森内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年3月14日

(平成26年3月14日(金) 9:03~9:08  於:中央合同庁舎第4号館6階605号室)

1.発言要旨

<「世界消費者権利デー」を迎えるに当たって>
 おはようございます。私から「世界消費者権利デー」について申し上げます。
 3月15日は国際消費者機構が定めた世界消費者権利デーです。これは1962年3月15日に米国のケネディ大統領が消費者の4つの権利を盛り込んだ教書を連邦議会に提示したことにちなんで設けられました。消費者にとって重要な意味を持つこの権利デーを迎えるにあたって、消費者担当大臣としてのメッセージを出しましたので、お手元にお配りしております。
 特にお伝えしたい点は、「消費者の権利」を実現するためには行政のみならず事業者、消費者一人一人の取組が不可欠であるということ。事業者の皆様には市場を介して消費者と誠実に向き合うための積極的な、そして自主的な取組をしていただきたいということ。そして、消費者の皆様には消費が持つ影響力を理解し、持続可能な消費を実践し、主体的に社会参画、協働していただきたいということです。
 これらを踏まえ、皆様におかれましても「消費者の権利」の実現と持続可能な社会の実現に向けて、更に積極的に行動される機会となることを切にお願いを申し上げたいと思います。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)アクリフーズの農薬混入事件に関連して関係省庁会議が開かれますけれども、今後、この問題に対する対応について、大臣のご所感をお願いします。
(答)本日、アクリフーズ群馬工場が製造した冷凍食品に農薬が混入していたという事案について、このたび容疑者が起訴されまして、事件の概要が徐々に明らかになりつつありますので、再発防止に向けた取組等について、議論をすべく消費者安全情報総括官会議を開催することにいたしました。これは私のほうで招集をいたしました。
 昨年末に1回やりまして、それからその後もう一度やりまして、各省から報告していただいて、問題点も私のほうから指摘をさせていただいたところです。私から何回もこの場でも申し上げましたけれども、今回の事案で私が特に問題視をしているのは、行政のほうに上がってくるのが遅かったということでございます。事業者のほうで把握をしてからすぐに行政のほうに上げてこなかった。保健所に報告してから各省庁に上がってくる仕組みになっていますが、それがなかったために報道等によって行政が把握したという事態になっておりますので、その点を私はずっと注視をしてまいりました。
 現在は厚生労働省が作った指針に基づいて各自治体で条例が作られておりまして、その条例には医師等に判断していただいた後に保健所に報告するとなっていますけれども、今回はこの商品、医師に行った方がいなかったということで、そこが欠落していたわけです。そこで私はその吸い上げるルートを工夫すべきであるということを指摘しまして、そういった点も今日報告されるのかなと思っております。以上です。
(問)別件ですが、特保の表示で2点誤りがあったという報告がありました。申請したあと、実際そのパッケージの表示はどうなっているか、現状確認する仕組みが無いということみたいです。今の制度の在り方について大臣のお考えをお聞かせください。点検する仕組みが無い今の状況についてどう思われるかということです。
(答)点検する仕組みが無い今の状況は由々しき事態だと思っておりまして、すぐに点検するシステムを考えるように指示を出しております。チェックリストを作成したりしましてチェック漏れがないように、法律違反の表示が出回ることがないようにしてまいりたいと思います。

・配布資料(PDF形式:606KB)

(以上)