古屋内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年7月8日

(平成26年7月8日(火) 10:57~11:05  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨

 まず、台風8号関係について御報告申し上げます。昨日夕方から本日未明にかけて、沖縄県宮古島地方に暴風・波浪・高潮、沖縄本島地方に暴風・波浪の特別警報が発表されています。今後、台風の接近に伴い、沖縄地方に大雨の特別警報も発令される可能性があります。台風では初めての特別警報でございますので、警戒の徹底が必要であります。すでに沖縄県内の多くの自治体で避難勧告が出されています。また、公立学校等における休校措置とか、交通機関の運休など、早目の対応を取っていただいております。現在のところ、重大な人的被害等の情報はございません。なお、今後は、梅雨前線の影響もあり、九州や西日本で大雨だとか土砂災害の警戒を徹底する必要がございます。特に九州地方は以前から大雨が降り続いておりますので、地盤が軟弱になっている危険性もあります。警戒の徹底を御願い申し上げたいと思います。
 また、国民の皆様には、自治体の指示に従い、不要不急の外出は避けていただきたい。また、安全な場所にとどまっていただきたいと思います。今後、台風が接近する見込みのある九州地方等の方は、台風が接近する前に早目の避難を御願い申し上げたいと思います。政府としては、昨日、総理からの指示もございまして、政府一体となって緊張感を持って対応してまいりたいと思います。
 本日は16時より、内閣府設置法4条に基づく関係省庁災害警戒会議を、3回目になりますが、開催させていただいて、最新の気象情報等について関係省庁間の情報共有を図るとともに、政府の体制について確認し、関係機関としっかり連携を強化して対応してまいりたいと思っております。これが1点目でございます。
 2点目は、今日の閣議の後に、「脱法ドラッグ」関係の関係閣僚会議(薬物乱用対策推進会議)を開催させていただきました。私からは、いわゆる「脱法ドラッグ」については、乱用者が罪を犯したり、重大な交通事故を起こしたりする事案が後を絶っておりません、深刻な社会問題となっているということを申し上げました。
 警察としては正規の医薬品事業者とは明確に峻別するということを前提に、指定薬物の単純所持であるとか、使用を禁止する改正薬事法を活用して、引き続き警察活動全般を通じた情報収集を強化して、乱用者を徹底的に検挙するとともに、突上げ捜査等によりまして、販売業者の検挙、流通ルートの解明などを徹底していくほか、厚生労働省、そして都道府県知事とも連携して販売店舗の実態把握であるとか、積極的な立入り検査を実施するとともに、「脱法ドラッグ」の多くが実際には違法薬物でございますので、危険性が高いという認識が国民の間に根づくよう、しっかり努めてまいりたいと思っております。
 特に「脱法」という呼称が国民に誤解を与えることもあることから、ふさわしい名称について、今広く国民の皆様の意見を、警察庁あるいは厚生労働省のウェブを通じて伺っているところであり、昨日の朝までに延べ2,400名の方から御意見を寄せられているところでございます。政府全体として「脱法ドラッグ」対策に取り組むとともに、今後とも関係省庁と連携して有効な対策が推進されるように、警察をしっかり督励してまいりたいと思います。
 今日の「脱法ドラッグ」関係閣僚会議でも、厚生労働大臣からも問題点の指摘がございました。事実上、違法麻薬であって、しっかり取り締まっていく。その対策が極めて重要であるという趣旨の発言がございました。おそらく厚生労働大臣が、今日、今、同じような時間に、厚生労働大臣として記者会見をしていると思いますので、是非そこは御参照いただきたいと思います。今後は、厚生労働大臣、そして国家公安委員長、並びに内閣府の森担当大臣等々と密接な連携をとって、対処、対策をしていきたいと思っております。
 最近、報道を見ておりますと、「脱法ハーブ」というふうに報道をされているところがございます。これは「脱法ドラッグ」という名称であっても、その危険性がやや薄まるような感じがございますので、我々はこの名称の変更を広く国民の皆さんに聞いているところでございますが、「脱法ハーブ」というと、何か癒やし系みたいな、間違った印象を持つことがあると思います。是非、報道機関におかれましては、まず今呼称を募集しておりますので、そういった対応をいずれはとっていただきたいと思いますが、現時点におかれましても、やはり「脱法ドラッグ」というような表現にしていただきたいなと。これはもうあくまでも私どもの要請で、お願いでございますが、速やかにこのふさわしい呼称についても決定をしたいと思っております。
 いずれにしても、この「脱法ドラッグ」が本当にいろいろな事件が各地で起きて、つい先週末でしたか、豊島区、例の死亡事故が起きたところですね。あそこでも自治会の方とかに寄って、この「脱法ドラッグ」を追放するためのキャンペーンの一環として、大々的なイベントを開催していただいておるということで、私も出席したかったのですが、どうしても公務の関係で出席ができなかったので、私は国家公安委員長としてのメッセージを御届けさせていただいたわけですが、そこにも厚生労働大臣も出席されて、この「脱法ドラッグ」についての危険性をしっかり訴えさせていただいております。
 今後、政府を挙げてこの「脱法ドラッグ」対策を徹底していきたいと思います。是非ともメディアの皆様方におかれましても、御協力をお願い申し上げたいと思います。
 私からは以上であります。

(以上)