古屋内閣府特命担当大臣記者会見要旨 平成26年6月10日

(平成26年6月10日(火) 9:58~10:06  於:中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B)

1.発言要旨

 おはようございます。
 私からは、今日から12日まで衆議院第一議員会館で政府の拉致問題対策本部、拉致議連、あさがおの会、これはもう御承知のように、あさがおの会は、横田御夫妻と同じマンションに住んでおられる方々が、もう十数年前になりますけれども、地道な運動を始めて、署名活動を始めて、去年はその署名を数十万人持ってこられましたですね。その方々のそういった地道な活動に対して、しっかりサポートをしようということで、パネル展示会を開催します。
 そして、もう一つは、衆議院の議院運営委員長にも御相談をさせていただいて、国会の施設の中で楽器を演奏するというのは本来認められていないんですが、それをこのイベントということで、議院運営委員長の御判断で許可をいただきました。かつて、分館にある講堂では演奏したことがございますけれども、これは講堂はそういう音楽のステージが付いているところですけれども、今度はそういうところではないということで。ただ、パワーアンプ等々は使わずに、バイオリンとピアノという、クラシック音楽でアコースティックなサウンドということで、周りの方々にもそんなに音は漏れないから、迷惑かけないということで、お許しをいただきました。議運委員長には改めて御礼を申し上げたいと思います。演奏する方は各地区でチャリティーコンサートをされている横田めぐみさんの同級生のバイオリニスト、桐朋音大卒の吉田直矢君がバイオリン、そしていつもピアノをやっておられる伴奏ピアニストの方が御一緒されます。
 また、今日のこの写真会、そして簡単な立食パーティーもございますので、在外公館の大使は70名ほどの出席の返事が来ております。現実に何名来られるかは分からないけれども、それだけ御返事をいただいているということを御報告申し上げたい。また、国会議員の方にも御案内は出しておりますので、お見えになられるんではないでしょうか。総理は大体11時15分か20分ぐらいに来て、パネルの写真展を見学されてからセレモニーに出席され、冒頭、御挨拶をいただく予定でございます。
 私からは以上であります。

2.質疑応答

(問)朝日新聞の八木です。
 官房長官が、拉致問題に関連して、特定失踪者の名簿を含めて、北朝鮮に対して名簿を出したというふうな発言をなさってますけれども、名簿を北朝鮮に出すのは今回が初めてになるんでしょうか。
(答)これは、官房長官もテレビの「視点・論点」のときに言っておられましたけれども、我々は、政府は、政府の認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者、これは当然、特定失踪者、私たちは拉致を排除できない事案と申し上げておりますが、これはホームページに載せております。これは、リストを提出するということ以前に、もう既に私たちは公表しておりまして、DNA鑑定は614人、それからウェブサイトに載せた人は416人ですね。拉致を排除できない事案、860人、これは既にしっかり我々として発表いたしております。
 官房長官の会見でも、必要に応じてそういうことは提出をするということを言っておりますが、官房長官も日本側のいろんな対応、調査を向こうが始めるに当たっての日本側の体制もしっかり整えておかなきゃいけない一環で、我々も当然、警察、そして拉致問題対策本部は、万全の準備をして進めています。もちろん、どういった人員にするかということも含めて検討をして対応を進めていますが、具体的な内容についてここでお話しすることは控えさせていただきたいと思います。
(問)すみません。これに絡んでいるんですけれども、今、大臣が言われた614人、416人、860人、この合計数が今回提出というか、向こうに。
(答)いや、これはもう既にホームページで公表されています。これが事実です。
(問)共同通信の松浦と申します。
 先ほど閣議後に、大臣、総理とお会いになられたと思うんですけれども、御案件はこの写真展のことでしょうか。
(答)お答えは差し控えさせていただきます。
(問)朝日新聞の久木です。
 モンゴルの大統領が7月に来日されるということなんですけれども、拉致問題も含めて協議ということになりそうなんですが、日朝の話が具体的に進んでいる中で、仲介という役割はもう終わったのかなという気もするんですが、どういう役割を大臣は御期待なさっていますか。
(答)モンゴルの大統領が来るということは報道でももう既に出ておりましたので、承知いたしております。モンゴルの大統領、エルベグドルジ大統領とは、もう総理は何度会ってますかね。もう4回ぐらいは会っているでしょうね。私も就任式にも会いましたし、日本に見えたときにも会ってますので、そういう意味では一国のリーダー、そして、なおかつ北朝鮮と国交のある国、影響のある国のリーダーと、そういういい信頼関係を結んでおりますので、当然、来日されたときには総理はお目にかかっていろんな話をされるということは想定がされます。それで何を具体的に話すかについては、決まっているわけではないので、私から言及することは控えさせていただきたいと思います。

(以上)