古屋内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年6月20日

(平成26年6月20日(金) 8:54~9:02  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨

 御苦労様でございます。
 今日の閣議において防災白書が閣議決定されました。今年の白書は、「共助による地域防災力の強化」、これがテーマでございまして、新たに施行された地区防災計画制度の参考となる様々な事例を基に、地域防災力強化の方向性について検証を行う、これが一つ。それから、防災対策に関する重点項目とか新規項目、これはかなりありますので、こういったものを分かりやすく記載いたしました。
 それと、もう1点は、これは今までにはない大きな、ある意味で変化というか、新しい試みでございますが、御承知のように、昨年度、台風第26号による伊豆大島の災害とか竜巻、雪害等々が頻発しましたので、こういった教訓を取りまとめまして、マニュアル的に記載をして、地方公共団体を始め、広く国民の皆様の参考となるようにさせていただきました。これは、地方公共団体とかそういった関係者だけではなくて、一般の市民の皆様あるいは自治会の皆様が見ても、こういう取組をしていけばいいのか、普段からこういう訓練をすればいいのか、こういうようなことも含めて記述させていただきました。これが大きな変更の中心であると思います。詳細は担当部局にお問い合わせください。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)すみません、NHKの川田です。
 今日の閣議で拉致に関する政府の報告書というのも閣議決定されたと思うんですけれども、こちらのほうでは、日本政府としては北朝鮮に合意に従って誠実に行動をとっていくということを促していくということを書いてあると思うんですけれども、近く日朝協議も行われますけれども、日本政府としてどのように改めて北側に合意の履行というのを促していくお考えか教えていただけたらと思います。
(答)今まで何度も北朝鮮が不誠実な態度をとってきました。もうそういった態度は通用しません。北朝鮮にとっても、今度の協議が彼らにとって、尊厳を持って国際社会に認められていく端緒となるためのいわば最後のチャンスなんだ、そういうことをしっかり北朝鮮側も認識をしてもらって、この拉致問題解決に向けて誠実な対応をすることを期待する、そういう趣旨でこの文言を入れさせていただいております。私、何度も言うように、これから胸突き八丁の協議が始まりますけれども、日本はまなじりを決してこの協議に臨んでいくということであります。
(問)朝日新聞の久木です。
 関連で。日朝協議、近く、という発表がこの間あったんですけれども、現状、見通し等、お分かりになる範囲でお願いします。
(答)これは昨日、官房長官からも、会見があったとおりでございまして、今後進展があった場合にはしっかり報告させていただく。今の時点ではそれ以上報告することはありません。
(問)毎日新聞の村尾です。
 通常国会、今日、予定どおりいけば実質会期末ということですけれども、振り返っての所感をいただければと思います。
(答)安倍内閣はテーマを決めて、一つ一つ着実にスピーディに政策を実行していくということでございます。そういう意味ではしっかり対応ができたかなと思っております。予定どおり国会が閉会することができれば、私はその成果の表れであると思っております。
 今後は、国会が閉会した後は、それぞれの閣僚が、あるいは党の幹部が、海外出張を含めて意見交換をしたり、あるいは情報収集したり、我が国の取組について説明をしたり等々、大きな視野に立って取り組んでいくことになると思いますので、私も含め、そういった取組はしていきたいと思っております。国会は閉会をしたとしても、我々としての責務は全く、そして仕事は変わらないと。引き続き緊張感を持って職務に当たっていきたいと思います。
(問)朝日の久木です。
 IR推進法案(特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案)が先日審議入りして、継続審議ということになるんですけれども、改めて政府としてこの法案、どう取り組んでいくかというのをお願いできますでしょうか。
(答)IR推進法案は基本理念ですのでね。中身は実際にこのIRを実現していくためには、個別法の整理が極めて重要です。それがないと進んでいきませんので。そういったことを政府に促すという趣旨の法案でありますから、我々もしっかりそれを受止めて、私は国家公安委員会の委員長ですから、委員長としてそういう中身を受止めて対応していくということに尽きると思います。継続審議でございますので、まだ法案は通っておりません。私、一昨日、内閣委員会でも答弁に立たせていただいておりまして、警察の考え方については私が答弁でお答えさせていただいたとおりでございます。

(以上)