森内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年2月14日

(平成26年2月14日(金) 9:04~9:17  於:参議院本館内閣記者会3)

1.発言要旨

<女性が輝く社会づくりに向けた体制強化について>
 おはようございます。
 まず、私から、女性が輝く社会づくりに向けた体制強化について申し上げます。
 女性の活躍は安倍内閣の成長戦略の中核であり、先日、産業競争力会議で決定された「成長戦略進化のための今後の検討方針」においても最初に掲げられています。本日、安倍総理から御指示をいただきまして、(1)検討方針に示された項目を中心に具体的な成果を上げるよう、内閣官房に女性が輝く社会づくりチーム、輝くチームを立ち上げまして、集中的に検討を行うこと、そして、年央に取りまとめる改訂成長戦略(仮称)に盛り込むこと、(2)府省横断的な体制を整備し、実効性ある政策を推進すること、(3)女性国家公務員の管理職登用の更なる推進を御指示いただきました。これを受けて、本日、女性活力・子育て支援担当大臣である私の下に、女性が輝く社会づくりチームを立ち上げます。それとともに、局長級の関係府省庁連絡会議を開催をいたしまして、14時から第1回の連絡会議を開催します。年央の成長戦略改訂に向けて政府一丸となって、女性が輝く日本づくりの実現に向けて検討をしてまいります。

 

<社会保障制度改革推進本部について>
 次に、社会保障制度改革推進本部について申し上げます。
 本日、閣議前に社会保障制度改革推進本部が官邸において開催されました。これは社会保障制度改革プログラム法に基づき設置されたもので、今回が第1回です。私からは、子ども・子育て支援新制度について、消費税率の引き上げによる0.7兆円のほかに0.3兆円超、合計1兆円超程度の確保に政府としてしっかりと取り組む必要があると発言をいたしました。引き続き、幅広い観点から少子化対策、子育て支援を充実していく必要があり、適切な財政措置を含め、協力をお願いしていきたいと思います。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)すみません。情報保全諮問会議について伺います。情報保全諮問会議の議事録なんですけれども、情報公開した結果、発言者は実名で公表されました。要旨では非公表でした。情報公開法に基づけば公開されると判断されるものが、なぜ非公表となっているのか、その理由についてお聞かせください。
(答)これまでも御説明をしてきましたとおり、情報保全諮問会議の運営については座長のほうにお任せをしているわけでございますけれども、その議事要旨、それから議事録、そしてその公表の可否については、委員の皆様の御意見を伺った上で、座長の上で御判断をなさっているものと承知しております。その理由は、諮問会議の会議の内容の中で、秘密性に富んだ、機微に富んだ情報等が含まれる場合もある、また、委員の皆様の忌憚のない御意見を記録をしているという結果、全てを公表することが馴染まない場合もあるという理由であるというふうに承知をしております。ですので、今回、情報公開の結果、公表されたとは申しましても、次回から毎回、全く機微に富んだ情報やその内容がないかどうかというのは、開催をされてみないとわからないわけでございますので、それは当初から全部公開するということが難しいんではないかというふうに思います。
(問)少なくとも初回の会合については、法的には公開するのが妥当だという判断だったということでしょうか。法的には。
(答)法というのは、情報公開法のことですか。
(問)情報公開法。
(答)そうですね。はい。それはそうです。
(問)女性の活躍のチームについてお伺いしたいんですけれども、2点お伺いしたくて、大臣としては今後の具体的な検討としてどういった課題に取り組んでいかれたいかというのが1点で、あと、首相のほうからこの指示があったときにどのようなお言葉をかけられたのかというのを教えていただけますか。
(答)2点目ですけれども、総理のほうからは、成長戦略の中核であるので、これはしっかりと成果を出すように頑張ってほしいと。大変高い目標であり、難しい課題であるけれども、頑張っていこうというお言葉がありました。
 それから、取り組んでいく具体的な課題でございますけれども、総理の指示にもありましたとおり、産業競争力会議で決定されました検討方針、こちらのほうに具体的な政策が並べられております。それについて一つ一つ検討してまいりたいというふうに思います。今、ここの手元に競争力会議の抜粋がございますが、例えば、労働時間について、やはり長時間労働の見直しというものをしていかないと、なかなか女性が育児、介護等と仕事を両立させるということも難しいだろうというふうにも思います。また、男性の意識改革というのも必要でして、女性が働きやすいための制度を、今年度も待機児童の解消やそれから育児休業給付の割合の引上げ等、制度を充実してまいっているのではございますが、その制度を活用するというところが、活用しにくいという声も多く聞こえてまいります。これは、若者・女性活躍会議で地方も全部回ってまいりましたけれども、そういう声が多かったです。ですから、制度を活用していただくためには、男性のほうの意識改革、男性も育児休業を取っていくとか、それから、男性の管理職の方が部下の男性・女性に向かって、そういう制度を活用するように、特に男性の部下に向かって呼びかけていただきたいということで、男性の意識改革というものに取り組んでまいりたいと思います。
(問)すみません、女性の関係で。
 今回は省庁横断的なチーム及び会議だと思うんですが、この省庁を横断するような組織を作ることの意義というか、そこら辺はどのように考えていらっしゃいますか。
(答)これまで安倍内閣では、成長戦略の中核は女性の活躍というふうに打ち出しておりましたので、各省庁、女性のための政策をやってきております。例えば経産省では、女性が起業、創業ですね、会社をつくるときに補助金を出したりとか、それから、厚労省のほうで、女性が育児休業等で一旦休んでいる、又は離職をした後に復帰をするための研修に対する補助金でありますとか、様々な制度が各省庁ごとにあります。これを横串を通して、しっかり全体を見渡して進めていくということが大事だというふうに思います。また、やはりこういった民間での取り組みを促すために、霞が関の中も変わらなければならないと私は思っています。安倍内閣になりまして、これまでの3倍の伸びで女性の管理職の数が増えたわけでございますが、そこも更に頑張って、ベストプラクティスを示すことで、民間にもここを奮起していただきたいと。そのための省庁横串を通したチームでございます。
(問)子ども・子育ての新制度で、予算のことで大臣、発言されたということですけれども、他の閣僚からそれについて何か発言等はありましたでしょうか。
(答)私の発言に対しては直接はございませんでしたけれども、この社会保障の財源というものの在り方について、関係閣僚でしっかり連携していかなければならないという、そういう話もありました。
(問)ちょっと柔らかいお話で恐縮なんですけれども、今日、バレンタインデーだと思うんですが、大臣から総理とかいつもお世話になっている男性の職員とかに何かプレゼントとかはされたんでしょうか。される予定はございますか。
(答)今日は雪のバレンタインデーでございますが、私は朝、娘から手作りのチョコレートをもらってうれしかったんですけれども、私からは、総理始め、閣僚の皆さん、そして大臣室スタッフ始め、職員の皆さんに、福島県いわき市の「めひかりチョコ」をプレゼントをいたしました。
(問)総理の御反応はいかがでしたか。
(答)総理、多分まだごらんになってないんじゃないかとは思うんですけれども。朝、お会いしたときにはチョコの話はしなかったんですが。今日、朝早くから会議でしたので。
(問)いつお渡しされたんですか。朝一で。
(答)ええ。もうこれは届けてありますので。
(問)直接ではなくて。
(答)はい。

(以上)