森内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成25年5月7日

(平成25年5月7日(火) 10:03~10:12  於:消費者庁6階記者会見室)

1.発言要旨

<第1回子ども・子育て会議の開催について>
 おはようございます。皆さん、ゴールデンウイークはいかがでしたか。
 私からは一つ、まず、4月26日金曜日に第1回子ども・子育て会議を開催しました。子ども・子育て会議では、子ども・子育て支援新制度の施行に必要な基本指針、各種基準、公定価格の体系などを検討いただくことに法律によって定められております。私からは、子どもの最善の利益が実現されるようお願いしたところでございます。
 また、先日、福島県で開催した被災地子ども・子育て懇談会の概要も報告させていただきました。被災地子ども・子育て懇談会は、福島県で既に終わりましたが、今後、岩手県、宮城県と引き続いて行っていき、その中で、福島県から他県に母子避難している方々の意見も今後聞いていく予定でありますが、福島県の被災地子ども・子育て懇談会では、放射能の不安の中で子育てをしている実情が、現場の声が寄せられておりまして、現地に出かけていって現場の意見を聞くということが大切だということを改めて感じた次第でございますが、その報告をさせていただき、それを子ども・子育て会議に上げたことによって、子ども・子育て会議を取りまとめする際にこういった被災地の子ども・子育てについても何らかの支援策を盛り込んでいきたいと思っているところです。
 この第1回子ども・子育て会議では、子どもの最善の利益の実現という目標が委員の間で共有されたと聞いております。今後、会議での議論を踏まえながら制度の検討を精力的に進めてまいりたいと思います。

 

<少子化対策について>
 また、このゴールデンウイークの最中、プライベートではありますが、少子化危機突破タスクフォースの委員の吉松育美さんが福島県に来てくださいまして、私と2人で子育ての方々が多く集うぴょんぴょん広場と四季の里というファミリー公園を訪れまして、それから恋人たちの聖地と言われるデートスポットに行って、未婚の男女の意見を親しく聞いてきたところで、ゴールデンウイークでたくさん人がいて、いろいろな意見をたくさん伺いました。
 吉松さんは、ボディーガード代わりに大きな犬を連れていますが、その犬が福島県の津波、原発事故の際に遺体発見率ナンバー1の救助犬でございまして、そういう御縁もありまして、その犬を連れてきまして、子どもたちに、この犬がたくさん福島県の御遺体を発見してくれたのだよという話をして、子どもというのはなかなか外に出して被災のことを語るきっかけが作りづらいのですが、その犬と触れ合うことで、仮設に住んでいる子どもたちも遊びに来ておりましたが、犬に対して「ありがとう」「おりこうさん」と言ってなでることで、また被災の傷も少しは癒せたのかなと思ったところですが、私たち感じたのは、少子化というのが信じられないほどたくさんの子どもたちが子育てスポットにいたのですが、聞くと、みんな多子世帯で、4人、5人、6人という、子どものいない会議をしているのが信じられないくらいいるのです。途中で気がつきましたが、つまり所得が低いのです。経済的に余裕がないので、県外にはゴールデンウイークに出かけられないのです。ですから、福島県内の子育て公園に来ているということで、お伺いすると、「4人子どもがいるとホテルの部屋に泊まれない。二つ部屋をとらないといけないけど、そこまでの経済的余裕がないから近場に来ている」とか、そういうような御意見を伺いまして、私たち少子化タスクでは、結婚、妊娠というところにも力を入れておりますが、多子世帯の支援ということも同時に検討しておりますので、そういったところも今後また少子化タスクでも議題にしていこうと思いました。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)この度、女性手帳についてなんですけれども、現在ネットの中でも話題に上がっておりまして、紙ベースで配布する必要がないのではという意見がありますが、大臣のお考えをお聞かせいただけますでしょうか。
(答)どこで配布する必要がないと。
(問)紙ベースで。
(答)御指摘の女性手帳についてはですね、少子化危機突破タスクフォースについても議論は出ましたし、少子化危機突破タスクフォースの妊娠・出産検討サブチームのほうについても御意見が出ているところでございます。その趣旨は、年をとってから妊娠をすることが非常に難しいということを知らない人が多いということと、年をとってから妊娠をしたとしても、今度出産をするときに、胎児と母体に対して大変リスクが高いということも知識として広まっています。これを中学生か高校生ぐらいのときから知識として広めることによって、将来、女性が自分のライフステージを選択し設計できるようにしていくべきだということが趣旨でございます。紙ベースにするかどうかというのは決まっておりませんが、私自身としては母子手帳は大変役に立ちまして、妊娠してからもらったんですけれども、こういったものをもうちょっと妊娠する前に欲しかったと思いました。これは私と同年代の、そしてキャリアを形成してから高齢で出産し苦労した元同志がよく話題にする話でございますので、そういうイメージで母子手帳の前倒しのような形で提案が出たものでございます。
(問)ありがとうございます。

(以上)