったのかというのを御説明いただけないかなと思いまして。
(答)たしか御社の記事だったと思いますが。
 実はお手紙をいただきまして、原発地域から避難している方です。その方は問い合わせをしたそうなんですね、この会社に対して。そうしましたら、回答が来て、その回答に対する意見を作ったと。それが今度、載るんだそうです。御意見を一括して載せるということにしているんだそうです。それで、私にお手紙をくれた方の意見もそのまま載るんだそうです。それで、その意見を読んだところ、「何回福島県に調査に行ったんですか」という問い合わせに対して、「6回です」と。そして、「何回原発に入ったんですか」という問い合わせに対して、「1回です」ということが書いてある、そういった問い合わせに対する回答をいただいた上で、その方が意見を書いて、それが今度雑誌に載ると。その意見の中には、記述の中のそういう何回か調査したかとか、それぞれ事実を聞いた上で、その手紙を書いた方が御自身で思うには、この漫画の中のこれこれというセリフが誤解を生みやすいんじゃないかというような御意見が書いてありましたので、私、そのセリフの部分を手紙と併せて読んでいたということです。

(以上)

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